第221話 世界が狭いなんて昔から知ってたけど
「……もし子どもできたらどうする?」
甘いひと時のあと、そのまま眠りに落ちるでもなく、今俺の右腕を枕にしているだいは穏やかに笑いながらそんなことを聞いてきた。
平気ってだいは言ってたけど、やってしまった以上100%平気なんてことはない、だろう。
でも学生の頃みたいにもし子どもが出来たら、なんて焦りは不思議となく、もし授かってしまうのだったら、それはそれでいい、そんな気持ちが浮かんでいた。
「え……そりゃ、産んで欲しい……です」
「なんで敬語なのよ?」
そして俺の答えにだいは何か答えるわけでもなく、笑いながら俺の胸をつつきつつ、俺の謎の敬語にツッコミをいれてくる。
その仕草が余計に自分がしたことを実感させてきて、何故か胸がドキドキしちゃったり。
「あ、でもプロポーズはちゃんとしたいから、今のが、なんて思わないでくれよ?」
「ふふ、うん。分かってる。次はちゃんと倫の言葉で言って欲しいし」
「か、からかうなよ……。いや、この前のは100%俺が悪かったけど……」
そんな行為後の甘い空気の中、悪戯っぽいだいの笑顔とともに伝えられた言葉に、俺はいつぞやの最悪のプロポーズを思い出し苦笑い。
いやまぁ、うん。あの時は俺が完全に悪かったので、文句は言えないんだけどさ。
「明日、休みだったらよかったね」
「そうなぁ。でも残念ながら普通の平日なんだよな」
「私はあと4日もあるのよ?」
「お悔み申し上げます」
「あ、
「あ、そっか。月曜だいは代休か」
「うん。奥さんの練習しに行ってあげる」
「おっ……!? え、あ、いや、うん。あ、ありがと」
何となく話題が平日のことになったので、少しだけ現実に引き戻された気分だったが、その後のだいの奥さんの練習発言に、俺は幸せと恥ずかしさにだいから顔を背けざるを得なかった。
奥さん、奥さんかぁ……。やばいな、にやける。
「その日までは、この子と一緒に寝るね」
そして俺が顔を背けた間に、抱き枕のにゃんこさんを俺とだいの間に持ってきたようで、俺がまただいの方に顔を戻すと、俺たちがかけてる毛布から顔を出しているにゃんこさんの姿が目に入り、何とも微笑ましい気持ちになった。
「可愛がってやってくれよ」
そんなだいが愛おしすぎて、にゃんこさんを巻き込んで俺はだいを抱き寄せようとすると、それに応えてだいも身を寄せてきてくる。
そのまましばらく、何も言わずにくっついて時間を過ごす俺たち。
なんというか、お互い新学期を頑張るための充電って感じ。
心が満たされるって、こういうことを言うんだろうなぁ。
ほんと、明日が休みだったらどんなによかっただろうか。
「……明日からもまた頑張ろうね」
「おう。……そんな寂しそうな顔すんなって」
そしてまもなく23時。
さすがに明日は平日だから、そろそろ俺が帰らなきゃいけないのはだいも分かっているだろう。
でも頭で分かっていても、態度は言葉とは裏腹のようで。
ほんと、可愛いやつだな。
「だいが会いたくなったら、いつでも来るよ」
「ほんとに?」
「ほんとに」
「いつでも?」
「うん、だから明日からまた頑張ろうぜ」
「うん、わかった。約束ね」
そして名残惜しいけど、電気をつけて身だしなみを整える俺たち。
やっぱり泊まれれば一番いいんだけど、明日も朝から仕事だからね。
俺とて寂しいって気持ちは一緒だぞ。
そして帰り支度を整えて。
「じゃあ、またな」
「うん。遅くまでありがと。気を付けて帰ってね」
「おう、仕事頑張ってな」
よほど気に入ったのか、玄関先まで抱き枕のにゃんこさんを抱いただいの頭をぽんぽんと撫でてから、おやすみのキスを交わし、俺はだいの家を後にする。
やっぱりだいといる時間が一番だなぁ。
帰り道を歩きながら、思い出すのは先ほどの甘い時間。
だが、さっきは何も焦ることもなかったのに、冷静になればなるほど、本能に負けた自分に後悔が浮かぶ。
もし子どもが出来たら。
俺としては構わないって気持ちだけど、だいは大丈夫なんだろうか?
だいは「平気」って言ってたけど、妊娠って女性の負担なわけだし、俺がどんなに責任取るって思ってても、それとこれとは違う話だよな。
……俺が年上なんだし、流されずにちゃんとダメだって言うべきだった。
しかもだいは来年高3の担任だし、月見ヶ丘の生徒たちにとっても、だいが産休に入るとなると与えてしまう影響は大きいだろう。
……緊急避妊薬ってどれくらい有効なんだっけ?
