第209話 やっぱり世界は狭いらしい

「最後の発表は、私立聖フィリア学院高等学校の小野寺音羽おのでらおとは教諭による発表です」


 ステージに姿を見せた最後の発表者は、おそらく俺と同い年くらいの女性だった。

 ゆめの発表のあとは割と年齢層が上がっていっていたんだけど、ここで一気に若くなった感じ。


 その女性は艶やかな赤のドレスをまとい、元々の勝気そうな美しさや気品と相まって、ちょっと女王様感を感じさせた。

 目立ちを強調するメイクも、この人にはすごく合ってる気がする。

 でも、すごく綺麗な人には違いないんだけど、ちょっと怖そうな先生だなって感じもした。


 しかしなんとなく最後は研究会の中で偉い先生かなって思ってたけど、意外と違うんだなぁ。


 と、俺が改めて次第に目を落とすと。


 おおう、マジかよ。

 どうやらこの人、相当な腕前の持ち主らしい……!


 経歴を見ると、ジュニア時代に国内コンクールでの金賞や国際ピアノコンクールで入賞とか、他の出演者の先生たちと比べて明らかに輝かしい功績を残しているとのこと。

 いや、普通にプロの楽団とかにいるレベルの人なんじゃないの? この人……!


 観客の方々は彼女が何者か知る人が多いのか、その人がステージの前に立ち一礼すると、不思議な緊張感というか、一切の雑音を許さないとでもいうような静寂が俺たちを包み込んだ。

 ピアノの演奏を聴きに来たのに、何か命がけの潜入を試みているような、そんな気分。

 まぁそんなのやったことないけどさ……!


 そして赤いドレスをまとった、小野寺さんという人の演奏が始まると――


「……っ!!」


 力強くも美しい旋律に、まるで心を掴まれるような、そんな感覚が現れた。

 彼女が演奏するのはフランツ・リストの『ラ・カンパネラ』。

 ゆめの演奏を聴きに来たのに、まるで彼女の演奏を聴くためにここに来たのかもしれない、そんな錯覚する覚える演奏に、正直鳥肌が立つほどだった。


 ここまで演奏を披露した人たちも皆相応の腕前だったとは思うのだが、まるで次元が違うような気がする。

 ここまで長く座り続けて疲れてきた身体の疲労も忘れてしまいそうな、そんな演奏。


 素人目にも俺の中ではゆめはかなり上手いほうだなって思ってたんだけど、それをあっさりと上回る演奏を前に、俺はもうただただ茫然と、されるがままに彼女の奏でる世界に聴き入るしかできなかった。




 そして1曲目が終わり、ピアノの音ではない盛大な音が場を飲み込んだ。

 今までは2曲目に入る前に拍手は起こらなかったのだけれども、彼女の1曲目の終わりには大きな拍手が起こったのだ。

 もちろん俺も、その流れに無意識の内に拍手を送っていた。


「すごいよね、音羽さん」

「え? あっ」


 そんな俺の耳に届く、聞きなれた声。

 完全に曲に聴き入っていたため気づかなかったが、いつの間にか俺の横にドレス姿のままのゆめが立っていた。

 というか、ここまでに演奏を終えた人たちも、気づけば客席側の壁際に立っている。どうやら聴き入っていたため気づかなかったが、いつのまにか客席もほぼ満席になっているようだ。


「正直、驚いた」


 ゆめのひそひそ声に合わせ、俺も小さな声でそう返す。

 俺の返事に、ゆめは何とも言えないような、ちょっと困ったというか、諦めたような笑みを浮かべていたけど。


 って、しまったな、ゆめにお疲れさまも言ってないのに……!


 今聴いていた演奏に圧倒されていた俺は、「すごいよね」と言ってきたゆめに何も考えずに同意してしまった。


 そしてゆめを労う言葉を続けようとしたのだが。


「……性格悪いよねぇ」

「え?」


 ぼそっと呟いたゆめの言葉の直後、始まる2曲目。

 それはゆめが先程披露した2曲目と、同じだった。


 そしてその完成度というか、クオリティは……。


 隣に立つゆめが気になって、演奏中も時折俺はゆめの表情を伺っていたのだが、そこに色はなかった。

 いや、だからこそ悔しそうにも、辛そうにも、いや、どこか悲しそうにも寂しそうにも見えた、気がする。


 美しい旋律が奏でられ、多くの観客が称賛と羨望の眼差しをステージの上に送っているだろう、その状況は分かっていたけど。

 俺は隣に立つゆめの表情が気になって、心に響くような旋律に聴き入ってしまいそうな演奏にも関わらず、少しだけ、集中して聴くことができないのだった。




 そして演奏終了とともに、鳴り止まない拍手が送られる中。


「いやぁ、まさかゼロやんが来てくれるなんて、ちょっとびっくりしちゃった。しかも何その足? 怪我してんのに来てくれたの~?

