第270話 お兄ちゃんの威厳
新メンバーロキロキの加入の影響か、その週は比較的みんなのログイン率も高く、スキル上げがちょっと活発になるという影響を与えた1週間も終わり、迎えた9月19日、土曜日。
「じゃ、気を付けて帰れよー」
「「「はぁい」」」
午前中の部活指導を終え、柴田、萩原、木本の1年3人娘たちを見送った俺のそばに残る一人の少女。
そいつだけはまだ練習着のまま、顔いっぱいに汗を浮かべながら、何が楽しいのか、俺に向かって笑顔を向けている。
いや、まぁこいつの笑顔はいつも通りか。
「来週からは合同でやるんだよねー?」
「おう。向こうもとりあえずポジション騒動が落ち着いたみたいだからな」
「そかそかっ。楽しみだねっ」
「ま、来週の抽選会次第じゃ、そこそこいけるんじゃないか?」
「甘いよ倫ちゃん、目指すは頂点だよっ」
「でかくでるなー」
一人残ってるのはもちろん、我が星見台高校女子ソフトボール部のエースで新キャプテンの、市原そら。
赤城、黒澤という頼れる先輩たちが引退してしまったため今は2年の市原と1年の3人の計4人で練習をしてるわけだが、その部員の少なさに腐ることもなく、彼女たちは夏休みも2学期も部活に励んでいる。
その姿勢は正直顧問冥利に尽きるものだと思うし、彼女たちを応援したい気にさせる。
だからまぁ、こうして土曜も学校出てきてんだけどな。
10月半ばには高体連主催の新人戦もあるしね。
とはいえ、まだちょっと右足首が本調子じゃないというか、激しく動くことに怖さがあるから、俺の動きには色々と制約つきだし、頭の怪我もまだ抜糸というか、医療用ホチキスが外せないから、ガーゼ付きで生徒に心配されたりはしてるんだけどね。
「じゃあ、都大会決めたら結婚してっ」
「あ? 馬鹿なの? ……いや、馬鹿なのは知ってたわ」
「ひどっ! それが大人の言う言葉なのっ!?」
「そもそもあらゆる段階すっ飛ばしすぎだろ」
「え、じゃあ付き合ってはくれるの!?」
「いや、ねーから! そもそもさっきは頂点って言ってたじゃねぇかおい」
「えー、それはほら、
「おやおや、そらキャプテンは弱気ですなぁ」
「むぅ。……でもやっぱさ、私とみぃちゃん二人じゃ、きついかなーって」
「ふむ」
とまぁ、一人残った市原と校舎側の日陰に移動しつつ、なんともまぁくだらない話をする俺たち。
ほんとね、俺のこと好きなの、なんとかなんねえかな……。
あ、ちなみに最後の本音のように、ちょっと弱気な口調で市原が告げた「みぃちゃん」というのは、現在月見ヶ丘高校1年生で、中学時代市原とバッテリーを組んでいたという後輩の子の名前らしい。
元々は他の1年部員たちとともに入部していたが、色々あって一度退部。だから夏の大会の時にはいなかったメンバー。しかし市原の声かけもあり2学期から数人の一度辞めた仲間たちと共に再入部した、とのこと。
1回辞めた理由は、市原から聞くには一部の部員と顧問との相性の悪さ、だったとか。
だいから直接そう言われたわけではないけど、まぁ、市原がそのみぃちゃんってのにそう聞いたってんだから、おそらくそれが真実なのだろう。
そのみぃちゃん自体は中立派だったみたいで、今は頼れる存在として復帰してるとかなんとか。
他にも何人か使えそうな子はいるってだいは言ってたけど、まだ色々と上級生との間に確執というか、溝があるみたいでね、チームとしての形は、正直いってまだまだらしい。
そんな風にこの前だいが弱音吐いてた。
俺も前の学校の時はそういうのもあったけど、ほんと今の学校は、まぁ平和で何より。