一人になって歩く夜道、俺は後悔と反省に包まれつつ、俺はスマホで何とも情けない検索をしながら、家へと帰るのだった。
そして9月4日金曜日の放課後。
「じゃ、出張行ってきます」
「菜々花のことよろしくお願いしますね」
「うん、ま、なるようになりますから」
予想はしていたけど、やはり十河の欠席は金曜まで続いたため、俺は予定通りに6時間目の授業後、家庭訪問に向かう準備をしていた。
とはいえまぁ何か持っていくわけでもないし、学年団の先生たちに出発の旨を伝えるくらいなんだけどね。
「ま、気楽にな」
「うす」
今日ばかりは三竹先生も職員室にいてくれたので、俺は職員室にいた久川先生と三竹先生と少し話をして、いざ家庭訪問出張へ。
最後まで久川先生は自分も行きたそうな雰囲気出していたけど、きっと一昨日島田先生から色々言われたのだろう。
「自分も行きたい」という言葉を口にすることはなく、少し安心。
ということで俺は一人、のんびりと十河の家へ向けて出発。
住所録を見る感じ、学校からは歩いて15分くらいっぽいし、16時過ぎには到着出来るだろう。
これでも本人がいなかったら、とか不安はあるけど、夏休みもほとんど外出なかったって言ってた彼女が外出してる可能性は低いだろうし、まぁ大丈夫だろう。
あ、大丈夫と言えば、昨日だいに緊急避妊薬の話をして『たぶん大丈夫』という返事をもらい、どういうことだろうと思ってたら、今朝だいから『文化祭直前なのに生理痛で最悪』という連絡がきた。
そこでようやく一昨日にだいが言っていた「平気」という言葉に合点がいったわけである。
でも、うん。具合悪そうなだいには申し訳ないけど、少しホッとした気分ではある。
改めてね、今後はちゃんと気を付けようと思います。うん、気だけじゃなく、ちゃんと付けます。
こんな話、みんなには絶対言えないな……!
これから不登校の生徒の家庭訪問をするとは思えないような、そんなことを考えつつ、俺は下校する生徒たちの不思議そうな視線を受けながら十河の家へと向かうのだった。
「ここかな?」
16時を越えて少し、俺はスマホが示す十河の家の住所に到着した。
目の前にあるのは8階建てくらいのマンションで、十河の家は302号室とのこと。
築年数はそこそこっぽいけど、中野駅から徒歩15分くらいって、けっこういい立地だよなぁ、とか、そんなことを思いつつ俺はエントランスへと入り、オートロックの自動ドアの前で302号室の部屋へ呼び出しをかけた。
そしてほどなく自動ドアが開く。
特に声が聞こえたわけではなかったけど、おそらく監視カメラか何かに俺が映ってたんだろう。
自動ドアの先へ進み、エレベーターで3階へ。
そして通路を進み、302号室の前へ。
……もし会ってくれなかったらどうしようかな。
そんな不安も若干ありつつ、俺は302号室のチャイムを押した。
『はい』
「あ、星見台高校の北条です。家庭訪問に参りました」
『はい、今開けますね』
おそらくオートロックを開けてもらった頃からスタンバイしてくれてたんだろう。
十河のお母さんはすぐに反応し、ほどなく玄関のドアが開けられた。
「ほんとにあの子ったら……ご迷惑おかけします」
「いえいえ。これが私の仕事ですので」
そして少し疲れた様子の十河のお母さんが、ドアを開けて俺の顔を見るやぺこぺこと申し訳なさそうに頭を下げてくる。
その顔立ちはやはり親子なんだと思わせるように、十河と似ていた。
十河も市原ほどではないが、けっこう整った顔立ちをしてるし、このお母さんも若い頃なんかはけっこうモテたんじゃないかって思う感じ。
でもやっぱ、子育てって大変なんだろうなぁ。
疲れた感じを表情に浮かべた十河のお母さんの姿を前に、一昨日の危機を少しだけ思い出す俺。
俺の子どもは、まだまだ先のことなんだろうけど。
「どうぞ、上がってください」
「はい、お邪魔します」
十河の家の中は綺麗に整理整頓がされているが、靴棚の上に置かれている小物とか、傘立てに入ってる多種多様な傘とか、家族が生活してるって感じがしてすごい新鮮だった。
うちの実家も色んなものがあったけど、複数の人が暮らすと物って溢れてくんだよなぁ。
失礼にならない範囲で家の中を伺いつつ、俺は案内されるままリビングの方へ移動。
「どうぞ、おかけください」
「はい、失礼します」
そして案内されるまま、テーブルの上に冷たそうなお茶の入ったコップが置いてある席に着席。
向かい側に十河のお母さんも座り、まずはお母さんと話す状況に。
「今は、菜々花さんは?」
「朝からずっと自分の部屋です。ご飯の時は出てきますけど、まだ私とは話はしてくれないんですよね」
「なるほど、拗ねちゃってる感じですか……」
でもとりあえずこの家の中にはいるのか。
なら後で話はできる、かな。
まずは一安心。
「菜々花さんはお家だと何をしてるんですか?」
「私はあまり詳しくないんですけど、ずっとパソコンの前にいるみたいですね」
「パソコンの前、ですか」
「はい。たまに部屋を覗くとヘッドホンをして一人で話しているので、誰かと通話ですかね、そんな風ではあるんですけど」
「ヘッドホンで、話……」
音声チャットか?