「あー、これは色々ありまして……」

「でもそんな足でも来てくれてありがとね~。もし時間あるなら出たとこのソファーとかに座ってて~。片付けとか着替え終えたら行くから~」

「おう、わかった。ゆめもおつかれさまな。来てよかったよ」


 先ほどまで演奏していた人たちがこそこそと観客席から出ていく流れにゆめも乗る直前、俺はゆめと小さな声でそんな会話をした。

 ようやく「来てよかった」と思ってたことを言えたのだけれども、俺の言葉にゆめは何も言わず、ちょっと寂しそうな苦笑いを浮かべたまま、おそらく片付けや関係者への挨拶のためか、俺の横から去って行った。


 しかし最後の演奏者、小野寺さんの2曲目が始まる時に言っていた「性格悪い」って、どういう意味なんだろう?

 でも思い返せば最後の一人まで曲目が重複することはなかったのに、最後の最後でゆめと曲目がかぶるという事態が発生していた。

 もちろん弾きたい曲をそれぞれが弾けば、そういうこともあるんだろうけど……。


 あのゲーム音楽で、まさかのかぶりが発生するとはね……。

 そういう意味での「性格悪い」だったのかなぁ……。


 そんなことを考えていると、もう俺以外の観客は皆会場を出たようで、置かれていたパイプ椅子を片付ける人も現れていた。

 その状況に俺も床に置いていた松葉杖を拾って立ち上がり、片付けを手伝いたいという職業病を抑えつつ、会場を出て受付のあった入口方面へと進む。

 まぁ観客に手伝ってもらうって、運営してる側からしたら余計に気を遣うだろうしな。


 そう割り切って片付けている人たちを背中に、俺はゆめが言っていたソファーの方へと向かう。


 会場を出た受付付近では、先ほどまで演奏していた人たちと言葉を交わす観客たちでごった返していた。

 たぶんほとんどが身内みたいなもんなんだろうから、何となく聞こえてくる声の大半は「演奏よかったよ」っていう称賛の声。

 その中でも最後に演奏していた赤ドレスの人の辺りは、囲い込みが二重三重になる勢いで、本当にすごい人だったんだなってのを実感させた。


 いや、うん。経歴通りの演奏だったと俺も思う。


 ちなみにステージ上で見せていた何だか女王様みたいな雰囲気は、さすがに今はもうなかった。

 彼女も緊張の糸が解けたのか、思ったよりも表情豊かにお辞儀したり手を振って謙遜したり、そんな姿が目に入る。


 でも、あれだな。ゆめは出てきてないんだな。


 何となく社交的で友達とかもいそうに思ってたゆめだったから、ちょっと意外。

 知り合いとか、呼んでないのかな?


 そんな風にソファーに座ったまま、俺は一人で周囲を伺っていると。


「いかがでしたか?」


 気づくと俺の近くに、受付をやっていた、ゆめのことを夢華と呼んでいた女性がにこやかな笑顔を浮かべて立っていた。

 それに気づいて俺も慌てて立ち上がろうとしたのだが。


「あ、座ったままで大丈夫ですよっ」


 松葉杖をついて、右足にギプスをしている俺に気を遣ってくれたのだろう。その好意を無下にするのもどうかと思ったので、俺は座ったまま、声をかけてくれた女性に笑って見せた。


「お気遣いありがとうございます。いやぁ、皆さんお上手ですね、すごかったです。……こんな月並みな言葉しか言えませんけど」

「あはは、ですよねー。音楽科教員って、何だかんだみんな意識高いんですよー。みんな自分の専門分野が好きですから」

「なるほど。たしかに」


 そしてすっと女性が俺の隣に座ってくる。

 雰囲気的に、今は受付の片付けもできないし、会場内は会場内で狭かったから、もう片付けが終わったって感じなんだろう。

 うん、おつかれさまでした。


「あ、申し遅れましたが私、横浜市立港南台中の花宮由香はなみやゆかと申します。夢華とは大学の同級生だったんです。留学しなかった分、先生なったのは私が1年先ですけどね」

「あ、そうなんですか。ゆめがいつもお世話になってます」


 って、俺はどの立場でこれを言っているんだろうか?

