7

うつくしく、しなやかに

「ノートパソコン、スマホ三台、目立たないライトバン二台、色はシルバーか白、却って目立つからガラスのスモークはなし。それからナンバープレート二枚。管轄の運輸局は後で指定する。制服四着、種類は──」

 どうせプリントアウトは渡されるが、読み上げられるリストの中身を記憶に刻みながら、秋野は女に目をやった。デスクに前屈みになってリストを読み上げる彼女の胸元が、丁度ソファに腰掛けた秋野の視線の高さにある。

 胸元まで深く切れ込んだVネックの黒いブラウス。蝶結びされたリボンの丁度真上に、深い谷間が見える。秋野は白い肌を素っ気なく一瞥して、視線を女の顔に据えた。

 女──岩倉いわくら杏子きょうこは、秋野の視線を捉えて音高く舌打ちした。

「つまらないわね」

 ジャケットの前をぐいと合わせて、ボタンをかける。魅惑的な谷間は隠れたが特別残念とも思わない。仕事中は頭と下半身を完璧に分離できる。今この瞬間、目の前に絶世の美女が素っ裸で横たわって色っぽく誘ってきても、それが依頼人ならば無視できる自信があった。

「せっかくあなたに会うのに新調したのに」

 杏子はリボンを細い指で引っ張りながら、拗ねたように唇を尖らせた。

「嘘つけ」

「……まあね」

 杏子はわざとらしく尖らせていた唇を笑みの形に変え、嫣然と微笑んだ。


「一週間で全部揃う?」

「ああ、問題ない」

「お願いね」

 秋野が煙草を取り出している間に、杏子は依頼品のリストをひらひらさせながら、デスクを回って近づいてくると、秋野の座る来客用ソファの前のテーブルにリストを置いた。華奢な靴の尖った爪先で押されたので脚を組むのをやめると、杏子は秋野の膝の上に座って首に腕を回してきた。

「どけよ」

 愛想も何もない言い方に杏子がふくれっ面をしてみせる。

「二年ぶりじゃないの。おばさんには興味ないのね」

「誰にも興味ないよ」

「嘘。女の一人や二人はいるくせに」

「いますよ、そりゃ。だからって、それとこれは関係ない」

「そう」

 杏子はこっくりとしたチョコレート色に染めた爪の先で秋野の胸を押し、立ち上がった。

「あんたに寝首を掻かれそうになってから依頼人とは寝ないことに決めたんだ」

「あら、寝首を掻くなんて危害を加えようとしたみたいじゃない。人聞き悪いこと言わないで」

 天井に向けて煙を吐き出す秋野を振り返り、杏子は首を傾げ、人の悪そうな微笑みを浮かべた。

「私はあなたが寝てる間に、交渉が行き詰まったときに使えるような弱みを握ろうとして色々漁っただけよ」

「胸張って言うことじゃないだろう」

「悪意はなかったし、あなたを傷つけたりする気はなかったけど」

「同じだよ」

「そうかしら」

 悪びれずに言って肩を竦めデスクに戻った杏子は椅子に腰かけた。デスクの抽斗を開け、メンソールの煙草を取り出し火を点ける。煙は秋野のところまでは届かなかったが、清涼な香りが鼻先を掠めた。

 記憶は嗅覚と密接に結びつくという。メンソールの煙草の匂いは、束の間秋野を過去に連れ戻した。


 ちょっとしたきっかけで知り合った当時、杏子はまだ独身で旧姓の魚住うおずみを名乗っていた。あの頃は今よりずっと吸う本数が多かったようで、杏子に会うといつもメンソールが香っていた気がする。

 一流商社でキャリアを積んでいた彼女は、ある男と知り合って恋に落ちた。

 その男が欲しがっていたものを手に入れてくれと秋野に頼みに来たのが二年前。依頼されたのは合法的な手段では手に入らない絵画の小品を入手することで、秋野は苦労の末に依頼を果たした。

 改めてデスクの向こうの杏子の顔に目をやった。確か四十代半ばになっているはずだが、十は若く見える。顔の造作一つひとつは整ってはいないのに、全体で見ると目を惹く顔立ちだ。

