Coffee break♡♡リデュレス王国の平和すぎる朝

更新しないとPVが伸びないのに更新してしまうと予定が大幅に狂うのでCoffee break入れればいいんじゃないかという結論にたどり着きました。本編とは全く関係ない茶番やらなんやらです。最近茶番が入っていなかったので(それはそれでいい事)これから頻繁に茶番回がやってきます。ご了承ください。


――――――――――――――――――


「おはようミーナちゃん、朝よ~!」


「おはようございます、お義母様! 朝ですね!」


「おはよう。今日も朝から元気がいいな!」


「朝っぱらからうるさい!!!」


明るい声が三連続で続いたリデュレス王国王宮に、そんな声が響き渡った。

何を隠そう、リデュレス王国の王子でありシェレネの兄の、レイ・リーリアスの声である。


「あらレイ、そんなことを言っていると可愛い可愛いお嫁さんに嫌われるわよ」


「レイったら、そんなに大きな声を出さなくたって聞こえるわ」


くすくすと笑うミーナと王妃。

嫌われたら困ると思ったのか、即座に彼は謝罪する。


「大きな声を出してごめんね」


「いいのよ~」


少し前にレイのもとに嫁いだミーナ。

すっかり王宮に馴染み、今では元庶民とはまるで思えないほどの優しく美しき王子妃である。

眩しいほどの笑顔でレイに笑いかけた彼女に、彼は微笑み返した。


「おはようミーナ。今日も綺麗だね」


「ふふふ、ありがとう~」


彼女の手を取って、彼は彼女の手首に口付けを落とした。


「ずっと君を眺めていたいな」


「もう、そういうわけにはいきませんよ。着替えましょう? ね?」


起きて早々に息子夫婦がいちゃつき始めたので、国王と王妃はそっと部屋を出る。そして二人で自室に帰って、そして向こうの部屋にいるであろう彼らをひやかすように言った。


「もう、レイったらいつの間にあんなこと言うようになったのかしら? ちょっと前までは好きな女の子もいなかったのに~!」


きゃあきゃあとはしゃぎながら永遠と国王に話し続ける。

それを聞きながら国王は感慨深そうに頷いていた。



「ミーナちゃん、髪の毛触らせて!」


「もちろん。いいですよ~」


確認が取れたので王妃は彼女のさらさらの髪を手でとかしだす。

満足そうに笑って王妃は言った。


「こうやって娘の髪を結ってあげるの、憧れてたのよ~! それなのにシェレネったらとかしただけで結わないんですもの。勝手なことをしたら怖そうだからできなかったのよ」


「シェレネ様、おろした髪がよくお似合いですものね。失礼だけど確かに怖そう……」


別にシェレネは怒らないのだが、怒るとか怒らないとか以前に表情を無から変えてくれないので余計なことはやりたくないらしい。


「そのせいで損したわ~ 気にせずいじればよかった~!」


ただ彼女はとんでもなく髪が長いので一つにまとめるだけでも一苦労だと思う。

やはりあの暗い雰囲気にはおろした髪が似合うのだろう。


「はいできた。あら、よく似合ってるわ!」


ずっとミーナが王妃にとられているから気に食わなかったのだろうか。

レイが二人の方に近づいて行って、ミーナに声をかけた。


「ミーナ、二人で庭に散歩しに行こうか」


「はい~」


二人で仲良く歩いていく姿に王妃は不満そうな声を上げる。


「ずるいわレイったら」


リデュレス王国は基本、ディアネス神国とは比べ物にならないほど平和である。

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