 そう思いつつも、俺はにこやかに自己紹介をしてくれた花宮さんにぺこっと頭を下げた。やはり音楽をずっとやってきてるだけあり、フレンドリーだけどどことなく彼女もいいとこ育ちそうな、上品さを兼ね備えている気がした。

 うん、見た目もけっこう可愛いし。


「えっと……」

「あ、北条です」

「あ、すみません。北条さんは、ほんとに夢華のただのお友達なんですか?」

「へ?」


 そしてちょっと上目遣いになりつつ、おずおずと花宮さんが俺にまさかの質問を投げかけてきた。

 いや、それはさっきも否定したじゃないですか……!


「あ、すみません踏み込んだことを聞いてしまって。でも、たしか夢華ちょっと前に彼氏と別れたって聞いてたので。怪我してる中、わざわざお一人でいらしてたから、新しい彼氏さんなのかなって」

「いやいや、俺はただの共通の趣味の友達ですよ。他の仲間も声はかかってたんですけど、みんな仕事があって来れなかったんで、休暇出せた俺が代表で来ただけですから」


 だが勘違いされたままではゆめにも悪いので、俺は丁寧に関係を説明して彼氏ではないと強調する。

 さすがにオフ会で知り合ったとかね、そんなゆめのプライバシーに関わることは言えないけど、うん。嘘は言ってないぞ。


 っていうか、俺なんかがゆめの彼氏とかね、恐れ多いからね。

 たしかにゆめのことは可愛いとは思ってるけど、うん。ある種畏怖の対象ですから……!


「そうなんですかー。変なこと聞いちゃってごめんなさいっ」

「いえいえ大丈夫ですよ。花宮さんは、研究会の一員なんですか?」


 そう言って彼女が頭を下げてきたので、俺はそれに手を振って大丈夫ですよとアピールする。

 そしてすかさず彼氏だの彼女だのというプライバシーから話題転換。


「はい。私は声楽専攻だったんですよ」

「あ、そう言われればいい声をしているような」

「あはは、お気遣いありがとうございます」


 そう言ってにこやかに笑ってくれる花宮さん。

 うん、この子はきっといい子なんだろう。笑顔に裏がないというか、屈託ないという言葉がよく似合っていた。

 でも、いい声だなって思ってたのは本当なんですけどね……!


「声楽だから今日はただの運営のお手伝いなんです。歌の発表会の時は、夢華がお手伝いに回ることもありますし」

「なるほど。そういう感じなんですね」


 ちなみに、俺は入っていないが、倫理教育をみんなで考える東京都倫理研究会というものもあるし、どの教科もこういった同じ教科の先生たちで結成する研究会は存在するんじゃないかな。

 音楽科なんかは各校にいても一人だから、他の先生の授業とか考えを聞く場面が少ないから、こういう横の繋がりに自主的に参加する人は多いような気もするし。


「北条さんは東京の先生って書いてましたけど、音楽科なんですか?」

「いやいやまさか。俺は公民科の倫理が専門です」

「あ、そうなんだ。倫理って何か難しそうなやつですよねー」


 そして再び笑う花宮さん。倫理=難しそうって、なんか生徒みたいな反応だけど、まぁ倫理を履修してない人からしたらそんなもんだよな。

 俺も他教科については全然詳しくないし。


「でも他教科の東京の先生が、どうやって夢華と知り合ったんですか?」

「え?」


 そしてまたしても話題がプライベートな部分に戻される。

 この話題にどう答えるべきか、俺が密かにテンパりつつ答えを探していると――


「ゼロやん今日は来てくれてありがとね~」

「え?」


 白ブラウスに紺のワイドパンツへと衣装チェンジしたゆめがにこやかな笑顔を浮かべて俺と花宮さんのそばへやってきた。

 先ほどまでのドレス姿をもうちょっとじっくり見たかったという名残惜しさはあるものの、ゆめの登場にちょっとだけ安堵する俺。


 しかし、不思議な呼び名を聞いた花宮さんはきょとんとした顔を浮かべてしまう。


「ゼロやん?」

「あ、うん。この人わたしのギルドの仲間なんだ~」

「あ、なるほど。そういう関係だったんだっ」

「え?」


 だが、俺が必死にどう伝えようかと考えていた俺とゆめの関係を、あっさりと暴露するゆめ。

 え、それ言ってよかったの? 花宮さんはその話通じる人なの?


「そういえば、さっき夢華のことゆめって言ってたもんなー。そっか、そういう意味だったのか」


 そして一人焦る俺をよそに、花宮さんは一人色々と納得したご様子で。


「北条さんもLAプレイヤーだったんですかー」

「ゼロやんはわたしたちなんかより全然プレイ歴長い、サービス開始組だよ~」

「え? そうなの!?」


 あっさりと俺のLA歴を話すゆめに俺はどんな表情をすればいいのかさっぱりに。

 っていうか、「わたしたちなんかより」って……え?