 スタイルもいいが、杏子の魅力はその大きな口にある。男ならつい想像力を逞しくしてしまう、肉感的な唇だった。その唇に銜えた煙草を指で挟み、杏子は秋野に目を向けた。

「それで?」

「何が」

「あなたを独占してるのはどんな女?」

「何言ってるんだ、別に興味ないくせに」

 すぼめた唇から細く煙が立ち上る。きれいにマスカラが塗られた睫毛を掠めて煙が漂い、杏子は微かに目を細めた。

「そんなことない。興味はあるわよ、欲しいかどうかは別の話だけど」

「女じゃない。動物手懐けるのに忙しくて」

「動物?」

 杏子が大きな目を一層瞠って声を上げる。

「ペットでも飼い始めたの? 犬? 猫? 爬虫類?」

「違う。なんで爬虫類が入ってるんだよ」

「まさかウサギとかハムスターとか文鳥とか言わないでよ、笑っちゃうから」

「まさかが多いな」

「亀とか」

「真顔で言うなよ。人間」

 秋野は灰皿に煙草を押しつけて消し、テーブルの上のリストを畳んでデニムの尻ポケットに突っ込んだ。杏子は男のように銜え煙草で、立ち上がった秋野を見上げた。

「何よ、動物じゃないじゃない」

「手懐けるだけ手懐けて、捨ててやるのもいいかもしれないと思って」

 杏子に背を向け立ち去ろうとした秋野の背中に、笑いを含んだ杏子の声が投げられた。

「ねえ、どちらかっていうと、手懐けられて捨てられるタイプはあなたなんじゃない?」

「鋭い女は好きじゃないんだ」

 肩越しに振り返って軽く睨んだ秋野にわざとらしく怖がって見せた後、杏子はにっこり笑って手を振った。


 杏子から連絡があったのは二年ぶりのことだった。仕事をしたのも関係を持ったのも一度きり、また会うと思ってはいなかったが、胸の痛みなどとは無縁の関係だ。

 杏子は恋に落ちた相手の男、岩倉を心から愛していた。それは今も変わらないのだろう。久しぶりに見た杏子は前よりずっと幸せそうに見えた。

 秋野が杏子と関係したのは彼女が望んだからだったが、それは岩倉への裏切りとは少し違った。

 当時既に八十に手が届きそうだった岩倉は、性交渉の出来る身体ではなかったようだ。まだ女ざかりの杏子が後腐れのない適当な相手として秋野を選んだまでのことで、事情は聞いてのことだった。その裏につい相手の弱みを握って有利に立とうとしてしまうやり手キャリアの思惑があったとしても、責める気にはならなかった。

 探られたところで困るようなものは何も身に着けていなかったし、所詮杏子は真っ当な社会人だったから、秋野が気づいていなかったとしても何ができたわけでもなかった。

 依頼人と業者としてお互い利益を得、男と女としては楽しみ、それなりに好意を持って別れた、そんな相手だった。




 昨晩、秋野の部屋には酔っ払った錠前屋がご登場あそばした。

 深夜に人の部屋のトイレで盛大に吐いたらしい。そうして床に転がって動かなくなり、秋野が部屋に戻ってきた今もまだ眠っていた。

 哲は秋野よりは背が低いが、痩せて見えるわりにしっかりした身体をしている。服の上からだと分からないが、引き締まった筋肉がついているのだろう。

 完全に意識がない人間は結構重い。ソファに持ち上げてやるくらいは何でもないが、夜中だったし面倒だった。とりあえず腹を壊しでもしたらかわいそうかと毛布だけはかけておいたが、そのまま床に放置した。

 結局哲の乱入のせいで目が冴えほとんど眠れないまま杏子に会ってきたが、毛布を半分跳ねのけ、哲はまだ眠っていた。

 安らかとはほど遠い寝顔が錠前屋らしくてなんともおかしい。秋野は思わず笑いながら、転がる哲の腹を足先で突っついた。

「いつまで寝てる、酔っ払い」

「うるせえ、死ね」

 起きているのかいないのか、目は閉じたままだが口だけはいつも通りだ。

「──まだ死ねないね、お前を手懐けるまでは」

「何……?」

 寝ぼけた顔で起き上がった哲は瞬きした。

「俺が何だって?」

「酔っ払いだって言ったんだ」

 哲は口を半開きにして秋野を眺め、それから子供みたいに目を擦りながら「あんた、何でここにいるんだ」と呟いた。


 食ったものは全部出してしまって空腹だったらしい。秋野が作ってやった朝飯を食う哲は、面倒くさそうにしながらも深夜のお宅訪問について説明を始めた。

「昨日昔の知り合いと偶然会って」

 哲の高校時代の友人が転勤で戻ってきて、哲の勤める居酒屋で再会した。それで仕事が上がってから飲みに行き、珍しく飲みすぎたらしい。知り合ってから何度か飲みに行ったが、哲は──秋野には及ばないが──かなり酒に強い。体調でも悪かったか、安酒だったのだろう。

