初恋悪魔

何分か経ってしまって

電報局前で降ろされた

激しい雨で

私の罪と髪

しわしわにしていく


爽やかななめくじに

現を抜かした私の声は

笑えるくらいに

不細工だった


永遠物語を終わらせる悪

靴を脱いで正座したまま

飴を渡せば帰ってくれるか?


諦めろ

扉を閉めろというのなら

隕石を追い返してくれ

奴の言葉など聞きたくはない


いつまでたっても

消えなくてそこにある

水溜まり


私の愛する人はひどいやつかもしれん

けれど、そうでないかもしれん

帰ってくれそうにもないので

毎週毎週茶菓子を出して

物語を続けよう




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