第17話


ギルドマスター、ヒューゴ

物腰は柔らかく、身体は筋肉質。

身体はムキムキだが顔はイケメン。

さりげなくチェック。


ピコン。


名前 ヒューゴ・カナップ 年齢 25歳

性別 男  種族 人族

属性 風、闇、無

魔力 327/680

体力 255/810

状態 ーーー

職業 ギルドマスター

カナップ侯爵の次男

カナップ領のギルドマスター

冒険者ランクS級


すごいのん、きた~。って叫びたくなった。

本名名乗ってくれたし、ギルドで働いてる

ギルドマスターって、偉いさんきた~。

しかもランクが、S級?

Sて、最強だよな。SMのSは嫌だけど

Sランクすごい。


「ギルド、冒険者いいなぁ。」

「おやっ?天使様は、冒険者にご興味が

おありなのですね。」

「興味あるけど、やり方も、恥ずかしながら

お金すらないので……。」


「そんな、天使様なら最高ランクも夢ではない

おいしい魔力の香りがします。よろしければ

私にお世話させていただけませんか?」

「あ。あの、その天使様ってやめてもらえませんか?」

「これは失礼しました。ではなんとお呼びすれば

よろしいでしょうか?」

「ハルトでいいよ?えーっとヒューゴさん。」

「あ、ありがたきしあわせ。私の名前を

呼んでくださるなんて。たとえ

今日亡くなってもクイはございません。」

ダメダメだ。クイありまくりだ。

死なないでヒューゴさん。

なんだか、俺乙女思考になているのか?


ヒューゴさんはゴリゴリと葉っぱ、

薬草?を乳鉢みたいなものですりつぶしていた。

「それは、何をしているの?」

「チユの木の葉っぱや数種類の薬草を

すりつぶして傷口に貼ると、わずかながら

治りが早くなるんです。」

「チユの木?」

「はい。一つの村に一本は植えている木

なんです。".チユ".が出来るチユの木。

わかりやすい名前ですが、正式な名前は

わかりません。私は家の近くに薬草や木を

植えるものが趣味になってしまったというか

キズ薬を作る者も減ったので、自然と

作るようになりました。」

「それはいい趣味だ。」

「ありがとうございます。天使様さ…

ハ、ハルト様。冒険してると、小さなキズが多く

今のご時世では、手に入りにくいポーションより

手に入りやすい薬草でキズを治すのが

多くなりました。」

「そーなんだ。」

ギズに塗り薬みたいな感じかな?

ポーションはすぐ治るイメージだけど……。

「瘴気の影響で、薬草などに影響があり

必要な材料がそろわず、冒険者に依頼するが

ポーションを作れるものが、薄めたり

紛い物が多く出回り、取締るものの

ギルドを通さず売買がされ、ひどい場合

後遺症が残る者が出る始末なんです。」

「……。」

「もっと、ポーションなみに回復が早い

治療薬が作れないかと、色々試してるんですが

こればかりは自分に傷を作り試す程度で

ナイフの浅い傷なら半日で、治る程度

しか効果はないんです。」

「ヒューゴさん、すごいよ。」

努力が実ってるんだよ。すごい。

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