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相手は何者か分からない見知らぬ人物である。



牛乳を買い与えなければならない理由はまったくない。



このまま、去っていこうとも思ったが、大木林のあまりにも真剣な目を見ると、今、ただごとではないことが起こっているのではないかとも考えられた。



「急いでくれ、時間がないんだ」



大木林は、毒見をせかすように言った。



仕方なく、毒見は牛乳の買出しに出かけた。

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