第260話 吐き出す感情とご乱心な武士

「ねぇ、ゆっきー大丈夫?」

「ん~、ゆっきーどうしたの~?」

「おいおい、大胆だな!」


 俺に膝枕してもらう形で電源が切れたように横になったゆきむらに、みんなが気づく。

 俺はどうしたものかと困惑するばかりなので、出来ればこういう時は同性の方々に助けて欲しい。

 そんな気持ちで俺がまず隣のだいに視線を送ると。


「……寝ちゃってる、わね」

「そうみたいだね~~。ん~~……顔も赤いし、飲みすぎかな~~?」

「あ」


 俺のヘルプを理解してくれてか、だいがまじまじとゆきむらを眺めて、一言。

 それを受け、正面側にいるジャックもそれに同意しているけど、その言葉に俺はあることを思い出す。

 そういえばこいつ、俺の分も飲む、とか言ってたよな……?


 いやいや、それほんとに実践するやついる!?

 普通言ってもその場だけだろ!?


 ……でも、そうか、ゆきむらだもんな……!

 武士に二言はない、的な……?


「なんだなんだ、ゼロやんの話にショックでも受けたかねー?」

「いや、そんなわけ……!」


 ない、よね!?

 いや、でも何が正解か、とか、難解とか、よく分かんないことも言ってたけど……!


「しかしもうすぐ21時か。さすがに日曜だし、そろそろ帰らんとみんな明日に響くよな」

「だなー。ゆっきー起こしてお開きにしよーぜ。来週もまた集まるんだし」

「お~、ぴょんが普通なこと言ってる~」

「あたしはいつだってまともだぞおいっ!」


 なんて、みんなゆきむらを見つつ会話が続くけど、お酒のせいで顔を赤くしているものの、よく聞けば「すぅすぅ」と静かな寝息を立てるゆきむらは相変わらず俺の膝枕で熟睡モード。

 今のぴょんとかけっこうな声量でツッコミいれてたけど、起きる気配ないなおい。


「ゆっきー大丈夫? 起きれる?」


 そんなゆきむらを見かねてか、だいがゆきむらの頭をぽんぽんとしつつ声をかけるも、全く反応なし。

 でもこれで実はすごい酔っ払ってて吐きそうとかだったら、まずいんだよな。

 いつもより飲んじゃってるのはたしかだし、ゆきむらのキャパについては正直よくわからないから。

 

 しかし、どうにか起きて欲しいぞ……!?


「ゆっきー大丈夫そ~?」

「うーん……ダメね」

「全然起きそうにないな」

「おーい、そろそろ帰るぞー?」

「いや~~、熟睡っぽいね~~」

「酔いつぶれちゃったみたい」

「やっぱゼロやんの話にショック受けたのかもよ~?」

「いや、変なこと言うなよっ」


 しかし、ぴょんすらも帰る雰囲気になったというのに、ほんとのほんとに起きる様子がないゆきむら。


 しょうがない、こうなったらちょっと荒っぽいけど……!


「おいっ、ゆきむらっ! おーきーろっ!」


 すやすやと可愛らし……ごほん! 穏やかな寝顔をみせるゆきむらの耳元に顔を近づけ声をかけながら、細く華奢なその肩を心を鬼して揺さぶる俺。その揺さぶりでゆきむらの小さな頭が前後にぐらんぐらんと動く。

さっきのだいの頭ぽんぽん程度じゃ起きなかったけど、さすがにね、これで起きるだろう……!


 と、思ったんだけどね!


「マジで起きねーな」


 テーブルの上の食器類をまとめる大和が、全然起きる気配のないゆきむらに少し呆れ顔を浮かべ一言。

 いやほんと、うんともすんとも言わず、ただただ「すぅすぅ」だからね、この子。

 