「あんたは朝っぱらから出かけてたのか?」

 今更のように訊いてきたが、本当に知りたいわけでもなさそうだった。

 哲は秋野の私生活にほとんど立ち入らない。遠慮ではなく無関心と言えばいいか、秋野がどこで誰と何をしていようがどうでもいいらしい。

 秋野も別に四六時中哲といたいわけではないし哲の行動すべてに興味はないが、さすがに哲ほどではなかった。

「依頼人に会いに」

「あ、そ。ごちそうさま」

 哲は律儀にそう言って、食器を重ねて立ち上がった。シンクに運び、手際よく洗う。伊達に厨房のアルバイトはしていないということだろう。

 哲はこちらに戻ってくると濡れた手を伸ばし、秋野のシャツの裾を掴んだ。何をするかと思いきや、濡れたままの手をシャツで拭っている。

「……哲、俺は布巾じゃない」

「見りゃわかる」

 そう言いながら秋野の隣に胡坐を掻いた哲は、煙草を取り出して銜え、秋野に目を向けた。

「で、どんな依頼」

 哲が訊ねてくるのは別に好奇心からではない。何度か哲に解錠の仕事を頼んでいるからだ。ポケットに押し込んだままだった紙を取り出して哲に渡す。受け取った哲は眉を寄せてリストを睨んだ。

「あんだこりゃ」

 煙草を銜えたままなので発音がおかしい。

「銀行強盗でもすんのか」

「するとしたら銀行じゃなくて絵画強盗じゃないかと思うけどな」

 無言でリストを寄越す哲に目をやる。ざっと眺めて自分とは関係なさそうだと思ったらしく、哲の顔はいかにもつまらなさそうだった。

「依頼人の旦那が大物の画商なんだ。絵画盗難の裏には必ず岩倉画廊あり、なんて噂もあるらしいから」

「依頼人が知り合いなのか」

「ああ。前にも一度仕事をしたことがある。前回は彼女の個人的な依頼だったが、今回は旦那から」

 杏子の夫、岩倉いわくら直弥なおやは高名な画廊主だ。政界にも顔が利くとか噂されるご老体は、いかがわしい商売からのしあがったと陰口を叩かれることも多い。やっかみなのか真実なのかは知らないし、どちらであっても秋野には関係がない。岩倉は趣味を仕事にしたような男で、無類の絵画好きだった。

 杏子から聞いた話では、岩倉には秋野のような商売をしている昔馴染みの男がいたらしい。ただ、昔からの仲間だけあって年齢も岩倉とさほど変わらず、つい先日癌で呆気なく亡くなったということだった。

「まあ、依頼人が何をしようと俺の知ったことじゃない」

 人殺しや何かに加担するのは本意ではないが、杏子はいくら夫が大事でもそんなことに手を貸すような女ではない。それに万が一何かが起こっても、秋野は自分に責任があると思うほど純真ではなかった。