こればかりはね、巡り合わせというか、運というか、ありがたいことですよ。
「みなみちゃんも彩香ちゃんも奈央ちゃんも、いい子だけどほら、プレイヤーとしては、まだまだじゃん? うちも夏実ちゃんは通用するかもしれないけど、理央ちゃんと珠梨亜ちゃんは、黒百合クラス相手には歯が立たないと思うんだ」
「まぁ、そうだろな」
そしてさらに続く市原の弱音。でもそれは、たしかな分析。
そもそも月見ヶ丘は新キャプテンの飯田さん以外の、南川さんと戸倉さんがソフトボールは高校からの初心者スタート。そして飯田さん自体も、前キャプテンの真田さんのような精度高いプレイは出来なさそう。
うちもうちで柴田、木本、萩原と3人経験者は揃っているが、センスという点では柴田はそこそこ光るものがあるけど、他の二人は平凡って感じ。
もちろん下手ではないんだけど、すごい! って思うかというと、市原と比べちゃうとね、どうしても足りない面はあるんだよね。
9人で戦う種目の性質上、おそらく9人中9人をトップクラスの選手で揃えてくる強豪私立には、正直逆立ちしたって敵わないだろう。
当たればボロ負け必至なのは想像に難くないし、大会では当たりたくないのが本音である。
「でも、下見てたって何も始まんねぇだろ。そんなことだと、勝てる相手にも負けちまうぞ?」
「うーん……そうだよね……」
「キャプテンなって、鈴奈みたいになろうと思ってんのは分かるけどさ、あいつとそらは違う。自分なりのやり方、見つけるしかないって」
「私なりのやり方?」
「そ。そらのよさは、みんなを引っ張る自信満々の全力プレーだろ? その自信失くしたら、お前らしくないぞ?」
「……そんな風に思ってたの?」
「おうよ。そうやってるお前が、一番頼もしいからな」
「にゃっ!?」
そう言って俺は、何だか自信なさげだった市原を励まそうと思ったのだろう、いや自分で「だろう」ってのも変な話なのだが、気づけば思わず市原の頭をぽんっと、やってしまった。
それと同時に、うつ向いていた市原の顔が、勢いよくこちらに向き直る。
いや、「にゃっ!?」ってどんな驚き方だよとかツッコむべきなんだろうけど……。
し、しくった……!
「それ、里見先生にダメって言われてたやつ!」
「あ、な、なし! 今のなし!」
「ダメです! もう遅いっ!」
思わずやってしまった俺の挙動を市原が注意してくるというか、叱責してくるというか、そんな言葉を言ってくるのに、当の本人は両手を俺がぽんと手を置いた頭に当てて、表情は言葉とは裏腹に何と言うか、嬉しそうな笑顔全開。
いや、ほんと言ってることとやってることね!?
「里見先生に言っちゃおうかな~?」
「いや、それは勘弁してください……」
「え~、じゃあ1勝したら1回ねっ」
「マジかよ……」
「うん、なんかてっぺん取れる気がしてきたっ」
「いや、安いな。お前のモチベーション」
「倫ちゃんの頭ぽんぽんはそれだけの価値があるのですっ」
「いや、全然わかんねーけど……」
「うんっ、これで勝てるっ」
「はいはい、頑張ろうな」
「おうよっ!」
……はぁ。
ま、何だかんださっきの弱気はどこへやら、いつもの市原らしく能天気に明るく元気にはなったから、いっか。
とりあえず大会までまだちょっとあるし、来週以降の合同で、少しずつチーム仕上げてくしかないもんな。
「倫ちゃん連休はデートの予定~?」
「いや、今日から妹が来るからさ、とりあえずこれから1回帰って東京駅に迎えだよ。で、明日明後日は友達んちに泊まりに行くから、デートではない」
