第1146話 副総長ミスズの誘導尋問
「この様子ではこの方からは、事情を聞く事すら出来ませんか」
ミスズに訊ねられた『
「仕方がありませんね。ではこちらの方からお話を聞くとしましょう」
そう言って隣で同じように寝かされている『
「素直に答えた方が、貴方がたの為だと思いますよ?」
「わ、分かった! 『
どうやら直接ミスズに訊ねられた『
「お客様がいらっしゃる前でそのような、
そう言った後ミスズは小さく溜息を吐いた。
「まぁいいでしょう……。それで貴方達は何故我々を監視していたのですか?」
「げ、ゲンロク様の命令だ! あんたらを監視するようにとかなり前になるが指示を受けたんだ」
「ほう?」
「う、うちとあんたらとの組織の間で、武力による戦争が始まるかもしれないんだろ? 組織があんたらの情報を少しでも得ようと考える事は、至極当然の事じゃないか!」
男の言葉を聞いたミスズはちらりとシゲンの方を見る。シゲンはミスズの視線を受けて直ぐにミスズに頷きで返すと、ミスズは男に視線を向け直して口を開いた。
「それはおかしい話ですね。うちの隊士を襲った一件については、今回のゲンロク殿の『
「え?」
『
「あ……、い、いや……、そうだったのか、それは知らなかった……! 俺達はその会合が行われる前から、このサカダイに潜伏していたからな」
「なるほど、そういう事でしたか。数日前の会合で決まった事ですからね、まだここまで情報が伝わるには時間が足りていなかったという事でしょう」
「どうやら、そのようだ……。そ、そうか……、もう話はついていたんだな」
ミスズは男の言い訳をする様子や態度を見て、直ぐにこの男が嘘を吐いていると理解出来たがその事に言及せずに、
「ええ、どうやらお互いに勘違いが生じていたようですね」
「そ、そのようだな。そうとは知らずに申し訳なかった、我々も組織の今後の事を考えて何かをしなければと必死だったのだ」
ミスズは男の言葉にニコリと笑みを浮かべた。そしてその笑みを見た男は、どこかほっとした表情で相対する。
「そういえばその会合の終わりに、
「『
「そうなのですか? 今回の会合で我々『
(こいつらはヒュウガ側についている『
完全に繋がりがないと決めつけたわけではないが、目の前のある程度の強さを持つ『
……
……
……
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