「これは王子様の目覚めのキスが必要かー?」

「眠り姫じゃないでしょうに……」


 この状況にぴょんが苦笑いでボケてくるけど、そこにはすかさずだいがツッコミ。

 とはいえここまで起きないとなると、みんな心配の色が強くなっていってるのが感じられるね。


「ゆっきーって、お家どこだっけ~?」

「ええと、たしか大宮で妹さんと二人暮らしよね」

「大宮かー、そっち方面だとどうやっても帰りは一人だよな。この状態で一人で電車乗せて、大丈夫かね?」

「ちょっとだいじょばない感じだよね~~」

「とはいえなー、あたし明日朝練あるんだよなー……」


 そしてこの状況に、明日から普通に仕事が始まる予定の社会人ズが困り果てていく。

 とはいえね、大和が言う通りこの状態のゆきむらじゃ、ちょっと一人で帰すのは怖いよな。


 うーん……。


「明日もみんなお仕事だろうし、私とゼロやんでもうちょっと様子見てようか?」

「え、いいの~? でもだいも仕事だよね~?」

「うん。でも私は新宿からならすぐ帰れるし」


 だがそんな困り果てる俺たちに、だいが救いの手を差し伸べる。

 その発言に、家が遠い組の表情がちょっとだけ明るくなったかな。


「俺は明日休みだからいいけど、だいもいいのか?」


 でも、家が近いったってね、だいも明日は仕事なわけだし、彼氏としてちょっと心配な面もある。

 なので俺がだいに心配を伝えるも。


「しょうがないわよ。二人で残すわけにもいかないし」

「さっきの話聞いたばっかだもんなー」

「ゆっきーと二人っきりにはさせたくないよね~」


 ぐさぐさと突き刺さる俺への口撃が発生。


「いや、そうなったとしたって何もねーよ!」


 さっきの話なんてもう10年前だぜ?

 俺の人生でその1回きりなんだけど!?


「どんまい倫、今お前への信頼はほぼ0だ」


 だが、笑いながら話す大和の言葉は、どうやら現状の真実のようで、俺は何とも情けない気持ちでいっぱいになった。

 俺からゆきむらに何かすることなんて神に誓ってないんだけど……くそ、変な話しなきゃよかったな……!


「いや、ってか大和も明日休みじゃん」

「いや、すまんが俺は明日午前中から外部プールで部活なんだ。そもそも俺と倫でゆきむら見守って、起きなかったらどうするよ?」

「しゃーない、ここはだいの言葉に甘えるとするかー」

「ごめんね~~、お願いしてもいい~~?」

「うん。大丈夫」


 そして結局だいの意見が採用される方向に話が進み、俺とだい、ゆきむらを残して他のメンバーは帰宅する流れへ。


「次からはゆっきーの飲む量、よく見とかないとね~」

「だなー。起きたら自分のキャパは理解しとけって話しといてなー」

「来週は我が家でお待ちしてるね~~」

「うん。おすすめの調味料、持ってくね」

「ありがとね~~」

「じゃ、悪いがあとはお二人さんよろしくっ」

「だいとゼロやんごめんね~」

「俺はいいから大丈夫。また来週な」


 ということで、ここまでの会計金額をタッチパネルで確認し、それを頭割りした金額を置いて、ゆめ、大和、ぴょん、ジャックの4人が退室し、誕生日オフが事実上の終了を迎える。

 しかしほんと、こんな終わり方になるとは思わなかったなぁ……。


 そしてみんなを見送って、広めの室内に残ったのは俺とだいと、俺の膝枕で眠りにつくゆきむらの3人に。

 さて、いつ起きるかなぁ……これ。


「とりあえず、お水頼んでおきましょうか」

「あ、そうだな。というか、だいは酔ってたりしないか? 大丈夫か?」

「うん、平気。元々そんなに飲んでないし、ゼロやんの話聞いてたら、酔いもさめたわ」

「え、あー……そ、そうですか……」


 ごめんなさい。

 でも、深掘りしてきたの、君らだよね……?


 いや、俺の過去が悪いのは分かってるけど、何となく釈然としないものを感じながら、ゆきむらを俺とで挟む位置へ移動し、相変わらずのクールな感じで眠り姫を眺めるだいに苦笑いの俺。

 そしてさきほどの、ほぼ信頼0という大和の言葉が蘇る。


「ゼロやんってさ」

「ん?」


 そんな、俺が何とも言えない気持ちを抱いたまま、注文したお冷を受け取った後、不意にだいが何かを切り出した。

 相変わらずその視線はゆきむらに向けられていて、俺に来ることはないんだけど。


「私のこと好きなのよね?」

「はい?」


 え、何、どうした?

 なんで今急にそんなこと聞いてくるの?


 だいの意図が分からない質問に、正直面くらった俺は何ともまぁ間抜けな声を出してしまったものである。

 でも、その質問の答えは、決まっている。


「好きだけど……なんだよ急に?」


 何を当たり前のことを聞いてくるんだと思ったけど、だいの表情が思いのほか真剣だったせいで、自然と俺も真面目な顔つきになったと思う。

 

「私がゼロやんのこと好きだから、好きになってくれたのかなって」

「え?」

「私は……ずっと好きだったけど、ゼロやんはそうじゃないじゃない」


 ふむ……。

 なるほど。


「ごめんね、変なこと聞い――」

「たしかに俺がだいのこと好きだって思ったのはリアルで会ってからだけどさ」

「う、うん」


 カナとの話をしたせいで、余計な不安を与えてしまったのだろう。

 みんながいた時は平静を装ってただいだったけど、今こうして俺と二人――いや、ゆきむらもいるけど今はノーカウントで――になったからこそ、その不安というもやもやを俺にぶつけてきたんだと思う。


