第384話 試される愛①
【Teachers】のメンバーの、古参順。
そんなの簡単だ、リダが作ったんだからリダが最古参なのは当然で、嫁キングが次に続く。
で、俺が入った時ジャックがいて、だいがいたのに驚いた思い出もあるから、続くのはジャック、だい、俺だ。
で、その次が大和で、次いでゆきむら、ぴょん、ゆめ、あーす、真実、ロキロキと続く……と見せかけて、メンバー全て答えよだから、
えっと、たしか俺の次に入ったのがちょんで、その次に大和、それでかもめだったよな。
ってことで、答えは
リダ→嫁キング→ジャック→だい→俺→ちょん→大和→かもめ→ゆきむら→ぴょん→ゆめ→あーす→真実→ロキロキ
だ!
そして俺がこの答えを回答として提示すると——
〈Gen〉『ファイナルアンサー?』
〈Zero〉『いや古いわ!w』
〈Zero〉『ファイナルアンサー!』
なんてコテコテのくだりを交えつつ……
〈Gen〉『おめでとう!クリアです!』
〈Loki〉『おー!』
〈Hitotsu〉『ちょんさんとかもめさんは、昔お兄ちゃんの画面で見たことある気がします!』
〈Senkan〉『画面でw』
〈Jack〉『でも二人とも懐かしいねーーーーw』
なんて、正解コールとみんなの感想が述べられる。
これはあれだな、下手したらラスト問題23時だな。
そんな予感を持ちつつ、俺は次の問題を待つ。
そして指名されたのは。
〈Pyonkichi〉『次なる刺客は・・・ジャック!』
〈Jack〉『私かーーーーwおっけーーーーw』
ってことらしい。っつーかあれか、これ出す側もいつ出すのか聞いてないのか。となると、迂闊に離席も出来ないじゃんね。
さすがぴょん。
〈Jack〉『んーーーー・・・問題!現在のギルドメンバーのギルド加入時のメイン武器、全て答えよーーーーw』
〈Gen〉『おっとこれはまた易しい問題だな!w』
〈Yume〉『前半戦だもんね〜』
〈Yukimura〉『ギルドメンバーに関する問題を出せばいいんですね』
〈Hitotsu〉『うーん、どうしようかな・・・』
〈Senkan〉『たぶんなんでもいいだろw』
ジャックから出された問題も、正直難しくない。というかアレじゃね? うちのギルドって、みんなメインは昔から同じじゃない?
出題者側のみんながジャックの問題に対する意見を言う中、俺はすぐさまこの問題の答えを考えた。
さっきの順にリダ→
でもあれか、こうやって並べると、槍と両手剣メインのメンバーがいないだけか。でもそれも槍はゆきむら、両手剣はリダがサブで鍛えてるし、案外うちのギルドって全武器揃ってるんだなぁ。
ま、とりあえず、2問目もいただきだ……!
そう思ってこの答えを書き始めたその途中。
あれ? 待てよ? あーすって、元々は盾じゃなかったっけ?
……そうだよ! めっきりアーチャー本職化してるけど、あいつ元々は盾じゃんな! あぶね!!
危うく二人目から泣きのもう一問を使う羽目になりかけたところをギリギリ凌ぎ、俺は回答を訂正し、それを提示する。
〈Jack〉『おーーーーwせいかーーーいw』
〈Yume〉『あれ?あーすって弓じゃなかったっけ?』
〈Hitotsu〉『弓だと思ってました・・・』
〈Pyonkichi〉『いやあいつ弓だろ』
〈Senkan〉『俺からすると弓でしかないw』
〈Loki〉『盾役多いんすね!』
〈Jack〉『なんか可哀想だよーーーーw』
そして無事正解を得たことに一人モニターの前で小さくガッツポーズをしていると、どうやら同じ間違いをしていた奴多数のようで……どんまいあーす。
〈Yukimura〉『私は正解でした』
〈Daikon〉『私も』
〈Gen〉『さすが真面目どころwちなみに俺は武器被りあったから覚えてたぞw』
そんな間違いチームに対し、正解チームは流石のメンバー。でもあれだな、だいのログ久々に見たな。
このイベントを秘密にされてたダメージ、ちょっとは回復したのだろうか?
〈Pyonkichi〉『ではでは次の問題!出題者は・・・!』
〈Yume〉『え、謎の間』
〈Pyonkichi〉『なんと・・・!』
〈Senkan〉『ツッコまれたからって、間を追加すんなwww』
〈Pyonkichi〉『ぬお!?なぜわかった!?さてはおぬしエスパー・・・!?』
〈Jack〉『おおっとこれは、イチャイチャの予兆かーーーー?w』
〈Loki〉『あ!そっか!』
〈Yukimura〉『ほほう、これもイチャイチャなんですね』
〈Pyonkichi〉『ちげぇよ!』
〈Yume〉『ゆっきーの天然さいこ〜w』
〈Yukimura〉『むむ?』
〈Hitotsu〉『でも結局次はどなた・・・?』
相変わらず一つ一つのやりとりが長くなるのはもううちのギルドの十八番だが、ナイスな真実がしっかりと軌道修正したと思ったら。
〈Daikon〉『ぴょんでしょ?』
〈Pyonkichi〉『あたしだー!!!』
と、2つのログが完全に同タイミングで現れる。
あ、これぐだるやつだー。
え、もう充分ぐだってるって?
いや、そんなん言ったらうちのギルドはだいたいこうだろ。
長くなりそうな予感が確信に変わるのを感じながら、俺はモニターの前で苦笑いするのだった。
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