第52話  ☆右手左手問題

まずはこちらの文章をご覧ください。


①奥森は脚力を込めて右足を振り上げた。右足は敵の脇腹へと突き刺さり、敵は小さな呻きを漏らす。息を吐く間もなく全速で駆け寄ると左手で相手の喉元を掴み、顔面に右拳を打ち込んだ。相手の顔がひしゃげながら沈んでいく。奥森は放り投げていた銃を左手で拾うと体の中央部に構えてまっすぐ弾丸を打ち込んだ。


②奥森は脚力を込めて右足を振り上げた。右足は敵の脇腹へと突き刺さり、敵は小さな呻きを漏らす。息を吐く間もなく全速で駆け寄ると片手で相手の喉元を掴み、顔面に拳を打ち込んだ。相手の顔がひしゃげながら沈んでいく。奥森は放り投げていた銃を拾うと体の中央部に構えてまっすぐ弾丸を打ち込んだ。



 えっと、下手くそな文章で恐縮ですが、それは置いときまして。さて、①と②の文章でどこが違うか。御推察の通り「右、左」ですね。②の文章は腕や足の右左をほとんど抜いて描写しています。それに対して①は明確な書き分けがある。なぜこんなことを問いかけているかと言いますと自主企画でですね、①のタイプの文章を見かけたんです。それに対して、私はこうアドバイスしました。


――右左を記載することが必ずしも文章の分かりやすさに繋がるとは限らないのではないのではないでしょうか? と。


 個人的に右だ、左だと言っているのはどうも思考の邪魔になるという感覚があるのです。非常にイメージするのにストレスを伴うと言いますか。折角の戦闘シーンの勢いを殺している気がしてならないのです。勿論区別の必要な場面に関しては書くことも必要ですが、でもすべてのシーンには要らないのではと感じたのでそうお伝えしました。相手の方も納得して下さって特に問題もなかったのですが、後になって、こう気になったというか。私の指摘は妥当だったのかとそんなことを考えてしまいました。


 ただ、書いてる方も結構いらっしゃいますよね。私は戦闘シーンはメリハリだと思って書いているので、出来るだけイメージの妨げにならない文章で分かりやすく書くのがいいのかなと感じているのですがさて、皆さまはどっち派でしょう?

これはもう興味本位ですね。色んな意見を聞いてみたいのです。質問止めるとか言ってましたけど、申し訳ないです。やっぱり聞いていこうと思ってます笑

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る