家族に説明
昼食を食べ、部屋着に着替え家でテレビを見たり優ちゃんの部屋に行こうとしてノックしたら「姉さん絶対開けるなよ!」って焦った声で拒否されてしまった。
拒否されたショックで、ソファで項垂れていると
「ただいまー」「ただいま」
両親が帰ってきた、2階から優が下りてきて出迎えに行った
「お帰り、父さん母さんちょっと4人で話し合いしたいんだけどいい?仕事で疲れているの分かってるけど大事な話なんだ」
と言い、3人ともリビングに入ってくる。
「溟ちゃんただいm」「溟帰ってきたy」
「お母さん、お父さんお帰りなさい」
ソファから立ち上がり両親の元に行く
二人とも驚いた顔をして溟の顔を見ている
お父さんが近づいて来て、傷跡を優しく触る
「溟、どうしたんだこれは、触った感じだと本物の傷だよな?何があったんだ」
溟は擽ったそうにして
「ちゃんとその事について話をするから、先に椅子座ってて。お茶用意するから」
そう言いキッチンに向かい人数分のお茶を用意し始める。
両親と優はソファに座っていた。溟はガラステーブルにお茶を配り自身も3人の対面のソファに座る
そしてお父さんが話しだした
「溟、ちゃんと説明してくれ。何故顔に傷跡があるんだ?朝には無かっただろう」
お母さんも心配した表情で見てきており、優もじっと見ている
「それじゃあ、説明するね」
神社にお参り行ったこと、そこでダンジョンに転送され化け物に右腕を食べられた事、スライムに左手首を溶かされた事、もう一人の自分に殺されかけた事、ステータスの事全て話した
「「「……」」」
チッチッチッと時計の針がやけに響く
お父さんが重たい口を開いた
「……溟、それは本当の事なのか?嘘ついていないか?」
そりゃそうか、こんな夢物語信じる方が可笑しい
「溟ちゃん、ホントのこと言って?」
お母さんも
「姉さん、流石に無理があるって」
優ちゃんも信じてない、なら
「じゃあ、これ見て」
そう言い、溟は立ち上がり上の服を脱ぎ始めブラだけの姿になった
「姉さん!! 急に脱ぎ始めるn!」
優は顔を赤くして目を逸らそうとするが、赤みが消え青くなっていく
両親の顔を見ると二人とも顔を青くして震えている
「め…溟、何だ、その大きな傷跡は」
「溟ちゃん、その右腕の傷は」
「姉さん、その左手首傷跡おかしくねぇか一周してるじゃねぇか」
震えながら、恐る恐る聞いてきたので
「この顔の傷と体の傷はもう一人の私に斬られたの、死にかけたわ」
「この右腕は化け物に食べられたの、皮1枚つながった状態だったわね」
「この左手首はスライムに溶かされたの、左手が落ちたのは焦ったわね」
お母さんはおもむろに立ち上がり口を抑えトイレに駆け込んだ、多分想像して気分が悪くなり吐きに行ったのだろう。
そりゃそうだ、娘が傷の説明を表情を変えずにグロい話しをしたのだ。
服を着てお母さんが帰ってくるまでお茶で口を潤しておく。
数分後、お母さんが帰ってきた
「どう?信じてくれた?」
「信じるも何も、その姿見たら信じるしか無いだろう」
お父さんが答えてくれた
「剛志つよしさんが信じるなら私も信じるわ、娘ですもの」
お母さんはお父さんに同意した
「俺は……信じきれねぇ、もしかしたら随分と前にメイクで用意してたとか?」
優は信じたくない気持ちで答えた
「優ちゃん、昨日一緒にお風呂に入ったときこんな傷跡付いてた?」
「あれが一緒に入ったって言うか!! 姉さんが勝手に入ってきたじゃねぇか!! 確かについてませんでしたねぇ!! チクショウ!!」
優は叫び顔を真っ赤にして俯いた、するとお父さんが
「まぁ、優の気持ちも分からんでもない、あと1つ確信的なものが欲しい」
そう言われたので、武器庫から鉄【くろがね】と白楼【はくろう】を取り出してガラステーブルに置き、【装着】と呟き、服を鬼巫女に変える
「な!!?」
「まぁ」
「ブフゥ!(鼻血)」
お父さんが鉄【くろがね】と白楼【はくろう】を見て驚き
お母さんは鬼巫女に着替えた事に驚き
優は溟の白衣から零れそうな谷間と横乳、緋袴から覗く足の根本を見て鼻血を吹き出した。
「きゃっ、優ちゃん大丈夫?ちょっと待ってお姉ちゃん拭いてあげるから」
テーブルからティッシュを抜き取り、優に近づき鼻血を拭こうとする
優は下を向いていた顔を上げようとしたら目の前に大きな谷間+甘い匂い
(あ、もう駄目)
優は頭が沸騰し意識を飛ばした
「あれ?優ちゃん?ゆうちゃーん」
揺すっても起きない
するとお父さんとお母さんが
「溟、止めを刺してやるな、可哀想だ」
「そうよ溟ちゃん、優くん可哀想よ」
え?なんで?
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