まぁ
「ほうほう。って、倫ちゃん妹いたの?」
「ああ。4つ下で、地元で働いてるよ」
「そうだったんだ。あ、じゃあ早く帰って準備しなきゃじゃんっ」
「まぁ、そうだな」
「では、未来のお姉ちゃんによろしくっ」
「おい」
「また休み明けねっ」
「あー……はいはい。気を付けて帰れよ」
「おうよーっ」
とまぁ、何だかんだ最後は世間話的な会話になったが、妹が来るということを聞いた市原は俺に気を遣ってか、着替えて帰宅するために笑顔を浮かべたまま更衣室の方へと走って行った。
ほんと、あいつも相変わらずだけど……まぁ、これが市原らしさか。
さて、じゃあ俺もさっさと着替えて真実を迎えに行きますか。
ということで、12時27分、本日の勤務終了。
市原の姿も見えなくなったことで、俺もこの後の予定をこなすため、足早に着替えて帰るため、更衣室へと引き上げるのだった。
そして同日15時過ぎ、東京駅にて。
お、来たか。
ガヤガヤと人が行きかう駅構内、東北新幹線改札付近。
その辺で待っていた俺の視界に入った、見知った女性。
って、女性って表現すると変な感じだな。
ええ、もちろん妹ですよ、はい。
到着時間は聞いていたからね、それに合わせてやってきた優しい兄とは俺のこと。
まぁ東京駅から高円寺くらい東京初心者でも一人で来れると思うけど、わざわざここまで来たのには理由がある。
せっかく東京には来たけど、明日明後日がオフ会で東京観光する時間が少ないから、東京初日の今日に何か見たいとこがあるらしい。
なのでその観光案内をするためにね、俺はわざわざ東京駅まで出向いたわけだ。
あ、ちなみにだいは来ていません。
誘ったし、たぶんあいつも来れたとは思うけど、今日は俺んちで真実の歓迎会をするとかで、料理を作って待ってるらしい。
いやぁ、時間をかけて作るだいの料理だろ?
期待値は高いですなぁ。うん、君が来てくれたおかげだよ、妹よ。
「お迎えご苦労っ」
「いや、偉そうだなおい」
「えー、別にいいべってっ」
そして俺に気づいた真実が手を振りながら真っ直ぐに俺の方にやってきて、いきなりの大きな態度に俺は苦笑い。
でも、笑顔全開、そして懐かしの訛り混じりで話しかけてくる妹のキャリーケースをさりげなく預かるとかね、そういう気遣いも忘れはしない。
しかしまぁ、何だかんだこいつが来るの、久しぶりだな。
前は真実がまだ大学4年の頃、秋田市職員の採用決まった後だったから……2年ぶりか。
「でもやっぱ東京は人すげなー」
「そら今日から4連休だしな」
そう、真実の言う通り4連休初日ということで本日東京駅は大混雑。
お土産買ったりするところなんてアトラクションかよと思うくらい人が並んでるし、1度はぐれたらもう会えなさそうなレベルである。
「迷子なんなよー?」
「あ、じゃあ手ぇ繋ぐっ?」
「ばかけ、お前いくつだって」
「あ、訛ったっ」
「いや、別にいいべって……」
「ふふーん」
いや何そのどや顔。
別に俺だって訛りとか方言、失ったわけじゃないし。
こっちいると通じる人少ないから、出ないだけだし。
一緒にいる人が訛ってればね、なんというか、出てくるんだって、勝手に。
とまぁよく分からない反応を見せる妹に苦笑いを浮かべつつ、俺は真実がはぐれないようにちょこちょこと様子を確認しながら大混雑の東京駅構内を移動し、すぐに帰る、というわけでもなく、まずは真実が行ってみたいと言っていた目的地へと向かうのだった。
「おおっ、でっけっ!
