Coffee break♡♡ 召喚!神様会議
「ねえねえシェレネ、今日、夕方から
神様会議は、その名の通り神々が集まって会議するだけの集まりである。
ほとんどの場合が途中で宴会になる。
「そうなんですか?……ララ、女神、の正装……出してくれる……?」
「はい、わかりました聖妃様」
シェレネの声を聞いた彼女は、すっとお辞儀をすると部屋を出て行った。
「馬車で行くからね〜」
ウィルフルの馬車は、天空をかける馬車。
天界に行くのに必須のものである。
準備の終わった二人は、そこの乗り込んだ。
約一分後。
二人は天界についた。
早すぎである。
「お待ちしておりました。闇の神のウィルフル·モートレック様とそのご聖妃様で無意識の女神のシェレネ·モートレック様ですね。どうぞこちらへ。ライティル様とエル様もお待ちです。」
「ウィルフル!久しぶりだね〜元気?なにその子! もしかしてウィルフルの聖妃? すごく可愛いね! 僕はウィルフルの兄のライティル·モートレック。光の神だよ。よろしくね! 聖妃ちゃん。あ、気軽にライティルって呼んで〜。あとね、こっちが僕の聖妃のエル·モートレック。君のおじいちゃんの妹だよ。まあ、歳はとらないから17歳だけど。エルは永遠の女神なんだ~」
「よろしくね! シェレネちゃん♡♡」
一気にしゃべり続けるウィルフルの兄ライティルを前に、シェレネは困惑していた。
「は、はい、エル様! お父様から、おじい様の妹は立派な人の所に嫁いだと聞いていたのですが、ライティル様のところだったんですね」
「そうそう!よく知ってるわね」
エルがにっこりと微笑む。
「あとね、紹介しておきたい人がいるの。誰か、あの子を呼んでくれる?」
「はぁい、なんですかお母様?」
「シェレネ姫に挨拶して?」
「は〜い。はじめまして! 私は、ロゼッタ·ヴィオラ·サースシーこと、ロゼッタ·モートレックです。
「興奮し過ぎよ、ロゼッタ」
「シェレネと呼んでくださっていいですよ」
「世間話はそれぐらいにして、早く始めたらどうだ」
どんどんライティルやエルと親密になっていくシェレネを見て、ウィルフルは彼女を二人から引き離した。
「独占欲強いなあ~」
ライティルが笑う。
だが彼は、ウィルフルにどこか意味ありげな表情を向けていた。
ウィルフルはあからさまに不機嫌な顔になっている。
「あの〜私、神様会議がなにか分からないんですけど…」
その状況を察して、シェレネは声をかけた。
「えっとね、神様を4つのグループに分けて会議してるんだけとね、オリンポス十二神のとこでしょ、その他の重要な神様のとこでしょ、あとは、モートレックを仮の苗字とする神様のとこ。あとは会議でなくてもいい神様たちかな」
実際には、全くまとまりがなくて全然何も決まらないのがオリンポス十二神、特にやることがないので暇な神と宴会をするのがほかの重要な神々、常に場の空気が険悪で話すことがないからそもそも集まらないのが苗字付きの神々、忙しくてそれどころではないのがハデスとコレーである。
「苗字付きのところは僕達4人だけだよ。さ、始めよっか! 聖妃ちゃんからどうぞ〜」
いきなり振られてシェレネが焦る。
「えっと、えっと、慣れてきた感じです…?」
「僕からは1つ! 可愛い
ライティルが満面の笑みで言った。
「私からも1つ♡♡超可愛い
エルも、にっこり笑って言う。
「わたしからも1つ…可愛い妻が出来た…」
「え?」
心底びっくりしたような顔つきで、彼女はただただこの三人を見つめ続けることしかできなくなっていた。
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