第191話 俺のこの銃が真っ黒に輝く!

「全員連撃の時の装備を見せてもらっていいか?」


 コンテンツへの入場手前でいったん止まった俺たちへ、ルチアーノさんの肉声が届く。

 

「おっけー」

「わかりました」

「OKです」


 たしかに戦略とか、なんも決めてなかったもんな。

 リーダーが代われば戦略も変わる。

 さて、ルチアーノさんはどんな指示を出すのだろうか。


 通常攻撃時とスキル使用時は細かく装備を微調整するのがこのゲームの基本のため、スキル使用時の装備に変更すると、俺のモニターに『〈Luciano〉があなたをチェックしました』というログが現れた。

 【Teachers】のみんなに見られるのは慣れてるけど、ルチアーノさんが相手って思うと、ちょっと緊張するな……!


「連撃は俺のタックルから、MZCDの順番でいこう」


 MZCD……あ、もこさんMocoZero亜衣菜CecilだいDaikonってことか。


「え、私が最後、ですか?」

「スキル自体の火力設定だねー。みんな装備良さそうだから、結局元々の設定値順にしたみたいだよー」


 だいの疑問に答える亜衣菜。

 なるほど、たしかに銃のスキルは盾性能高め武器である刀よりは強いけど、純正アタッカー武器の短剣には及ばないから、ってことか。

 でもやっぱ、俺より亜衣菜が後ってことは、亜衣菜の方が強いって思われてんだよな……。

 いや、まぁスキルキャップじゃないから、しょうがないけど。


「コマンドの登録はいいか?」

「はい」

「いつでもー」

「OKです」


〈Luciano〉『では、入場』

「遅れないよーにねっ」


 時刻は日曜の夕方。ちらほらと俺らと同じコンテンツに挑もうとしていたプレイヤーたちがいる中、注目を浴びているのを感じつつも、俺たちはうめさんから支援魔法をもらっていざキングサウルス討伐へと出発。

 ルチアーノさんのログの直後、亜衣菜が俺とだいに一言言ってくれたけど、俺たちだってもう何回もやってるコンテンツだ。

 遅れるような、ことはないだ――


〈Cecil〉『目標はクリアまで25分!』

〈Ume〉『火力次第でしょ、それ』

〈Moco〉『いけるいけるー』


 入場直後、いきなり先頭を切って走り出す〈Cecil〉……だけでなく、〈Zero〉と〈Daikonだい〉以外がもう既に先に進んでいた。

 その動きに気づき、俺とだいも慌てて移動開始。

 【Teachers】では雑魚モンスターに見つからないように移動支援をかけてから、が基本だったけど、どうやら戦闘のルチアーノさんは雑魚に見つかろうが見つかるまいが構わず、雑魚モンスターを引き連れたまま移動していくようで。

 ルチアーノさんが通った道のみ、雑魚モンスターがいなくなる。


 なるほど、遅れないようにってこういうことか!

 でもこれ、1体目の中ボスに会った時、雑魚だらけじゃないか……?


〈Cecil〉『1体目に会ったら、ゼロくんもだいちゃんも範囲攻撃スキルかまえといてねー』


 ほうほう。範囲狩りね。

って、一応ログは気を遣ってんだろうけど、なんだだいちゃんて?


 でも、雑魚は一気に全部落とすとなると……落としきれなかったら雑魚がバラけて、回復大変なんじゃ……?


 とか思っていたのも束の間。


 1体目の中ボスに出会った時、立ち止まったルチアーノさんは当然集まってきたモンスターの攻撃を受けフルボッコ状態に。だがうめさんはそれを回復するそぶりも見せない。

 おいおいどうすんだよ、って思う間もなく。


 わーお。


 基本的な装備性能がなせる技なのだろうが、ルチアーノさんは残りHP3割くらいまで削られた時、パラディン盾&片手剣使いが使える最高位の自己回復魔法を唱え、一気にHPを回復。


「いくよー」


 その直後、範囲攻撃スキルであるセシルの乱れ撃ちと、もこさんの乱切り、こっぺぱんの範囲魔法が炸裂。1,2秒遅れて、俺も乱れ撃ち、だいも同様スキルのハリケーンエッジを使用した。

 それでも数体のモンスターが残ったが、元々ヘイト上昇装備を組み込んでいるであろうさきほどのルチアーノさんの回復行為により、全モンスターのタゲがルチアーノさんで固定されていたようで。

 残った数体も、こっぺぱんの追撃の前に全てが沈む。


 なるほど、こういう時短もあるのか……!

