転校生4

僕の隣に座った、早見さんはやはり様子がおかしかった。

いつもなら、凛々しく座っているはずなのに、今日はずっと周りを見渡している。



「ふぁ…」

「あ…」

だから、僕と目が合ってしまった。

「や、あ、おはよう。神谷君。ど、どうしたの?」

「いやー、別に、」

「う、うんならいいんだけど」


久しぶりに早見さんと話せるんだ。ここで話を切りたくない!


「ところで、その本は何なの?」

「ふぁへ、、、さぁ、何だろう、、さっきもらったんだけど」

「へ、へぇーーーー」


何だろう、なんだか違う気がする。早見さんってこんな人だっけ…


「それより、化学の宿題してきた?」

「あ、うん。一応」

「そ、そう。むずかしかったよね」

「そうだね」


なんだか、噛み合わない会話を終え、化学の教室へと向かった。





僕が、とんでもない光景を見てしまうのは、この日の放課後だった。

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