 俺はそれに応える義務がある。

 そして、それを解消する使命も。


 だから。


「だいから告白された時、言っただろ? 告りたかったのは俺の方、って」

「あ……うん、言われた、けど」

「たしかに俺はずっとだいのこと男だと思ってたけど、お前が女だって知ってから、そっから里見菜月っていう人間のことを知ってって、俺のだいとの記憶も、なんていうのかな、更新されていったっていうのかな、前も言ったと思うけど、支えられてたんだな気づいたし、一緒にいたいって思ったのは、ほんとだよ」

「……うん」


 俺の考えを、気持ちを伝えながら、俺はLAで過ごしただいとの日々を思い返す。

 ほんとね、喧嘩別れすることもなく、よくもまぁずっと一緒にいたもんだ。

 

 あの居心地の良さは、ほんと別格だからなんだけどさ。


 だから。


「そりゃ7年間ずっと異性として俺のこと想ってくれてただいの気持ちに比べたら、俺の気持ちって軽く見えるのかもしれないけどさ」

「……ううん、そんなこと……」


 俺は、真っ直ぐにだいに自分の気持ちを伝える。

 言葉が相手の不安を払拭してくれるなら、俺はいくらでも言うよ。

 だいが安心できるように、笑ってくれるように。


「俺はこれからもだいと支え合っていきたいなって、人生一緒に歩んでいきたいなって、思ってるよ」

「え?」

「だからそんな不安抱かせてごめんなっつーか、いや、やっぱそもそもは俺が悪いんだけど……ん?」


 だいの不安を消し去りたい、その思いで胸の内から溢れる言葉を発し続けた俺は、そこであることに気づく。

 ずっとだいの目線はゆきむらだったのに、今は驚いたように俺のことを見ているではありませんか。

 

 つーか、待て、今俺さも当然に何て言った?

 人生一緒に歩んでいきたいって、言わなかったか……?


 ……あ。


 驚きの表情を浮かべるだいの頬が、さっきまで白かった頬が、みるみると赤くなっていく。

 そしてそれは、俺も同様。俺、素面ノンアルなんだけどね!!


「ま、待ってね!? いや、今のなんかアレみたいだけど、これはその、練習っていうか、いや、練習じゃなく本気の気持ちなんだけど、え、ええと――」


 アレだよね!

 今これ、完全にプロポーズしたみたいになってるよね!


 いや違う、いや気持ちは違くないけど、それは今じゃない!

 もっとちゃんと計画立てて、スマートかつ感動的にやるプランがあるのに!

 と、とにかくなんとかしないと!


「お、俺がだいのこと好きなんだ!!」


 って、文脈めちゃくちゃじゃねーかおい!

 や、やばい、大丈夫かな……!?


 だいの不安を何とかしようと話してたはずなのに、気づけば完全にテンパって告白しているみたいな状況に、俺は我ながらの情けなさに恥ずかしくてもはや顔から火を噴きそう。


 でも。


「そっか……」

「へ?」

「……ゼロやんが、私のこと好きなんだ、そっか」

「そ、そうだぞ……!?」

「同じなんだね」

「……!」


 先ほどまで顔を赤くしていただいが、今は優しく微笑んでいる。

 その表情の美しさに、俺は言葉を忘れ、見とれるばかり。


「私はゼロやんが好き。ゼロやんは私が好き。そういうことなんだね」


 でも、その美しさから発せられた言葉に、俺の心が落ち着いていくのは、もう分かりやすいほどだった。

 ああくそ、俺、ほんとこいつのこと好きなんだよな……!


