第2話 音楽について僕の考えること

 僕はバンドをやっていた。オリジナルバンドとコピーバンドのどちらもやっていた。どちらのバンドも楽しくやっていたのだが、いつの間にか、音楽から離れていってしまった。

 なぜだろうか。僕が思うに、たまたまそのタイミングであっただけの話であって、元々音楽から離れることは決まっていたのかもしれない。はたまた、これからの人生において音楽活動を楽しく再開できることがあるのかもしれない。

 

 タイミングとは人生において、2番目に重要なファクターであると僕は考えている。1番目は習慣である。しかし、今は1番目については放っておこう。機会があれば、書いていきたいと思っているが。

 良いタイミングは良い精神と結果を生む。対して悪いタイミングは何も生まない。タイミングがあるから、我々の意思決定の選択肢も生まれる。もしタイミングがなかったらと考えるとゾッとする。

 

 タイミングをコントロールしたいと考える。しかし、それは不可能だ。完璧にコントロールすることなんて無理なのだ。

 だから身を任せるしかない。自分の考えに実直に向き合う。考えて出てきた答えをすぐ行動に移す。そう言った行動の積み重ねのみが私たちを形成する。そして来るべきタイミングにむけて備えるのである。それは農家が冬を越すために、春から仕込みを始めるように。

 私の音楽のタイミングはまた訪れるのか。わからない。しかし、いつかまたやりたいとだけ漠然と思っている。疎遠になった友達に会えるようなワクワク感を今は持っている。また楽器を手にとって練習を積み重ねていこう。

 私にとって音楽は最も積み重ねたものである。自分の人生なんて、対して誇れるようなことはない。しかし音楽に関しては、多少やってきた自負があるのだ。

 その音楽に逃げられた時はとても困惑した。一切のやる気を失ったのだ。そういうタイミングだったのだろう。

 来るべきタイミングにむけて、日々生きていこう。

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