第61話 ☆書きたい作品を書いてますか、書ける作品を書いてますか?

 この問いかけにどのくらいの人が「自分は書きたい作品を書いている」と自信をもって答えるでしょうか。私は問われると正直「う~ん」と考えてしまうと思います。


 誤解を避けるためにお伝えしておきますと嫌いな作品を書いているわけではありません。皆さまに読んでいただいた作品のすべては私が頭を悩ませ生み出した大事な作品たちです。書いて後悔する物を生み出したことはありません。それでも本当に書きたいものを書いてきたという自信があるかと問われれば、ぐらっと揺らいでしまいます。ほんの少しですけどどこか、書きたい作品ではなく書ける作品に逃げて来たような所があるんですね。


 これはもう仕方のないところと言いますか、自分が書きたいと思っているような作品でも実力が達していないがために自分に扱い兼ねる作品があるのは当然のことではないかなと思うのです。このようなスタイルに変更したのはウェブコン2の参加作品がきっかけだったんですけど、書きたいものを書いた結果惨敗だったんです。その経験から、創作者を志した時の気持ちを忘れて書きたい作品でなく書ける作品に自然とシフトチェンジしてしまったんですね。


 その経験から約4年、これまで書いてきた作品をこの頃振り返っていました。どの作品にも色々な思い出が詰まっています。苦労したところや気に入りの所、振り返れば悩みあぐねた日々がまざまざと思い出せます。自画自賛ですが、ずいぶん文章も成長しました(まだまだですけどね笑)


 そこで思うのです。今なら書きたい作品が書けるのではないかなと。漫画家を志した時から作り出してきたプロットの数々、それを生かした作品作りができるのではないかと。


 そんなわけで初心に返り、中2の頃に考えていた作品を引っ張り出してきました。うーん、設定が我ながら中2。公開するのも恥ずかしいくらいですね苦笑

でも、今の自分だと考え付かないような設定もあるというところはまさに中2の良さでしょうか。本当にネタ帳作ってて良かったです。


 さすがにそのままは使えないのでだいぶ改造が必要です。書き上げられたらどこかの公募にこっそり出すことになりそうです。そして後々カクヨムで公開するには多くの勇気が必要でしょう。


 時には自分の書きたいものに正直になることも必要かなと。ということでこの頃は初心を思い出しつつプロットを練る日々です。

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