ちっぽけな大学生の思考による「あたりまえ」
根暗な男子大学生
第1話 性別の理
私は普通の大学にいるただのちっぽけな学生だ。
いつもと変わらない友達といつもと変わらない講義を受けている。なんの刺激もない日常の中で「疑問」は突如として現れる。
木曜4限の英語の授業。今回の授業内容はどうやら「gender inequality (男女の不平等)」についてだった。この題材について自分で調べて英語でまとめるらしい。(スピーキングの勉強じゃないと英語は身につかなぇだろ)とただ面倒くさいがための言い訳を並べながらも言われた通り「男女不平等」についてパソコンで調べた。パソコンの資料の中には、自分の知らなかった性差別の内容がびっしり載っていた。給料格差、議員比率、人身売買、就職差別など。しかしこれらは私が授業内で軽く調べただけであって氷山の一角に過ぎない。生まれた時の性別によってそれからの人生の有利不利が分けられてしまう。なんとも残酷で冷酷な社会なのだろう。そして、それと同時に今それらの性差別に対して以前よりシビアになり、徐々に差別に対する改革を行なっているというのも調べてわかった。確かにSNSなどではそれらに対してよりユーザーが厳しくなっているのを使っていて実感する。ちょっとでも性差別と思わしき言動をしたものをネットに晒したとあらばすぐに炎上するのが現状である。これらのような人々の思想の変化、性差別を無くそうとする取り組みは非常に良いものだと私は思う。世の中から性差別が完全に消えるのならばそれに越したことはない。
少し話がそれてしまったが私はこの授業内でこれらのことを調べ上げ理解しそれを英語に直した。私はそこであることに気づき疑問を持った。「男性」や「女性」を表すスペルがおかしい。これは決して私自身がスペルを間違えてしまったというようなバカな話ではない。スペルそのものがおかしいのだ。なんで今まで気づかなかったのだろか。「man」「woman」、「male」「female」これらについて何か気づくことはないだろうか。そう、「man」に「wo」を足したものが「woman」、「male」に「fe」を足したものが「female」。このことは実際、すでに気づいていた者が多いと思う。しかし、本当に気づくべきところはそこではない。これらのスペルは格差を生む表記なのである。国民的ゲームで表すと例えば、「モンスターハンター」で表すところの「ジャギィ」である。「ジャギィ」の親玉の名前は「ドスジャギィ」である。この「ジャギィ」と「ドスジャギィ」の間にはあからさまな格差が生じている。「ドスジャギィ」の鳴き声により「ジャギィ」は動きを命じられるのである。これは一方通行であり反対はありえない。ポケモンで言えば、「コイル」と「ジバコイル」。進化という名目から「コイル」よりも「ジバコイル」の方が優れているということがわかる。これらからわかる通り一つの単語とその単語に対して付け加える形で生まれたもう一つの単語の二つの単語間では格差が生じてしまうのである。つまり「man」と「woman
」「male」と「female」の単語間ではどちらが上かはわからないにしても格差がすでに生じてしまっているのである。
このご時世、男女差別に対してとてもシビアになってきているが肝心な男と女を表す単語自体がもうすでに格差を生んでしまっているのである。これらの単語がなぜこのような形になったのか私は知らないが、この時代に生きるちっぽけな大学生である私がこのように感じてしまったのだからもうここにすでに格差を生んでしまっているのは避けられないことなのであろう。「boy」と「girl」、なぜ子供の時は対等なのに大人になったら対等でなくなるのであろう。これが性別の理というのならば、私はこんなことをした神を許せない。いずれ性差別に対する改革はこの大きな壁にぶち当たることをここに予言する。
ちっぽけな大学生の思考による「あたりまえ」 根暗な男子大学生 @shiyu_arata
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