021 出航
再びテツに集められた六槍師。大陸遠征で指揮を取るのはテツの様だ。
「ピス大陸にはナツノ、アメーメー大陸にはサンダース、クベック大陸にはディープとエド、フメイ大陸にはトゲゾウが向かってくれ。セラドンマー大陸はワシが行く。」
「分かっていると思うが、奴らを殺すのが目的では無い。それぞれの地域を守るために派遣されるのじゃ。被害を食い止めることが優先。なんとしてでも先回りして奴らを迎え撃つのじゃ。」
〜クベック大陸〜
「分かってると思うけど、絶対に足は引っ張らないでよね。」
「ふん。あんたの方こそ歳とって身体鈍ってるんじゃ無いですか? 」
「あんた、失敗したら許さないわよ。」
「そっちこそ」
(ディープさんとエドさん、こんなに仲悪かったんだ…… )
クベック行きの船上で喧嘩する2人の後ろで苦笑いをするモエ。
犠牲者を多く出したクベック大陸には、救護係が多く派遣されたそうだ。
〜ピス大陸・ビバ帝国〜
「クロガネ。攻撃の指揮はあなたに任せたわよ。」
「はいよ。こいつらでほんとに大丈夫かぁ? 」
ナツノの言葉にこう答えるのは、テツの一人息子で一番弟子のクロガネ。彼もこの大陸に派遣されていた。
「お前ら!少しでも遅れをとったら置いていくからな!」
〜フメイ大陸・ラスズ国〜
「ここが、フメイ大陸… 」
「なんか、思ってたより不気味じゃね? 」
「2人とも、今からそんなにビビってちゃ戦えないぞ? 」
怖がるバールとハヤトに声をかけたのは、六槍師のトゲゾウだった。
「トゲゾウさん…… 」
「ここには、まだ発見されていない未知の生き物がいるとも言われているんだ。そいつらに会いたいなぁ。」
呑気なことを言うトゲゾウの横で、2人が顔を合わせた。
〜アメーメー大陸〜
アメーメー行きの船で大きな声を出しているのはサンダース。彼はアメーメー大陸の北方コヘバス国の出身だ。
「よっしゃぁ!ここが中央大海だ!もう少しであのロザオーン帝国だぞ〜〜ん?なんだありゃあ」
五大陸で悪事を働かせるロスクルド帝国に立ち向かうため各地にばらけた六槍師とアカツキ義勇団。世界の平和は再び守られるのか。それぞれの戦いが今始まる。
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