第8話 知られざるゼクウェント(笑)

「ご紹介しますね。ピンクの髪の子が、ミメ。水色の髪の子が、メメ。2人はイタズラ好きな双子の妖精です。あっちはソル。料理人で、犬との獣人です。」


「よろしくおねがいします!にーなって呼んでくら…ください。」


「ニーナかわいい!ミメ、ニーナ好き〜」


「メメも好き〜」


「よろしくな」


とりあえず、御屋敷の人と仲良くなったシャイニーナでした。


◇◇◇


(おかしい。ぜくえんとさまはりっぱでかっこいいおーさまじゃなかったの?)


ニーナは今困惑中です。


それもそのはず。


「ゼクウェント様、起きてください!」


「え〜やだ」


「おい、ゼクウェント。昼めし食わねーのかよ。下げるぞ!そしたらお前の昼めしはなしだぞ!?だから起きろよ!」


「ごはん〜た…べる」


「ミメ、イタズラしちゃお〜いいの?」


「メメもしちゃお〜いやだったら起きなさ〜い」


ゼクウェントが帰ってきたのですが、さっきの威厳なんて微塵もなく、ゴロゴロ寝転んでみんなに怒られているんですから。


ゼクウェントのかっこよさは、どうやらはったりのようです。


(にしてもおきませんね。そうだ!)


◇◇◇


「いや〜さっきはびっくりしたな〜」


「そうねえ。ニーナさんの『ぜくえんとさま、おきてください。』で、何を言っても起きなかったゼクウェント様がすぐに起きましたもんね。」


「やっぱりこれは愛…いってぇ!何すんだよゼクウェント!」


「ニーナにいらないこと言わない!」


「だからって足ふむなよ!痛えじゃねえか」


あまり見た事のない光景に、興味津々のニーナでした(笑)

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