第8話彼女の拒絶

僕としてはデートを重ねていたつもりだったので、とりあえず手を繋いだりとか腕を組んだりとかしてみたいなと思っていた。

 そこで、何度目かのデートにて銀座のお店で夕食を済ませた駅までの帰り道に、ドキドキしながら思い切って彼女に

「腕を組んでいいですか?」と尋ねた。

すると、彼女の反応が悪く「そんなつもりでは・・・」と言われて、その後、お互いに気まずい状態になって、別れることとなった。

 僕は一気に、奈落の底に落とされた気分になって、デート後は毎回彼女にしていた電話もできない状態だった。

これって、もしかして自分が勝手に舞い上がっていたけど、彼女は特に何とも思っていなかったのだろうかと悶々としながら

次の日会社なのに、あまり眠れない夜を過ごすことになった。


 そんな悶々とした状態で2,3日過ごしたが、このままフェードアウトするのも良くないと思って、彼女に電話することを決意したのであった。

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