くる 短編小説集

いろいろ改

先日ヘアサロンで髪を切ってもらっていたらそういえばこんなことがあったんですと馴染みのスタイリストさんが話を始めた。

彼女が話すには、お客さんが髪色をオレンジ系のブラウンにしたいと言うので色見本を見せたところ、これこれと赤味の強いブラウンを選んだらしい。

気が変わったというには少し変でしょと言うので人によって見える色は違うってよく聞くよねって話をしながら窓の外を気にする彼女に大丈夫、窓の外の人は白っぽく見えるから悪さはしないと思うよと伝えるとそうですが…私には黒く見えて怖いんですと言った。