 そして同時、何故だかちょっと羨望のような眼差しで俺を見てくる花宮さん。


「あ、まさか……?」

「あ、そうですよー。私もLAプレイヤーなんですよー。私は夢華と違って、17サーバーなんですけど」

「あ、そう、なんですか……」

「しかもすごいんだよ~。由香のいるギルドって、昔ぴょんがいたとこなんだって~」

「え!? マジ!?」

「懐かしいなぁぴょん。いやぁ、ある日急にいなくなってびっくりでしたよー」


 な、なんという……!?

 え、そんなことってあるの!?

 世界狭すぎない!?


「ちなみに由香はわたしよりもキャリアが長い5年目のプレイヤーね~」

「そ、そうなんだ」

「夢華もLA始めたって聞いたのは、ちょっとびっくりでしたねー」

「由香もわたしも、ゲーム好きってのは元々知ってたんだけどね~。由香が言う通り、わたしが由香もやってたって知ったのは、わたしが始めてからなんだ~」

「な、なるほど……」


 なんか色々急な話でちょっと頭がついていかないけど、LAの話になった途端、花宮さんの雰囲気もちょっとくだけたというか、さっきよりもよりラフになった気がした。

 それと同時に、ゆめと花宮さんの仲の良さも伝わってくる。

 同い年で、同じ大学で、同じ趣味で、同じ職業で、同じ研究会。

 うん、ゆめにとっては大事な友達なんだろうな。


「あ、よかったら今日お時間あれば、夢華と3人でご飯行きませんか? LAの思い出話とかしたいですっ」

「あ、俺は時間あるから大丈夫ですけど……」

「お、いいね~。じゃあこの後反省会なんだけど、終わるまで待っててよ~」

「分かった」


 そしていきなり決まる予定。

 まぁ今日は元々予定はこれだけだったからな。

 家帰ってもスキル上げするくらいしか予定なかったし。

 たまには自分の知らないLAプレイヤーの話を聞くのも面白かろう。

 反省会がどのくらいかかるのはちょっと気になるところだけど……。


 って、そういや演奏会が終わったばかりなのに、そういえば俺らまだゆめの演奏について何も話してないじゃん。

 そっちの話もしないとな、俺がそれを思い出した時だった。


「夢華、そろそろ反省会よ」

「あ、はーい。じゃあゼロやんまたあとでね」

「北条さん、お話楽しみにしてますっ」

「あ、はい」


 気づけば入口付近に残っていた観客は俺一人になっていたようで。

 

 先ほどまで観客の人たちに囲まれていた赤ドレスをまとった小野寺さんが、ちょっと強めの口調でゆめに声をかけてきた。

 その時に俺とも目があったんだけど、その視線はなんというか、ちょっと怖かった。

 さっきまでにこやかに囲んでくる人たちと話してたのに、え、なんで俺にはヘイト全開って感じだったんだろうか……!?


 小野寺さんに呼ばれたゆめと花宮さんを見送りつつ、俺はしばし今向けられていた気がした厳しい目線の理由を考えてみる。

 だが、当然答えなんか分かるはずもない。

 俺と小野寺さんは、正真正銘の初対面なんだから。


 そもそも俺の気のせいだったのかもしれないしな。


 ということで。


北条倫>里見菜月『ゆめの演奏会終わった。すごいよかったよ。このあとゆめとゆめの友達に誘われたから、3人でご飯行ってくる』18:43


 考えても分からないことは考えるのをやめることにし、俺はだいにこの後の連絡を送信。


里見菜月>北条倫『おつかれさま。ゆめによろしく伝えてね。私も今日は理世りせ先生たちとご飯に行ってます。明日お話聞かせてね。帰り道も気を付けてね』18:51


 待つこと数分、だいからも返事が返ってくる。

 理世先生って、あれか、月見ヶ丘のだいの同僚の人か。そうか、だいも今日は職場の人たちとご飯行ってんだな。まぁ夏休み最後の金曜だし、新学期に向けた決起集会って感じか?


 そう、長かった夏休みも今日を合わせてもあと4日。来週の火曜からは長い長い2学期がスタートするのだ。


 そう考えて一人ちょっと憂鬱になったりしながら、俺は一人ソファーに座ったまま、ゆめの演奏の感想でどんなことを言おうか、そんなことを考えつつ、ゆめたちが戻って来るのをのんびりと待つのだった。






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以下作者の声です。

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本作スピンオフシリーズである『オフ会から始まるワンダフルデイズ~Side Stories~』。3作目となる〈Yuuki〉はちょっと途中で停止状態ですが、1,2作目掲載中です。 

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