「そうなー。ほんとでけーよなー」
お上りさんって様子全開なのを隠しもせず、リクエスト通りやってきた観光地で、真実はテンション高めに上を見上げながら、自分のスマホで写真をパシャパシャ。
それに合わせて俺も見上げてみるけど、ほんとなんというか、その大きさに圧倒される気分になる。
今日という日の天気は快晴で、たぶん秋田に比べたら相当暑いとは思うけど、マリンキャップをかぶった白いTシャツに黒のスキニージーンズ姿の真実は、笑顔に続いて元気も全開。暑さなんか気にしている様子は感じられなかった。
ちなみになんという奇跡か、俺も真実とブランドこそ違うけど、ほぼ同じ感じの恰好なので、遠目に見たらお揃いコーデの二人に見えてしまいそうなのが、ちょっと恥ずかしい。
「これが東京のシンボルなんだよねっ」
「だなー。なんだかんだ俺も地元いた頃から東京ったらこれのイメージだったなー」
そう、やってきたのは港区にある東京タワー。
こてこてな観光地のため、真実同様連休を使って東京に遊びに来た人が多いのか、俺らがお上りさん丸出しな感じを出してても、それが目立つことはない。
でもまぁ、ほんと親子連れ含めて観光客だらけで、またしてもはぐれたら危なそうな気もするけどね。
「じゃ、のぼろっ!」
「いや、引っ張んなって。東京タワーは逃げねーから」
「時間が逃げちゃうべってっ」
「変な言い方すんなぁ、お前」
はぐれたら危なそう、その心配を抱いていた俺の手を、急に掴んで走り出す真実。
ほんとこういうとこは、昔から変わんねぇなぁ。
「ってか、手は放せ、あちぃ」
「えー、別にいいべっ」
「やだよ、しかも恥ずかしいし」
「けちっ」
「やかまし」
とまぁそんなこんなでね、事前に俺が買っておいた時間指定の電子チケットでスマートに展望デッキに上り、記念写真コーナーで撮ってもらった写真を真実が買ったり、追加料金払ってさらに上階に行ったり、途中行こうとしたカフェエリアは混んでて入れなかったので、とりあえずアイスだけ買って一緒に食ったり、はしゃぐ真実に見えてる方向がどっちの方角で、あの建物があれだよ、みたいな説明をしたりと、俺は観光案内役の大義を十二分に果たし、最後は沈んでいく夕日を二人でぼーっと展望デッキから見た後、じゃあそろそろということで、だいが待つ我が家へと向かうのだった。
「あー、楽しかったっ」
「そりゃ何より」
「でもお兄ちゃん、案内手慣れてたなっ」
「いや、いうて俺も行ったのは2回目だぞ」
「あ、菜月さんと前行ったんだか?」
「あー、いや。あいつとはまだ行ってない」
「え、となると……あ、亜衣菜さんか」
「黙秘権を行使します」
「いや、それ無駄だべって」
そして赤羽橋から新宿経由で高円寺まで戻ってきて、あとは我が家へ向かう帰り道。
満足げな表情を浮かべる真実に俺も内心よかったよかったと安心してる中、さらっと言われた、手慣れてるの言葉。
実際前に行ったのは学生の頃、亜衣菜とだったので正解なんだけど、さすがにそれももう相当前なんでね、行きたいって言われた時にどういう風に案内すれば兄の威厳を保てるか、予習してたことこそ黙秘権を行使します。
「でもさっきも都会だったけど、やっぱここでも十分都会だなー」
「そうか? あっちは見に行く街、こっちは住む街って感じじゃないか?」
「いやー、秋田と比べたらー?」
「……すみません」
俺からすればもう見慣れた街並みで、そこまででかい建物がない杉並区は、戻ってくるとホッとするっていう感じなんだけど、やはり地方に住んでる真実からすればこれでも十分都会らしい。
まぁ、俺もずっと田舎に住んでたら、同じこと思うのかな。
……東京出てきて、今年で10年目。
そっか。もう感覚はだいぶ東京人なんだな、俺。
「だべって? あ、そうだっ! なんか高円寺に美味しいカステラのお店あんだよねっ」
「え? そうなの?」
「うん、テレビで見たっ! 買って帰ろっ」
「いや、俺場所知らないんだけど」
「えー、待ってね。えーと……」
でもずっと住んでても、どうやらまだ知らないことはあるらしい。
道の端に寄って立ち止まり、SNSを開きながら何かを探す真実のスマホを覗いてみれば、たしかにそこには美味しそうなカステラの写真が並ぶ画面が。
そしてその写真の一枚が、店の外観を写していた。