「そ、そうだぞ? 見くびってもらっては、困るし……」


 とはいえね、恥ずかしいのは、まだあるんだけど。

 改めてこう面と向かって告白し合ったのは、ちょっと恥ずかしいよね。


「うん、わかった。ごめんね、変なこと言っちゃって」

「い、いや、昔の俺がダメダメだったせい、だから」

「そうね、当時のゼロやんなら、私は魅力を感じなかったかもね」

「う……そう言われると、ちょっとくるものあるけど……」

「なんでも言ってね」

「え?」

「仕事の愚痴とか、私への不満とか、なんでも」

「あ……うん、言うよ。っても、そんな不満なんて……」

「ないの?」

「ない……いや、あったわ」


 そして謎の告白合戦の流れから、だいに言われた言葉を受け、俺は一つの不満というか、お願いというか、そんな思いがあったことに気づく。

 これを思ったのは、今日が2回目、かな。


「うん、何?」

「さすがに俺の過去を気にしすぎ」

「え?」

「だいが俺が昔好きだった人の真似する必要もないし、一緒にいった場所に行こうとしたり必要もないんだぞ?」

「あ……」

「俺が付き合ってるのはだいで、俺は今のだいが好きなんだから」

「……うん、ごめん」

「いや、ごめんは違うけど……好きな人のこと知ろうと思うのはさ、分からなくはないけど……それで不安になられるのは、ちょっと嫌かな」

「うん、ごめん」

「うん。じゃあもうなしな?」

「うん、なるべく頑張る」

「いや、なるべくて……」


 まぁ、俺の考えは言えたからいっか。

 だいの方も、なんとなくわかってくれた感じあるし。

 とはいえ、もう俺に過去の話なんてほぼないんだけどね。

 だいよりも前に付き合った人との話は、全部してしまったわけだし。


 でも、ちょっと前に見せていたクールさが溶けて、だいの表情が柔らかくなってるから、よしとしますか。


 しっかし、もしゆきむらが起きてたりしたら、今の会話聞かれてたら、恥ずかしくて死んじゃうなー。


 だいと見つめ合って小さく笑い合う中、そんなことも思ったので、俺がふと何気なくゆきむらの方に視線を落とすと。


「あ」


 なんだ……と?

 うっすらと、ゆきむらの瞼が開いているではありませんか。

 その表情はお酒のせいで朱色を浮かべつつも、相変わらず感情がないような、そんな無表情なんだけど、さっきまでの穏やかな熟睡モードとは、明らかに違う。


 え、まさか、聞かれてた!?


「どうしたの?」

「いや、ゆきむ――」


 俺の表情が固まったからか、だいが不思議そうに俺に声をかけてきたけど、俺はそれに答えられず。


「えっ!?」

「うおっ!?」

「ゆ、ゆっきー!?」


 どうしたのと聞くだいに俺が返したのは、予想外の事態に慌てた驚きと、ぼふっ! という鈍い音。


 何でかって?

 いやはや、ほんとハプニングというかね、不意打ちってこういうことを言うんだろうね。


「おい、ゆきむら、ふざけるのも大概に……へ?」


 どうやら目を覚ましたらしいゆきむらは、身体を起こすや否や、飼い主が帰って来た時の猫のように俺に飛び掛かってきたのです。

 でもそこはほら、猫みたいな動きと言っても、やってるのは生身の人間。

 いくらゆきむらが軽いとはいえさ、予想外の行動に対処出来なかった俺はその体重を支えきれず、押し倒されるという事態へ。

 都合よく後方にはだいかゆめが座ってたざぶとんがあったからさ、頭を床に打ち付けることはなかったのが不幸中の幸いか。


 でも、ここまではね、予想外でもまだ何とか理解できた。

 なので、押し倒された形になったとはいえ、すぐにゆきむらの身体を押して起き上がろうとしたのだ。

 でも、ちょっと待ってくれって光景が、目の前に。


「お、おい!?」


 いつもの表情のまま、起きてんのか寝てんのか分からないレベルの感情の眼差しで俺を見ているゆきむらの口が、大きくオープンしている。

 

 いや、歯並び綺麗だなー……とか、違う違う!

 いや、何!?

 意味わからんぞ!?


 人間ってほんと、理解不能の出来事が起きるとね、何でこうも脳が停止するんだろうね。


「ゆ、ゆきむら!?」


 俺が出来たのは、脳が働いてるのかわからないゆきむらに、声をかけるくらい。

 だが、そんな声を無視してゆきむらの顔が見えない位置に移動していき――


「いってっっっ!!!」


 室内に虚しく響く、俺の絶叫。


「だ、大丈夫!?」


 ガブッと嚙まれた左肩。

 心配するだいの声。


 まさかこの時は、ここからバイオハザード的な展開が始まるなんて、誰が予想しえただろうか?

 始まる終わりの始まり。

 もう、世界は元には戻らない……。


 って、ええい!

 そんなわけあるかーい!!!





―☆―★―☆―★―☆―★―☆―★―☆―★―☆―★―☆―★―☆―★―☆―★―

以下作者の声です。

―☆―★―☆―★―☆―★―☆―★―☆―★―☆―★―☆―★―☆―★―☆―★― 

 本編再開!

 次回、新展開!?


 ☆100万PV達成!ありがとうございます!☆


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本作スピンオフシリーズである『オフ会から始まるワンダフルデイズ~Side Stories~』。3作目となる〈Yuuki〉が掲載されております。

 こちらも年明けからの始動予定。

 本編の回顧によろしければ~。

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