第2話




------「私に好きな人がいるからよ。」


俺らはその発言を理解するのに時間がかかったと同時になぜ彼女がここにいるのかという疑問に苛まれた。


「あの、卯月さんはここに何の用ですか?」


と、俺は聞いてみた。


「あら?あなたに手紙を書いたの見てくれなかったの?あんなに熱烈なラブレターを...」


「ちょぉぉぉぉっとまったぁぁぁ!!さあさあ!あっちで話そうな!!」


「もう、そんなに押さないでよ、けれどもそーゆー強引なところも好きよ。うふふ」


俺はここ最近で1番鳥肌が立っている。クラスの全員に絶対零度かのような視線を送られたまま、俺らは屋上へと向かった。


うちの高校は基本的に屋上の出入りが禁止されている。しかし、俺はとある事情で屋上への扉の合鍵を持っている。まあ、その話はまた今度しようではないか。


それよりもだ。。。


「ごめんなさい!!!」


「えーっと、あなたは何に対して謝っているのかしら?10000文字以上でお聞かせ願いますか?」


「いや、長ぇわ。走馬灯見えちまう。」


「まぁ!私と一生を添い遂げるなんてそんなキザったらしいセリフ...素敵♡」


「だから、そんなつもりじゃなくて...!」


「まあ、理解したわ。あなたは私の奴隷になりたいのね?」


まあ、ワンチャンありかも。。。


「って、そーじゃねぇ!俺は卯月さんの手紙を読んでないんだ!!」


------え?


なんか...目の前にドス黒いオーラが...


「あの、もう一度言っていただけますか?聞こえませんでしたの。」


「だから、卯月さんからの手紙を読まないまま下駄箱に置いてき...(ゴォォォォォ)」


ひぃ!?なにこれ!?


------ん??卯月さんの髪の毛が...逆立ってる!?!?


「そうですか、私があんなに悩んで書いた手紙をそんなふうに考えられていたのですかそうですかそうですか」


「その...すいませんでした!どんな内容だったのかを教えていただけませんかね...」


「え...今ここで言わなきゃダメかしら...」


なんか、急にモジモジし始めた。なんでだろう...

ものすごーい嫌な予感が...ここは早急に逃げよ...う!?


「どうして逃げるのかしら?ニコッ!」


こわいこわい!!表向きは心臓に突き刺さるほど美しい笑顔なのに!!イテテっ!?肩掴む力強すぎでしょ!?


はあ。もう諦めがついたわい。


「...どうぞ。」


「それでは。」


ゴクリ...


-----「あなたの事がずっと好きでした!私とお付き合いしていただけませんか?」

.

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.

「へ?!?!?」


ここから俺は今世紀最大の悩みを抱えることになった。マジで。ほんとに。どーしよ。



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