でも今時そんなのスマホでいいよな。
となると……まさか?
「夜もけっこう遅くまで起きてることもあるみたいですし、それで朝起こしてもまた眠ってしまうこともあるんじゃないかと思ってます」
「昼夜逆転の可能性もあるってことですか」
なるほど……。
うん、これはなんとなく、三竹先生の言う通りに危険性がある話じゃない気はしてきた、かな。
「菜々花さんって、卒業後はどうしたいとかお話をすることはありますか?」
「うーん、あまりそういう話はしてこないんですよね。お兄ちゃんは今年大学受験生ですので、明確に志望校があるんですが、あの子の学力だと、大学って厳しいですよね?」
「うーん……学校を選ばなければ、努力次第で大学進学は可能だとは思いますが……」
そういえば、1個上の兄がいるって生徒カードに書いてたっけか。
大学受験ってことは、お兄さんはうちより上の学校に通ってんのかな。
でも十河が大学進学するとなると、今の成績だとほんとかなり偏差値的には低いとこしか厳しいかなぁ……。地頭は悪くないと思うけど、出席不足の影響で2年の成績がいまのとこ壊滅的だし。
挽回するには、けっこう頑張らないときついだろうなぁ……。
「お兄ちゃんと違ってあの子はなかなか勉強に力を入れてくれなくて……。それでも、その、失礼ですけど星見台よりは上の学校に行けると思ってたんですけど……あの子は近いからって星見台を選んでしまいますし……」
「そうですね、たしかに1年生の頃も、あまり勉強を頑張るって印象はなかったですね……」
ちなみに十河の成績は学年の中では中の中。
下の下に位置する市原なんかと比べれば全然できるほうで、赤点を取るようなことはないが、いかんせんテストとかも勉強してくる感じはしないし、地頭だけでテストを受けてるって気はしている。
授業を聞いただけで赤点回避できるあたり、やはり元々の理解力は高い方だと思うんだけど。
「目標がないと、なかなかやる気も出ませんからね」
「そうですよねぇ……」
その後も話をする中で、お母さんとしては大学進学して欲しいというのが分かった。
お父さんもこのマンションに住めるくらいには収入があるようだし、金銭面的に進学が厳しいということはないんだろう。
あとは本人がどうしたいかだけど、話をしている間、久川先生が去年話していたと言っていたグラフィックデザインのデの字も出てこなかった。
そしてさらにもう少し最近の様子を聞いていると。
「ただいまー」
新たな声が、家の中に入ってくる。
「あ、息子が帰ってきたみたいです」
その声に反応し、十河のお母さんが立ち上がり、玄関へ。
「あれ、誰かお客さん?」
「うん、今菜々花の担任の先生が来ているの」
「あ、そうなんだ」
玄関先から聞こえるそんな会話を聞きながら、目の前の保護者がいなくなった隙に、俺はここで初めてコップに入ったお茶を一口いただいた。
そしてほどなく、お母さんと揃って十河のお兄さんも姿を現した。
その顔立ちはお母さんや妹に似てけっこう整った、ザ・いい奴って雰囲気の爽やかな感じ。なんとなく理知的な雰囲気もあるし、見た目に学力を感じるね。
って、あれ、その制服……見覚えあるような……。
「初めまして。妹がご迷惑おかけしています。菜々花の兄の、十河
おお、出来た子だな……!
こんな挨拶出来るやつ、うちの学校にいるだろうか……。
「初めまして。菜々花さんの担任の、星見台高校の北条です。お邪魔しています」
着ていた制服がどこのものだったか思い出そうとしつつも、なかなか思い出せないので、とりあえず俺は宗史くんに向き直って笑顔で挨拶をすると。
「えっ?」
「へ?」
「どうしたの宗史?」
何故か宗史くんが俺の顔を見て少し驚いたような顔を浮かべる。
え、俺と君初対面だけど……え、俺の顔になんかついてる……?
