第3話逆らえない運命

「おとーさま、およびですか?」


「よく来てくれたな、シャイニーナ。」


「どうしたんでし…すか?きょうはべるりーなおねーさまのおたんじゃ…じょうびなのに。そんなおかおしてたら、おねーさまがかあ…わいそうです!」


「そう、今日はベルリーナの14歳の誕生日だ。シャイニーナ、時間があまりない。そこの魔法陣の上に、のってくれ。」


「どうして?まほーじんのうえにのったら、しらないところにいっちゃうんじゃないの?ニーナこわいよ」


「お願いだ、のってくれ。時間が無いんだ。」


「りゆうおしえてくれたら、のるかも。」


「わかった…お前は、私の子では…ないんだ。」


「え…」


「お前が産まれる前、この国は一時期荒れていた。私は、魔界の王の魔王と契約を結んだ。ベルリーナが14歳になったら、自分の娘を生贄に出すと。魔王はベルリーナとは言っていない。だから、身代わりを探していた。丁度いい所に、お前が産まれた。だから、養女にした。今日のために。分かってくれ…本当に悪かったが、国のためなんだ。」


「…わたし、ころされちゃうの?いやだよ。おとーさまはとってもやさしいおーさまだと思ってたのに。わたし、のりたくない!」


「だめだだめだ!仕方ないんだ。我慢してくれ。」


コンコン


「お父様?シャイニーナどこか知らないかしら?」


「ちょっと待ちなさい、ベルリーナ。」


「時間がない。仕方ない。衛兵!」


「はっ!」


「いや!おとーさま、たすけて!たすけ…」


フッ


「行った、か。」


ガチャッ


「お父様、シャイニーナは?」

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