第19話、小悪魔になってゆく俺の彼女

あの後、俺達は特に何も無く、ただひたすらテストに向けた勉強だけをやっていた。


どうやらかなりの時間が経っていたようで気が付けば晩ご飯の時間になっていたらしく下から母さんの方が聞こえた。



『風香ちゃーん!今日は晩ご飯食べて行くーー?』



すると風香は俺に食べて行っていい?、と聞いてきたので、もちろんいいよと答えた。





『ん〜〜♪やっぱり晴ママの作るハンバーグは美味しいな〜』




今日の晩ご飯は風香が大好きな煮込みハンバーグだった。



俺も結構好きなので実はかなり嬉しかったりする。




『風香ちゃんはいつも美味しそうに食べるわよね〜ほんと、作りがいがあるわ〜』



母さんはそう言って嬉しそうにしていた。





その後食べ終わった風香はとても満足そうにしていた。



『はぁ〜美味しかったぁー!』



(良かった、さっきの事あまり気にしてなさそうだな。)



俺の部屋にいた時は、少し気まずくなっていたものの、あまり気にした様子がなかったので俺も一安心していた。



そして風香がそろそろ帰ると言う事なので俺は外まで見送った。



『今日はありがとね晴樹!しっかり勉強出来たし、そして何より晴ママのハンバーグも食べれたし』



そう言って風香は俺にお礼を言ってきた。



本当は少しくらいさっきの事に触れて欲しかったりもしたのだが、また気まずくなるのも嫌だったのでそっと胸の奥にしまった。



『それは良かった、それじゃあまた明日な』



『うん!また明日お休みなさい。』



『あぁ、おやすみ風香』




そして風香が家に入るまで見送っていた俺だったが何かを思い出したように風香がこっちに戻ってきた。



『何か忘れ物でもした?』



『うん、ちょっと耳を貸してくれる?』



その言葉に素直に従った俺は少し中腰になって風香に耳を傾けた。




『今日の続きはまた今度しようね。』




『!?何言って、、、、、ん!』



チュッ_____



『えへへ♪それじゃあ、今度こそお休みなさーい』




そう言って風香は家に帰って行った。



『なんか、俺ばっかりドキドキさせられてばっかりだな。』



そんな事を言いながらも、風香の事はやっぱり可愛いなぁ、と思う俺だった。




ザバァァァーーー



その後風呂に入った俺は今日あった事を思い出していた。



『はぁ〜、母さんが帰ってこなかったら俺と風香はあの後、、、、』



そんな事を思いながら一人悶々としていた。



『うわぁ、やばいな想像しただけでおかしくなりそう。』



『けど、また今度続きしようね、か、、、』



あの後の続きがまたあるのかと思うと、俺はその事を想像してしまい、湯船のお湯をバシャバシャとしながら風呂場で叫んでしまった。



『うわぁぁぁ!やべぇぇ!!』



バシャバシャァ!!




『五月蝿いわよ晴樹!何時だと思ってるの!』 





余りにも五月蝿かったらしく、母さんに怒られてしまった。。





部屋に戻ってベットに横になった俺は、余計にさっきの事を鮮明に思い出してしまい中々寝付けず、一人ベッドの中で悶々としていた。





そして翌日、、、、




俺は寝不足になっていた。。






…………………………………

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