「北条先生って、ソフト部の顧問の先生ですか……?」
「え、そうだけど……?」
お母さんも不思議そうな顔を浮かべる中、まさかの質問が投げかけられる。
なんで知ってるんだろうか……?
「やっぱり! なんか見たことある人だなぁって思ったけど、やっぱりそうですよね!」
「え、見たことある?」
「はい!
「愛花?」
「あ、すみません先走っちゃって。僕、月見ヶ丘高校の3年なんですけど、ソフト部だった佐々岡愛花さんと付き合ってるんです!」
「え、そうなの? って、そうか、その制服月見ヶ丘か!」
ようやくどこの制服だったか思い出せてすっきり、どころではなく、急にもたらされた情報に俺の脳は少し混乱しかけた。
今彼が付き合っていると言った佐々岡愛花さんって、あれか。セカンド守ってもらってた背の高い女の子か!
「やー……星見台の先生とは聞いてたけど、まさかあの北条先生が菜々花の担任だったなんて」
きょとんとした顔を浮かべたままのお母さんを置き去りに、宗史くんの言葉は続く。
いや、しかしなんだよ、あの、って?
「あのって、え、俺なんか言われてるの?」
考えても分からないので、俺がそれに対して聞き返すと、宗史くんは何故か嬉しそうに、とてもいい笑顔を浮かべ。
「北条先生は月見ヶ丘の男子生徒の敵、ですよ!」
と爆弾発言。
「はい?」
待て待て待てまて!
いや、敵ってどういうこと?
え、俺月見ヶ丘に何かした?
場に不相応な「敵」という言葉に、お母さんが一瞬怪訝そうな顔を浮かべたが、それは完全に冤罪です。見覚えありませんからね!?
「いや、僕からすれば彼女がいるんで関係ないんですけど、だってあれですよね? 北条先生、里見先生とお付き合いしてるんですよね?」
「いっ!?」
「あ、その反応ほんとですね! いやぁ、あの北条先生に会ったって言ったら、みんなびっくりするだろうなぁ」
「え、なんでそれ知ってんの!?」
まさかの発言に、俺は思わず家庭訪問という場であることを忘れて素で聞き返してしまった。
そして里見先生という名前を聞いて何か合点がいったのか、何故かお母さんまでも納得した様子。
「愛花も真田さんも、大会の時の集合写真をクラスの子に見せて、北条先生が里見先生の彼氏なんだよって話してましたよ」
「真田さんも!?」
おいおい、あの真面目そうな感じでそんなことしちゃうの!?
いや、別に隠してるわけじゃないけど、うちの部員だってまだ俺に彼女がいるってこと校内で大々的には口外してないぞ!?
「いやー、里見先生に彼氏が出来たって知れ渡った時のうちの学校の男子たち、みんなお通夜モードでしたからねー。ちなみに僕も最初はそれなりにショックでした。それを言ったら愛花に怒られましたけど」
そう言って笑う宗史くん。
いや聞いてねえよ!
っていうか、だいのやつそんな人気だったのか!!
……いや、たしかにあんだけ美人だし、月見ヶ丘は若い先生少ないとは聞いてたけど……。なにそれ、アイドル扱い的な、そんな感じだったの!?
爽やかな笑顔で話してくれる宗史くんに俺はもやは冷静な表情を取り繕うこと
……この話、だいは知ってるんだろうか?
「北条先生、どこで里見先生と出会ったんですか!?」
「え、いや……」
「宗史、あまり個人的なことを聞くものじゃないわよ」
「でもこんな機会そうそうないだろうし」
と、焦る俺をよそに始まる親子の会話。
注意しつつも、お母さんも若干俺の話に興味ありそうな感じがするのは気のせいでしょうか。
いや、今日はそんな話しに来たわけじゃないですよ!?
と、俺がどうしたものかと焦っていると――
「誰か来てるのー? なんか聞いたことある声もしたけ、ど……って、倫ちゃん!?」
ジャージ姿の女の子現る。
「よ、よお。久しぶり」
全然予定していなかった状況だけど、俺はついに目的だった人物、星見台高校2年E組の、俺のクラスの生徒である十河菜々花と、1学期ぶりに対面するのだった。
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以下
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(宣伝)
本作スピンオフシリーズである『オフ会から始まるワンダフルデイズ~Side Stories~』。3作目となる〈Yuuki〉はちょっと途中で停止状態ですが、1,2作目掲載中です。
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