 しかも、今の攻撃で中ボスのHPもちゃっかり削れてるし。

 これが廃ギルドのやり方ってことか。


〈Luciano〉『連撃開始!』

〈Moco〉『1番居合切り!』


 ルチアーノさんの動きに色々驚く俺をよそに、即座にルチアーノさんから連撃開始の合図が飛ぶ。

 なんというか、俺とだい以外はもう流れが全て見えてるって感じか……!


〈Zero〉『2番!』

〈Cecil〉『3ばーん』

〈Daikon〉『4番』


 若干俺の反応が遅れたが、なんとか硬直中に俺もスキルを発動し、亜衣菜、だいと続いて、こっぺぱんの魔法が入る前に1体目のボスが沈む。

 怒涛のログに見えなかったけど、ダメージ量を計算するに、うめさんの阻害魔法も色々と入っていたのだろう。


 すごいな、これがトップクラス……!


 そして即座に2体目に移動を開始すると、いつの間にか全員に移動支援魔法がかかっているではありませんか。


 だいのスキルで倒しきれると分かった上で、うめさんだけじゃなく、こっぺぱんも俺たちに魔法を唱えていたのだろう。


 いや、マジですごいなおい。

 うめさんは【Vinchitore】の幹部で、ジャックの後任に選ばれるくらいなんだが分かるけど、こっぺぱんまでもとは。

 いや、伊達に【Mocomococlub】の選抜じゃないってことか……!


 ちらっとだいを見れば、俺同様驚きの苦笑いを浮かべているようで。


 ついていくだけでやっととか、いつぶりの感覚だろうか?


 こんなレベルの人たちと一緒に出来ることに喜びを感じつつ、俺は次のボス目指して、先を進むのだった。




 そして、キングサウルスに辿り着いた時、経過時間は15分。

 いや、まじで早すぎる。

 初めて組んだメンバーなのに、こんなはえーのかよ。


 道中とボス合わせて60分もあるんだから、そんな急がなくていいだろってレベルの進行に俺はただただ驚くばかり。

 しかもね、驚くべきことに2体同時の出てくる中ボス戦含めて、ルチアーノさんはここまで1度も俺たちにモンスターのヘイトを向かせていないのだ。

 いや、まじでヘイトが数値見えてんのかよってレベル。


 信じられんが、これがLA最強の盾の実力か……。


 その人が今リアルだとすぐそばにいるってのも、またすごいよな。


 ちなみにコンテンツ開始以降、デスク側の二人は一切喋っていない。

 時折亜衣菜が俺とだいに指示をくれるくらいで、5人もいるのに、ほんとに静かに、同じBGMをそれぞれのモニターから出している状況なのである。


〈Luciano〉『いくぞ』


 そして左上の残り時間を示す時間がボス戦用の30分に切り替わった直後、間髪入れずボスであるキングサウルスに向かっていくルチアーノさん。

 それと同時に全員が動き出す。

 もこさんとだいが背後へ、俺と亜衣菜が、ルチアーノさんの後方、ボスの攻撃範囲外へ。


 そして定位置につくや。


〈Luciano〉『連撃開始!』

〈Moco〉『1番居合切り!』


 マジかよ!? ヘイト上げるとかいらないの!?

 てか、ブレス防いでからっていう確実な策は取らないわけ!?


 だが、この速度に慣れてきた俺も即座に対応。


〈Zero〉『2番!』

〈Cecil〉『3ばーん』

〈Cecil〉『4番』


 と、綺麗な連撃が続き。


〈Moco〉『5番一刀両断!』


 え!? 5連撃って、マジ!?

 てか、そのスキル、硬直技じゃ……!?


〈Luciano〉『連撃開始!』

「ログの言葉信じてねー」


 マジすか! 怒涛の連続攻撃!?

 いや、たしかにもこさんのスキルにルチアーノさんの硬直スキル重ねればいけるだろうけど……。

 でも亜衣菜の言葉の意味はどういう――


〈Cecil〉『1ばーん』


 なんだと!?

 それ打合せなかったよね!?

 そういう意味の今の言葉!?


〈Zero〉『2番!』

〈Moco〉『3番居合切り!』

〈Daikon〉『4番』

〈Cecil〉『5ばーん!』


 1回目の連撃における5発目を繰り出したもこさんが、スキル再使用までの時間があった分、俺とだいの順番を変えないように、打ち合わせなしで亜衣菜ともこさんが入れ替わった連撃にしたのだろうけど……。

 セリフつきってことは、コマンド作ってたってことだよね……!?

 あなたたちギルド違うよね!?

 義姉妹だから? そういうことなの!?


