第60話 眩暈
だからそのとき光が見えたはず
まばゆい光に目を奪われて
まるで足が根のように張り付いたから
人が死んで悲しみに染まるとき
胸につかえたしこりが取れて
心の迷いが晴れていきそうだから
かすんでゆく この目に映る何もかも
遠ざかる この手につかんだあの瞬間も
だからそのとき光が見えたはず
まばゆい光に目を奪われて
まるで足が根のように張り付いたから
気を失いそうな衝撃がくる
目を閉じないように縫い付けて
最後の最後まで見ているべきだから
かすんでゆく この目に映る何もかも
遠ざかる この手につかんだあの瞬間も
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます