自分の思いとは裏腹に

テストの翌日から朝も起きれなくなり、学校に行かなきゃ…だけど起きれない、行けない。こんな風になっていく自分が怖くて、気づいたら泣いている。そんな日々が続いていました。


泣いてるときには「自分が学校に行けなくなるわけないよね?まだできるはずだよ?頑張らないと。勉強も遅れる、出席日数も足りなくなる、高校も行けないかも…」とそこまで考えなくてもいいと呆れるくらいまで色々考えてしまいました。


自分の生きてる意味はどこにあるんだろう?と考えても正解が分からないようなのことを考えることもありました。


こんな毎日が続いていても、母は無理やり学校に行かせようとしませんでした。


今考えてみると、学校に行かないことであまり怒られず無理やり学校に行かせようとしてこなかった母には感謝しています。


私が学校に行けなくなってからつらかったり、苦しいことはたくさんありましたが、一番最初に思ったことは他のクラスメートに迷惑をかけてしまっているということです。


学校では集団行動が当たり前。グループ授業や給食当番、掃除など1人いないだけでも大変なので、クラスメートに申し訳ない気持ちを常に持っていました。


そして、1番つらかったのが担任の先生が「〇時間目の授業来てみない?」と私に提案してくれた時です。


行きたいし、先生がわざわざチャンスを作ってくれてるのに行けない。毎日通っていた学校が、教室が怖い。


当時の私はせっかく作ってくれたのに…行けなかった…と断りの返事をしてからしばらくの間は引きずっていました。


先生にしてみればそんなに深く考えずに伝えたつもりはなくても、私はすごく重く感じていました。


行きたいと思っても体が拒絶するように涙が出てきたり、吐き気が襲ってくる。


そして欠席が増えるたびに、私はほかの生徒とは違う。どんな顔をしてみんなと接していけばいいんだろう?私が嘔吐したこと知ってるよね…という思いをすることが多くなっていきました。


体調がよくなったのに学校に行かない。もっと言うと行けない。こうして不登校になっていきました。




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