中学1年生
入学して最初の試練
真新しい制服に腕を通し、緊張と不安に押しつぶされそうになりながら迎えた中学校生活。
小学生の頃から仲の良い友だちとクラスが違う。ただそれだけでも私にとってはすごくハードルが高いものでした。
積極的に誰かと話すタイプじゃない私は、どうやって話しかけていいかもイマイチ分からず休み時間は宿題を学校で終わらせるという日々が続いていました。
誰かに話しかけられたら答えるけど、話をどうやって続けていくかも分からなくなっていました。
どうしてあんなに笑ってるのかな?どんな話をしてるのかな?
気になるけど、聞けない…
こんな学校生活を過ごして約2か月。
最初の試練がやってきたのです。しかも中間テスト前日に。
3時間目の授業中。左手にピリピリするような違和感を感じました。
お腹が少し空いていたので、それが原因かなと軽く考えていました。
しかし、次第にピリピリしていたのが痺れに変わっていき指を動かすのも少し難しくなり、吐き気も感じるようにもなっていきました。
授業終了後、保健室に行って4時間目の授業を休みました。しかし体調がよくならず、その日は早退しました。
家に帰ってご飯を食べてもあまり体調はよくなりませんでした。
そして、体調があまり優れないままの中間テスト当日。
1時間目。最初は順調に問題を解いていましたが時間が経過していくにつれて、吐き気が増してきたので1時間目が終わったら保健室に行こうと思っていました。
1時間目が終了し、答案用紙を先生が回収しているときでした…
私はもう限界を迎えてしまい、答案用紙に嘔吐してしまいました。
先生もすぐに気づいてくれて保健室にすぐ行けましたが、恥ずかしさで消えてしまいたい気持ちになりました。
2時間目は保健室で休んで、3時間目は保健室でテストを受けました。
しかし、4時間目にもう1度嘔吐してしまい、5教科全て受けずに早退することになりました。
この時は学校に行けなくなるなんてこれっぽちも思っていませんでした。
恥ずかしい気持ちの方が強かったです。
2、3日休めば体調もよくなるだろうなと軽い気持ちで考えていました。
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