第4話 帰り道

「ふー…コンビニ寄って帰るか。ついでになんかつまむもん買うか…琴奈に電話しなきゃいけねーし」


バイトが終わり、愛莉さんとパフェを食べ送って行った後、俺は朝ご飯を買いにコンビニへと立ち寄る。

夜ご飯はバイトついでにチャチャっと済ませ、愛莉さんの弁当は明日の昼飯にでもしようと考えだからだ。


「もう信じらんない!」


「ちょっと待てよ!話を聞けよ!」


「聞くも何もあんたが浮気したのしってるし、今更話すことないんだけど!」


「いいから聞けよ!」


コンビニで買い物を済ませるとコンビニの前で言い争っているカップルが目に入る。

全く、んな別れ話家でやれよ…とは言え俺のバイクが停めてある近くで言い争っているため、結局は邪魔をする必要がある。めんどくさっ。


「すいませーん。バイクとっていいですか?」


「あっ。ごめんなさい…」


「チッ…とりあえず今日は帰るわ!まだ話しは終わってねえからな!」


そう言うと、男は女の子を残し、足早に立ち去る。


「浮気した挙句に女の子を置き去りか…とんだバカもいるんもんだな。」


「あの…すいません。きっと話し聞こえてたからわざと間に入ってくれたんですよね?わりと早めに私コンビニにいましたけど、あなたのバイクあっちのですよね?」


「まー通報されたら面倒いですしねー。何かの縁だし、ナンパだと思ってくれていいですよ。なんなら送って行きますよ。」


「ふふっ…本当にナンパするならこのタイミングでわざわざそんな事言わないですよね?あの…少しでいいんで話聞いてください!家近くなんでちょっと遅くても大丈夫なので、とりあえずそこのマックでどうですか?」


「それぐらいならお安い御用ですよ。俺は大学生だし明日は昼からだから。」


何故こんな事になっているのだろうか?

まぁ最初見たときに思ったがめちゃくちゃ可愛い。声をかけしまった以上接点を持ってもバチは当たらんだろう。


紫音をそう思うことにし、琴奈へ、ちょっと遅くなる。

そうメールを打ちとりあえずマックへ向かう事に決める。


2人はすぐ迎えにあるマックへと立ち寄る。

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