「あ、その看板見たことある気がするわ」
「え、ほんと?」
「おう。たぶんこっちだ」
どうやらそこは、見たことはあっても行ったことがなかった場所だったらしい。
たしかに行ったことがないとね、記憶には残りづらいからね。でも、そうか、そんな評判だったのか。
そして記憶を頼りに道を進んで数分、辿り着いたお店には数人のお客さんが並んでいて、たしかに人気そうな様子を見せていた。
「おお、写真のお店がここにっ」
「大げさだなぁ」
「えー、だってテレビで紹介されるのって、やっぱ東京のお店が多いじゃんね? 私はいいなーっていつも思ってるもーん」
「もーんって、いくつだお前ほんとに」
「別に……お兄ちゃんの前だけなんだからいいじゃん……」
「ん? 何?」
「何でもありませーん」
「いやなんだお前ほんと……ったく、ほれ、どれがいいんだ?」
「あ、えーっとね」
さっきまでご機嫌だったと思えば、パッとちょっと不満げに変わり、そして商品を探す時はまた楽しそうになる、そんなコロコロと変化する感情豊かな妹に苦笑いしつつ、俺は自分たちの順番が来たので、真実に何が欲しいのかを聞いてみる。
あ、もちろんこういうのは、俺の奢りね。
まぁほら、兄だし。
実家暮らしの真実の方が自由に使えるお金はたぶん多いと思うけど、それでも額面で言えばね、東京で働いてる俺の方が多くもらってるのは間違いないから。
って、やめとくか、こんな話は。
せっかく来てくれた客人を喜ばせるため、そういうことにしておこう。
「じゃあこのプレーンと、期間限定のでっ」
「あいよ。じゃあそれ、1つずつください」
「菜月さんは食べたことあったかなー?」
ということで、望まれるまま妹君ご所望のカステラを購入完了。
食べ歩きできるようなカップで買ったけど、あとちょっとでうちだからか、とりあえずすぐには食べず、帰ってだいへのお土産にするつもりらしい。
うん、そういうところはね、偉いぞ。
「あいつグルメだからなー。知ってたかもよ?」
「ほほう、そうなんだか」
「おう。とりあえず今日の夕飯は期待したまえ」
「でもあれだね、私たち二人遊んでて、菜月さんにご飯の用意してもらってるって、ちょっと申し訳ないね」
「まぁ誘ったけど、ご飯作るねってあいつが申し出たことだしな、気ぃ遣わなくてもいいんでね?」
「んー、でもとりあえず、ちゃんとお礼言わねば」
「ん、それは大事だな」
「あと、お兄ちゃんがお世話になってます、って」
「いや、何目線だお前」
「えー、可愛い妹目線?」
「自分で可愛いとな……」
「む、なんだよー」
「はいはい、可愛い可愛い」
「むーっ」
とまぁ、お土産を買って家まであと少しの道のり。
ほんと一日中くだらないやりとりをしてたけど、最後まで俺ら兄妹はくだらないやりとりを続けてしまったぜ。
そんなことをすっかり暗くなってきた道すがら、じゃれついてくっついてくる妹相手に思う俺。
でも、ついにだいと真実の対面か。
仲良くしてくれるといいなぁ。
ま、大丈夫だとは思うけど。
そんな、ちょっとしたドキドキを抱えつつ、俺は結局最後もまた笑顔いっぱいになって俺の腕にくっついてくる妹にやれやれと苦笑いしながら、だいの待つ我が家へと足を運ぶのだった。
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以下
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ほのぼの回になったかな?
ちなみに高円寺のカステラのくだりは、実在のお店をイメージしてます。
というか作者はそこのカステラがすごい好きです。笑
高円寺と、浅草にもあるのかな?
台湾カステラなるカステラ売ってる新カステラさん。美味しいです。
気になった方は『新カステラ』で調べてみてください。笑
そして緊急事態宣言等、色々とひと段落しましたら、よろしければ是非ご賞味あれ。
(宣伝)
本作スピンオフシリーズである『オフ会から始まるワンダフルデイズ~Side Stories~』。3作目となる〈Yuuki〉が掲載されております。
ゆるーく更新していきます。
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