第3話

「まぁ、なんというか、そうだよな」


目が覚めた俺は少しがっかりした。

前回みたいに夢を見るわけでもなく、はたまた、本当に転生するわけでもなく、普通に病室のベッドで起きたからだ。

時計をみる。9月23日の午後6時。

とすると、事故が起きてから、1日程度しか経っていない計算になる。

「おかしいな。前回は一週間もかかったのに…」

「お、もう治ったんですか!やっぱり効果はありました!」

「あれ、この前の先生。一昨日ぶりです。

それより、効果って?」

「海斗くん、普通、人間は当たりどころが悪くなければ、トラックに撥ねられても、3日程度で治る。トラックのバンパーの方も、それなりに柔らかく造られているからね。でも、君は前回、一週間もかかってしまった。なぜだかわかるかい?君の身体にある細工を施したんだ」

「意味がわからない。細工?本人の許可もなしに?」

「君もそんな状態じゃなかったよね?それに、見舞いにきた女の子がそうしてくれって泣いて頼んできたんだよ。確か名前は…佐咲さん、だったかな」

あいつ…余計な真似を…!

「でもそれと、今回には、何か関係があるんです?」

「もちろん。単純な話さ。君の身体に、細胞の再生機能を促進する成分を分泌する、機械式の寄生虫を寄生させたんだ。大丈夫、身体に害はないし、再生が完了すれば、分泌も止まるよう、制御されている」

SAの技術力、恐るべし…

だが、先生の言う通り、身体に違和感はなく、むしろ軽くなったような気分だ。本当に害はないというのも、信用するしかない。

「それじゃあ、俺は今日で退院ですかね」

「ああそうだ。それに、ただ寝ていただけで、治療もしていないからお金は大丈夫。真っ直ぐ帰るんだよ、また撥ねられちゃ、困るからね」


言わずもがな、真っ直ぐ家路につく。何事もなく家に帰って来れた時、ふと思った。

「撥ねられても一日で治る。治療費は0。

ということは…」

今思えば馬鹿な考えだったし、確証もないものだった。でも、考えずにはいられなかった


「転生するまでトラックに何度でも撥ねられ続けられるんじゃないのか!?」


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どーも、クロです。


前回調子に乗って「カーテンコールだ!」

とか言ってましたけど全然話進んでないですすみません。


というかやっとプロローグ終わったって感じですね。次回から話数の後ろにサブタイトルみたいなの付けるつもりです。


カクヨム初心者なんで初心者なりに頑張るつもりです。なんでどうぞこれからも見守ってやってください。


ではまたいつかの空の下で…とか調子乗るとまた後書きで謝りそうなのでやめておきます


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