第18話、再びやってきた二人だけの勉強会②
『そ、それじゃあ始めよっか』
『そ、そうだね』
今回は、向かい合わせで座って勉強を始めたた俺達だったが、少しぎこちない空気だった。
お互いに前回の事を意識してしまって、そわそわしていた。
(意識しすぎて勉強に集中できない。。)
そう思った俺はこの空気感を変えるために風香に声を掛けた。
『なぁ、風香』
ビクッ!
『ど、ど、どうしたの、晴樹?』
体をビクッと跳ね上がらせて風香が明らかに動揺していたら。
『い、いや何かあまり集中出来なくてさ』
すると風香も少し遠慮がちにこう言った。
『じ、実は私もあまり集中出来なくて、さっきから全然進んでないんだ。。』
『やっぱり風香もだよな、さっきから全然シャーペン動いてなかったし。』
『うん。。』
そう聞いた俺は、気分転換をするべきだと思い、風香にこう言った。
『なぁ、風香、気分転換に休憩しないか?』
しかし、その発言をしてから俺はその言い方は失敗したと気付いたがもう遅かったようで、
『きゅ、きゅ、休憩!?え、それはいきなり過ぎるというか、でも嫌って訳じゃないんだよ、うん、ただ私にも心準備が!』
やはり、盛大に勘違いをしていた。
『待って風香!落ち着いて!』
風香は動揺して、じたばたしていた。
『わ、わ、私は落ち着いてるよ!ほら!』
そう言って突然立ち上がった風香は動揺していた為、しっかりと立つことが出来ずバランスを崩してしまった。
『キャッ!』
『危ない!風香!』
俺は咄嗟に風香を助けた。
までは良かったのだが俺も勢い余って一緒に倒れ込んでしまった。
バタバタバタ_________
『ごめん風香!助けようと思ったんだんだけど、俺まd!?
俺は風香に覆いかぶさるような形で手をついてしまったようだ。
『うん、、、大丈夫。。』
風香は顔を真っ赤にして俺の方を見ていた。
カチッ、カチッ、カチッ________
時計の音だけが部屋に響いている。
俺と風香は静かに見つめ合っている状態だった。
すると風香が意を決した様に、そっと目を閉じた。
(そ、そう言うと事だよな、すぅーはぁー、よし!)
今日は母さんは出かけているので邪魔は入らない。
そう思った俺はゆっくりとそのまま顔を下げていき、風香に優しくキスをした。
カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、
その間、時計の刻む音がやけに遠く聞こえていた。
その後約30秒くらいだっただろうか、俺は唇を風香から離した。
『、、、、んっ』
風香を見ると顔は赤く染まり熱を帯びていて蕩けたような表情をしていて妖艶な雰囲気を纏っていた。。
それを見た俺は理性が崩壊してしまいそのまま風香の胸を触った、、、
『んっ、、、』
風香の口から少しイヤらしい声が漏れた。
それを聞いた俺は止められなくなってしまい
次の行動に移そうとした、、、
次の瞬間_________
『ただいまー!あれ?今日も風香ちゃん来てるのかしら?晴樹ーー!』
母さんが帰ってきてしまった。
!?
びっくりした俺達は一瞬にして離れた。
ガチャ
そしてその2、30秒くらいだった時、部屋のドアが開いた。
『あら風香ちゃんいらっしゃい!またお勉強?偉いわねー、ケーキ買ってきたから良かったら後で食べてねー』
『は、はいっ!』
ガチャ
そして母さんはドアを閉めた。
『はぁ〜、焦ったまさか母さんがもう帰ってくるなんて。』
『わ、私もびっくりしちゃったよ。。』
『 ............そろそろ勉強しようか。』
『そうしよっか。』
今ので、頭が冷めた俺達は今回も未遂に終わり勉強を再開したのであった。
しかし、以前とは別の意味で少し気まずくなってしまったのであった。。。
…………………………
読んで頂きありがとうございました!!
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