第3話 総理大臣記者会見
がら
「大丈夫かな」
「どうした?」
「すぐ終わるだろう」
「そうだよね」自分に言い聞かせるように、豪太が
カーキ色に
心配なんて、無意味だ。
「どちらにいらっしゃったんです? 登さん」
自分と10歳ぐらいしか違わない、親父の
「
「お父さんは今日、帰れないと……」
「それはさっき、電話で直接聞かされました」
靴をそろえると、まっすぐ洗面台に行った。義母はリビングでテレビにかじりついていた。だがテレビの続報は流れていない。
無意味なことを、と登は思った。
総理大臣の記者会見は結局、ずるずると伸びて、6時半になった。夕食のため、しかたなく、リビングに行くと、ちょうどテレビで会見が流れていた。
夕食は、義母の作ったカレイのムニエル。
「
クラス担任の
無意味、無意味、と呟きながら、登はまた部屋に戻った。
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