 いきなり目の前でやってのけられた見事な連携に、俺はもう開いた口が塞がらない気分。

 しかも大ダメージを与える瞬間、ルチアーノさんも密かに各種スキルを発動し、ヘイトが奪われるのを阻止してるし、当たり前のようにこっぺぱんも魔法でダメージを与えているし、亜衣菜にいたっては5連撃目を放ってるし。


 なんてプレイヤースキルだよおい。


 この2回の連撃で、ボスのHPを6割くらいまで削れてるし、信じられんな……!

 早すぎる……!


「5割まで単発スキルで削ってー」

「了解」

「5割いったら、りんりんはブレス警戒でよろー」

「お、おう」


 だが、亜衣菜の口頭の指示にだいは即座に対応。

 俺は少し戸惑ったんですけど……!?


 色々と驚くことだらけの中、それでも足を引っ張るわけにはいかないと、だいに負けじと俺もガシガシとボスのHPを削ると、開始4分ほどでボスのHPが5割を少し切ったかな、くらいまで削ることができた。


 お、ブレスか!

 ちょうど攻撃の間だったこともあり、俺はキングサウルスの口内に照準を合わせて、発射!


 それにより短時間の硬直が訪れた瞬間を逃さず。


〈Luciano〉『連撃開始!』

〈Moco〉『1番居合切り!』

〈Zero〉『2番!』

〈Cecil〉『3ばーん』

〈Daikon〉『4番』

〈Moco〉『5番一刀両断!』

〈Moco〉『あ、遅れた』


 最初と同じ構図の連撃を放つ俺たち。

 ただ今回はもこさんがわずかに遅れ、5連撃ならず。

 というか、HPが5割を切ったことによりボスの硬直耐性がわずかにあがったからだと思うけど。

 もこさんのタイミング完璧だったと思うし。


 ちなみに今の攻撃の中で、ルチアーノさんが敵の攻撃を受けるのは、ヘイト上昇スキルを使った直後ということに気づくことができた。本来であれば殴られることでヘイトが減ってしまうが、それを補うためにスキルを使っておきつつ、回復魔法で減った分以上のヘイトを稼ぐという方法なんだろう。

 リスクはあるけど、そういうやり方もあるのね……勉強なるなぁ。

 もちろんヒーラーとの意思の疎通が大事だろうけど、うめさんが回復するときとしないときもあるし、きっと何か彼らなりに見えてる世界があるのだろう。

 

 そして時折あえて食らっているからこそ、ルチアーノさんが防御をせずに連撃の起点となることも出来るのだろう。

 攻撃は全部盾で防ぐべき、というプレイヤーの固定観念を破る戦法。【Vinchitore】が公開してる動画とかでは見たことなかったプレイだから、スピード重視の時のやり方なのかもしれないけど。


 ちなみに【Teachers】で攻略する時にやってた通常攻撃に対する部位攻撃は、単発スキルの再使用の合間に亜衣菜がやっている。

 スキル使用しての攻撃>合間に爪やら尻尾やらへの攻撃>スキル使用しての攻撃……という、ブレスを誘発しやすくするための部位攻撃を無理には狙わず、火力高めのスキルをどんどん使って削り続けるという、攻撃のチャンスは1秒たりとも無駄にしないプレイスタイル。

 俺はコスパのいいスキルをぼちぼち使っていたのだが……おかげで俺と亜衣菜の残MPが全然違うから驚きだ。


 そして画面左上に表示された残り時間が21分15秒になった時、再び訪れたブレス攻撃を俺が阻止。

 そこにすかさず。


〈Luciano〉『連撃開始!』


 ですよね!


〈Moco〉『1番居合切り!』

〈Zero〉『2番!』

〈Cecil〉『3ばーん』

〈Daikon〉『4番』

〈Moco〉『5番断罪之太刀!』


 今度はもこさんの5連撃目も決まり、ボスのHPが一気に残り1割ほどまで減った。

 それによりキングサウルスは猛攻状態の範囲攻撃連発みたいになったけど、全員が攻撃直後でもそれを適切に対処する。


 しかし今のはほんと、タイミング的に完璧の連続で、連撃判定ギリギリの速さで、全員がスキルを使った賜物だったな!


 ちらっと確認すれば、残り時間は21分を切り、ボス戦開始から経過時間が9分を越えたことを示す。

 ボス戦までの道のりを考えると、全体の経過時間はおよそ24分。

 道中含めて目標25分以内って亜衣菜が言ってたし、ここは一気にやってみるか!

 もうあと少しだから、万一タゲとっても押し切れるだろう!


 あわよくばトドメを持って行っちゃったりできたりして!