 身体を倒し、横になりつつ哲の膝に頭を載せてみたが、案の定無下に床に落とされた。大人しくその場に転がって溜息を吐く。

「眠いからちょっと寝る」

「そこで?」

「ここで」

 疲れていて面倒くさいから、ベッドにもソファにも移動したくない。頷く秋野を見下ろして、哲は遠慮なく秋野の顔に向けて煙を吐いた。

「何だよ、寝てねえのか」

「——お前が夜中に押し入ってきてゲーゲーやってたのに寝られたと思うか?」

 秋野に睨まれた哲は肩を竦め、灰皿に煙草を放り込んで腰を上げた。

「そりゃ悪かったな。じゃあ帰るわ」

「鍵かけてくれ」

 手を振る秋野に哲はぶつくさ言う。

「何で俺がよそ様の家の鍵かけんだよ。俺は開けるのが専門だっつーの」

「固いこと言うな」

 音を立ててドアが叩き付けられ——それでも鍵の回る音がして、秋野は薄茶の目を細めて小さく笑った。



 杏子が社長職に就く岩倉商事は画材や文房具を扱う会社で、岩倉画廊の子会社だ。秋野が杏子に呼ばれて訪れたのも、今いるのも、岩倉商事の社長室だった。

 老い先短い資産家のところに親子以上に歳の離れた女が嫁入りしたとなれば、やれ遺産目当てだ会社目当てだと、親族からの風当たりは相当強かったようだ。

 それでも、才気溢れる女性を絵に描いたような杏子のことだ。親族ご一同のことなど意にも介していないというのは強がりとは思えなかった。

 一流商社のいち営業からキャリアを積んだ杏子の手腕で、岩倉商事は順調に業績を伸ばしている。最近は口やかましい親族もようやく鳴りをひそめ始めたということだ。

 社長就任後リニューアルしたという小売店舗の店内POPのサンプルをデスクに広げて睨みながら、杏子は獣みたいな唸り声を上げた。

「ねえ、どれがいいと思う」

 顔を上げた杏子は秋野を一瞥したが、すぐに手元に目を戻した。

「知らん」

 秋野はソファに沈みながら素っ気なく答えた。どうせ何を言おうと自分の好きにするに違いないし、そもそもサンプルはデスクの上で、見せられてもいないのだ。

「よし、決めた!」

 杏子は唐突にそれらを鷲づかみにすると、既決と書いてある箱に放り込んだ。取り出した赤の極太サインペンでサンプルのひとつに直接でかい丸を書き、秋野を見る。

「ごめんね、呼びつけておいて」

「別に。何か用があるんだろう」

 今日の杏子はブラウンのパンツスーツ姿で、上品な栗色に染めた肩までの髪とスーツの色がよく合っている。今日のインナーはラウンドネックで、胸元は見えなかった。

「あのねえ、黙っておくつもりだったんだけど」

 杏子は椅子の背凭れによりかかりながら煙草を取り出した。俺の周りは煙草がないと話ができないやつばかりか、と思いながら漂ってくるメンソールの香りを嗅ぐ。

「主人の部下に芝浦しばうらっていう男がいるのよ」

 艶やかに光る唇から細く繊細な煙が流れ出す。秋野はまるで絹糸のように絡まる煙に目を向けた。

「私のこと目の敵にしてるの。まあ、そんなの彼ばかりじゃないけど」

「あんたは敵が多そうだよな」

「勲章よね、そんなの。敵視されるってことは気にかかるってことじゃない」

「おっかないねえ」

「まあ、それはいいけど。今回のこと、芝浦も関わってるの。岩倉が私に色々用意させるのが気に入らないのよ。私が女で、彼の妻だから」

 芝浦という男の考えに同意はできないが、想像と理解はできた。その善し悪しは別として、そういう考え方をする男は一定数存在する。

「まあ、俺もなんであんたがそんなことするのか不思議だけど」

 杏子は秋野の目を見つめ、僅かに眉を寄せた。

「それは、私が──」

「そうじゃない。あんたなら正当な手段で手に入れる方法を何が何でも考える、って旦那さんに言いそうだと思うから」

 杏子の眉間の皺が消え、ほっとしたように口元が緩む。

「岩倉の役に立ちたいから」

「違法な手段でも?」

 頷く杏子の目がきらきらと光る。

「根気よく方法を探れば、正当な手段で手に入れる方法を見つけられるかもしれない。でもすごく時間がかかるでしょう。あの人、もう八十一よ。間に合わないかもしれないじゃない」

「……」

「欲しいものを全部あげたいなんて、子供を甘やかしてるみたいだと思うでしょうね。でも、もういつまで一緒にいられるか分からない。だから、何でもいいから岩倉の役に立ちたい。それだけよ」

 杏子は少しの間何も言わずに煙草を吸っていたが、細い指でつまんだ煙草を優雅な仕草で揉み消した。

「芝浦が、あなたのことどうにかしないかと心配で」

「──何?」

 黙り込んだ杏子が唐突にそんなことを言ったので、反応が遅れた。訊き返した秋野に、杏子はもう一度同じことを言った。

「芝浦があなたに何かしようとするかもしれないって。だって、物が期限までに用意できなきゃ、展覧会に間に合わないの——盗むのに間に合わない」

「それはそうだ」

「そうなったら、岩倉は失望するでしょうね。あなたじゃなくて私に」

「それでそいつは、俺をどうにかしようって? あんたじゃなく?」

 首を傾げた秋野に、杏子はうっすらと笑みを浮かべてみせた。

「そりゃあそうよ。私に手を出したら死ぬほど後悔させてやるもの」

 秋野は思わず吹き出した。杏子がきょとんとした顔になる。その顔がおかしくてまた笑いがこみ上げ、笑いすぎてついに息も絶え絶えになった。

「本当……あんたは──」

「ちょっと、何よ。ねえ!」

「いや……」

「ねえ! 何?」

「待ってくれ、腹──横っ腹が痛い」

「もう、何なのよ」

 本気でわけが分からないという杏子の様子にまた笑いがこみ上げる。

「普通……普通反対じゃないか、言うことが」

「笑いすぎ!」

 目尻に涙が滲むくらい笑う秋野に向かって、口を尖らせた杏子が丸めた付箋を投げつけてくる。

 大事な誰かに欲しいものを与えるために、理由も良識も捨てる女。間違っているのかもしれない。だとしても、杏子自身が構わないならそれでいいのだろう。

 少女のようにふくれっ面をしている杏子に目をやって、秋野は眩しいものを見たように目を細めた。うつくしく、しなやかに生きる女。そして強い。岩倉直弥は幸せな男だ。


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