第20話、俺達の知らぬ間に
あれから毎日一緒に勉強をしていた俺達だったが、家で勉強していると俺が余計な事を考えてしまって集中出来ないので、俺がたまには外で勉強しようと誘って、俺と風香は駅近のカフェで勉強していた。
『それにしてもここのカフェ、お洒落な内装だよねー、よく晴樹知ってたね』
『まぁね、、』
(実はさっき来る途中に調べたんだけどね)
そんな感じで風香とお洒落にコーヒーを飲みながら勉強をしていると、風香が外を見ながら俺の服の裾を軽く引っ張ってきた。
『ん?どうした風香?』
『ねぇねぇ晴樹、あれって、、』
風香が指差した方を見るとそこには、健太と菜月がいた。
『二人が一緒に出掛けてるなんて珍しいな』
そんな事を言いながら視線を少し下げると俺は目を疑った。
『え!?手、繋いでないか?あの二人』
『みたいだね、私も知らなかったよあの二人がそんな関係になってただなんて。。』
どうやら風香も、この事は知らなかったようだ。
『健太に、チャット飛ばしてみるか?』
俺が風香に聞くと
『やめといた方がいいかもよ、だってほら』
風香が再び二人の方に指差していたので、そちら側を向くと、、、
"二人はとても楽しげに笑っていた。"
『確かに、やめといた方が良さそうだな』
俺はそっとスマホの画面を閉じた。
俺と風香はお互いに顔を合わせて、優しく笑っていた。
その後、俺と風香は分からない問題などを教え合いながら夕方頃まで一緒に勉強をしていた。
俺と風香はカフェを出た後、ファミレスでご飯を食べてから二人で歩いて帰っていた。
『健太と菜月がまさかなー、学校でどう接しよう』
『取り敢えず二人が報告してくるまでは、今まで通りに接してあげたらいいんじゃないかな?』
『確かに変に変える必要はないか、それにしても、二人とも楽しそうだったな。』
『そうだね、凄い仲良さそうだったね。』
そう言うと風香が繋いでいた手を離して、俺の腕にピッタリくっ付くように、腕を組んできた。
『どうしたの?風香』
俺がそう聞くと風香はこう言ってきた。
『あの二人を見てたら、私も晴樹に甘えたくなって来ちゃった。。』
『そっか、、』
そう聞いた俺は風香の方を顔だけを向けてこう言った。
『風香、、大好きだよ。』
『うん、、私も晴樹の事大好きだよ。』
向き合った俺達はそのままキスをした。。
『 ..........付き合ってからキスしてばっかりだね私たち。』
『確かにそうかも知れないな』
『晴樹はいや?』
『そんな事ないよ、俺は好きだよ風香とキスするの。』
言ってから思ったが流石に今の言葉は痛かったかもしれない。
そう思って風香の方を見ると、かなり顔を赤くして照れていた。
『そっか、ありがと。。』
『う、うん。。』
その反応を見て、俺まで照れてしまった。
『そ、それじゃあそろそろ行こうか。』
『あ、そ、そうだね。』
そして俺達は再び家に向かって歩き始めた。
今日一日、勉強だけではなく、風香への想いを再確認出来た、そんな1日だったなぁと俺は思うのであった。
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