「あっ」


 俺の発動したスキルに、右隣にいる亜衣菜が気づく。

 これは今の俺には出来て、亜衣菜には出来ないスキル。


 さぁ、キングサウルスよ、倒れるがいい!!


 俺のスキル発動後、ターゲットマークがものすごく小さくなったが、それがどう移動するのかは既に身体が覚えている。

 それを寸分たがわず……ショット!!


 〈Zero〉が構えた銃の銃口から放たれる闇の奔流が、キングサウルスに直撃……って、おお!?


 自分のMPがすっからからんになったとか、与えたダメージ量に驚いたとかじゃない。

 どうやら俺の左隣も、俺と同じ発想をしたようで。


 俺の放ったサドンリーデスのエフェクトがボスに直撃する瞬間、だいのキャラクターも残像を残すように、ボスの周囲を囲い込む。

 それはキングサウルスからのドロップ短剣であるアゾットのオリジナルスキル、カラドリウスエッジ。

 そして俺の放った闇の奔流を浴びるボスに対し、だいが全方位から刺突するような攻撃エフェクトが続き。


 二つのエフェクト終了と同時に巨大なキングサウルスが倒れ、俺たちのモニターに『WIN!!』という表示が現れる。

 ボス戦のクリアタイムは、残り時間が20分37秒だったので、9分23秒。

 道中込みで25分以内は間違いない。

 うん、目標達成だな!!


 って、あれ……?

 俺の与えたダメージが43278。だいが与えたダメージは45198。

 あれ!? 地味に与ダメ負けてる!?

 マジかよ……!?


〈Koppepan〉『あー、緊張した!』

〈Cecil〉『おっつかれー!w』

〈Ume〉『この編成楽でいいですね・・・』

〈Koppepan〉『ゼロやんもだいも衰えてないね!』

〈Moco〉『元うち所属ってのは、お分かりいただけたかな?w』

〈Luciano〉『ああ。予想以上だった』


 ……って、おお?

 褒められてる?


 戦闘終了の疲労感に、俺もだいも何か言ったりする余力もなかったが、みんなのログは、ちょっと嬉しかった。


〈Moco〉『こっぺもうめも、来てくれてありがとねー』

〈Koppepan〉『いえいえー久々に二人と遊べてよかったです!』

〈Ume〉『じゃあオフ満喫に戻りまーす』


 そして簡単なやり取り後、パーティは解散。

 俺たちもそれぞれホームタウンに戻って一度休憩に。


「MP残してたの、二人ともわざとー?」

「あー、いや、俺はたまたま」

「うん。私も」


 だが、パーティは解散になってもリアルで一緒にいるからね。

 先ほどの戦闘について亜衣菜は興味津々という様子。


 まるで子どものように前のめりになって聞いてくる姿は、昔みたいでちょっと可愛かった。


「うちのギルドは、連撃の時以外ほとんど通常攻撃だからさ、亜衣菜みたいな戦い方イメージなかっただけだよ」

「私も、もこさんの動きについていけなかっただけ」

「でも結果オーライだったわね」

「ああ、聞いていた以上で、正直驚いた」


 亜衣菜の質問に俺らが答えていると、デスクの方の二人も称賛するような感じで俺らの方へ近づいてきていた。

 聞いていた以上って、果たしてルチアーノさんがどんな話を聞いていたのか気になるけど……。


「これでまた二人ともスキルキャップじゃないんだよー? びっくりでしょー?」

「じゃあ、早く上げ切っちゃわないとね」

「次はスキル上げか」

「え?」

「よし、いこーっ」


 コンテンツクリアから、まだ10分も経っていないのに。

 もう少し今の戦闘について色々と聞きたかったのに。

 

 こっちに来たと思ったら、早くも次の動きのために再びデスクに戻っていく最強夫婦。

 なるほど、これが廃神と呼ばれる所以ゆえんなんだろうな……!


 今日何度目か分からないだいとの苦笑いアイコンタクトを交わし、まだまだ遊び足りないという様子の武田家の皆様と、俺たちが再びパーティを組んだのは言うまでもない。





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以下作者の声です。

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 久々にがっつりな感じでゲームパート書きました。

 とりあえず、速い!強い!凄い!みたいなのがゼロやんとだい以外のイメージでOKです。笑


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本作スピンオフシリーズである『オフ会から始まるワンダフルデイズ~Side Stories~』。3作目となる〈Yuuki〉がこそっとスタートしました。

 お時間あるときに、興味がお有りの方はそちらも読んでいただければ幸いです!

 更新は亀の如く。また間が空いてすみません><

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