第3話 1999年夏? 暑さとコスプレ

「大丈夫?まずいな。熱中症かな。とりあえず日陰に入れないと。おい、お前も運ぶの手伝ってくれ!」


 すみません。どなたかは存じませんが。。わたし、今大変なんです。暑いし、頭ぼーっとするし、何よりたくちゃんが消えちゃって、高いビルがいっぱいなんです。。


「コスプレなんすかね?いま、三条高校さんじょうこうこうってこの制服じゃないっすよね」


「なに、女子高生の制服とかわかるの?見てるの?きもいわー。ひくわー。」


「やめてくださいよ。俺、一番上の兄貴が三条で昔の写真良く見てたんすよ。多分20年くらい前っすよ。この制服」


「へー。まあ、通報だけは止めてやる」


「ちょっと、上條かみじょうさんー。もー。違いますからー」


 

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