第8話 大学生活

地元の大学に進学して間もなく、新しい彼女ができた。



今回の彼女はリアルな彼女だ。


どういった経緯かというと、彼女の方から俺にアプローチをしてきた。どうやら一目惚れらしい。


様々な女性とのネットワークを通じた経験をしたためか、根拠のない自信とちっぽけな勇気はみについていたらしい。


彼女とはうまく付き合うことができた。

リアルな彼女は初めて付き合った彼女以来二人目で、すなわち童貞を捨てるにはちょうどいい相手だった。




童貞を捨てた内容は割愛するが、卒業した浮かれからか、なぜかはじめての彼女を思い出していた。



甘酸っぱい記憶、卒業した今だから言えるが

『あなたともエッチをしてみたい』

という衝動にかられた。




携帯を手に取りアドレス帳を開く。

初カノに自然と電話をしていた。


ちなみに風の噂で初カノが東京の大学に進学したのを知っていた。


「もしもし、」


『もしもし?久しぶりだね』


「東京の生活はどう?元気にしている?」


『うん、元気にしているよ。東京も意外と田舎なところもあるんだって思ったよ。なんだか地元を思い出しちゃうね』


相変わらずかわいい。


「そういえば、近況報告。

俺、彼女できたんだ」



『…そっか、おめでと…』


電話越しから涙声が聞こえた。


ちなみに、東京への進学を決めたきっかけが部活と将来の夢を両立させたかったかららしい。

嫌いになったから別れたというだけでもなく、剣道の強豪校に進学したい夢と、獣医師になるための学部に選んだとのこと。



そんなこと高校のときにきいていたら、応援したのに。別に君のことをずっと好きでいられたのに。




そう思いながら、結婚した今でも君のことを思い続けています。

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27才、いまだ片思い中 シャーアンカ @CHARANKER

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