第54話 ☆ラストが本編を食う

 本日ウェブコン参加作品のラストの山場の場面を迎えました。ラストを書くにあたり、迷っていたことがありまして、それは何かといいますとラストってどれくらいの熱量で描けばいいのかということです。


 各々の物語の特性にもよるかと思いますが、普段、私は山場をラストに持ってくるんですね。その場合ラストに込める熱量が大きくなります。ただ、今回のトイレ小説では言いたいことはあくまで作品の中盤にあると言いますか。あまりにラストに熱量を込めすぎると中盤の展開を食う恐れがあるなと感じて、どのくらいのテンションで書けばいいのだろうかということを迷っていました。


 具体的にいうと2000字2話構成の4000字で臨むか、1話構成の3500字で臨むか。2話構成の場合は1話目で工場の建設計画の説明をして2話目で建設の様子を描く。1話構成の場合は後半の建設の様子を省いて、建設計画に重きを置く。結局は1話構成にしたのですが、その理由としては本来の目的でない建設の様子を事細かに書いてしまうとその印象が強くなりすぎて本来描きたかった中盤の出来事の印象が読後に残りにくいということを恐れました。


 物語ってグラフのように曲線が上下しているイメージです。ピークがどこにあるかを意識して演出することも大事かもですね。敵を倒していくタイプの物語はラスボスを倒す最終局面が一番重要になって来るでしょう。ニューマンドラマなら情を厚くしてそこがピーク。恋愛小説なら想いが通じる場面が盛り上がりますよね。必ずしもラストが物語のピークではないのだなとそんなことを今回の作品で感じました。


 皆さんは物語のラストってどのくらいの熱量を込めますか。ラストのために物語を書くという意見もあるかもですね。私も普段はそのつもりで書いてます。

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