鬼だがクエスト受けてみます

@makico

第1話 赤鬼なんですけど…

平凡な日常に安定の職業だったのに

交通事故にあってしまった。


体が痛い、呼吸ができない、苦しいよ


だが自然と痛みは和らいできた。

体が麻痺しているのだろうか


ゆっくりと海底に落ちていくイメージだ


どうせ死ぬなら最後に秋葉でフィギュアを大人買いしたかったな、それにポスターも


妙な感じがした、呼吸ができる。


俺生きてたんだ


ゆっくりとまぶたを開いた。


暗闇の中に無数の火がついていた。


「目覚めたか、剛鬼よ。」


俺が目にした者は黒い化け物だった。


当然俺は気絶した。


またもや目覚めた。目覚めた俺に不意打ちをかけるように、化け物が現れた。


「剛鬼よ」


「食べないで下さい、殺さないで下さい、」


「剛鬼よ!しっかりせい!」


なんで死んだ上にこんな恐ろしい化け物の夢を見ているんだよ、絶対神様恨んでやる


てか剛鬼って誰だよ!そんな名前聞いたことねぇーよ!うわー超怖ぇーーこっち見てるー

目を合わしたくないってぇー


「剛鬼!!」


「は、はい!」


驚きのあまり返事してしまった。


「ついてくるのだ」


「え、どこになんでしょうか…」


「馬鹿者!狩りに決まってるであろう!」


「は、はい!わかりました!」


罵声のおかげでションベンちびってしまった


黒い化け物のあとに続いて歩いていると、その先に光りが見えた。


光りの方向へ進むと、そこは島だった。

しかも、鬼がいっぱい…


当然黒い化け物は鬼だった。


「あ、あのちょっと…」


「なんじゃ」


「そこらで休憩してきます」


すぐさまに黒い鬼から離れ水辺に向かった。


猛烈な吐き気を感じた。


「う…う、うぉお、おえ…」


とんでもない者を見てしまった、それは水面に映る赤い鬼だった。


もちろんの事、俺は気絶した。


数分後目が覚めた。


もう一度ゆっくりと水面に映る俺を見た。


「真っ赤だな…」


俺は心の奥底から思った。腹に力を入れ大声で叫んだ。


「赤鬼なんですけどぉおおおおおお!!!!」

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