第5話、放課後、帰り道を2人で、、、

学校が終わり、俺と風香は朝と同じように腕を組みをながら一緒に帰っていた。


しかし、俺は今のこの状況についてかなり複雑な気持ちだった。


(いつまでも記憶喪失のフリをして風香に接するのは申し訳ない気がするけど、まさかこんな事になるなんて思ってもいなかったな。)


(風香のことは好きな事は好きだけど、その気持ちが恋愛の好きかどうかは分からないんだよな。)


『晴樹!聞いてる?』


そんな事を考えているとどうやら風香からずっと話しかけられていたらしく少し怒り気味に俺の名前を呼んできた。



『ごめん、考えごとしてた。』


『もう、ちゃんと聞いててよね』


『ごめんってば、それで何の話?』


そう聞くと風香が少し含みのある言い方でこう言ってきた。


『あのさ、今日晴樹の家に行っても、、いい?』


風香と俺の家は隣同士なので昔からよく行き来していて、今までもよく俺の家に行きたい!って言っていたが、その言い方がいつもとは違く、俺は違和感を覚えた。


『俺の家?どうして?』


そう聞くと風香はこう言った。


『い、いやぁ〜その宿題を一緒にやろうかなぁ〜なんて思ってて。』


『宿題か、、』


いつもだったら気軽にOKサインを出していたが、正直今の風香を家にあげるのは少し抵抗があった。


『ダメ、かな?』


俺がその事を迷っていると、風香は上目遣いをしながらそう聞いてきた。


その顔はちょっとずるい。


いくら兄妹のように育ってきたとは言え、風香は俺から見ても可愛いと思う。


その顔で言われたら断れる訳もなく。


『わかった!いいよ家でやろうか』


そう言うと風香が嬉しそうに、『やった!』

と喜んでいた。


(まぁ、流石に何も起こらないだろう今までも何もなかったし。)



しかし、この考えが後に甘かったと思うことになるとは、この時の俺はまだ想像もしていなかった。


………………………

読んで頂きありがとうございました!!


皆さまのおかげで初めてラブコメ部門日間ランキング80位という結果を出す事ができました!!


いつも読んで頂き本当にありがとうごさいます!!


これからもいい作品が書けるよう頑張って行きますのでどうか宜しくお願いします!!



感想、評価宜しくお願いします!!








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る