第5話 2020年夏 弟おじさん?
「ここです、家」
「ちょっと待って…。君、るみさん?
「なんですか?どうしてわかったんですか?気持ちわ、、、」
「ここ俺の奥さんの実家!會田りえ。きみの妹! 」
「そうです。りえは妹で…何なんですか?」
わたしは信じられずにいたけれど、家の壁の色が若干変わっている。壊れそうだった郵便受けも、違う形になっているのにまた壊れそうになっている。月日の流れを感じてしまった。
「わたし、この世界にいて大丈夫かな?今のわたしはどうなってるの?」
「
家の中から女の人の声がした。
「誰ー?よく堂々と妻の前で並んで歩けるわねぇ(笑)」
間違いない、りえだ。
「り、りえ!お姉ちゃんだよ!」
「はあ?は、はは、え?ちょっと、お姉ちゃん?お姉ちゃんだ!待って、お母さん、お姉ちゃん…!」
りえが窓から首を引っ込めた途端、家の中で騒がしい音がした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます