第28話 ☆士気の高まりを表現する難しさ
現在1万字、超ノロノロスピードでしたがようやくバックグラウンドが敷けましたので、あとはエピソードを重ねて掘るのみ。これからは執筆速度を上げまして10月までに何とか3万字くらいには持っていきたいです。
話は1章のクライマックスの前段階、主人公の所属するレジスタンスが世界の悪である神社に対し反乱を起こすための作戦会議を開く段階にまで到達しました。作戦会議で仲間たちは互いの思いをぶつけあいます。世に対する憤然たる思いを叫び、人々の下に自由を取り戻すために戦い貫くことを誓います。
士気が高まり、皆が心を一つにした所でリーダーが叫びます。
「オレたちの手で自由を取り戻す。人の世に安寧を!」
「やるぞオレたちの手で!」
「一泡吹かせてやろうぜ!」
以上のやり取りで何が問題なのかというと、実は私はすごく士気が高まっているつもりでこれを書いてます。大勢の人々が口々に思いを叫んで混然一体となっている感じ? でも、時間を置いて読み返せば読み返すほど、歓声ではなく僅か数人の叫びにしか聞こえないのです。
士気の高まりを表現するのって非常に難しいと思うんです。物語が盛り上がってきたぞ、という雰囲気作り? 心が熱くなる様な文章を重ねていく力。色々と拝読に伺って、「ああ、こうやって盛り上げていくのか」なんて勉強してはいるのですが、自分でいざ描こうと思うとやっぱり上手くいきません。
問題はたぶんこれらのセリフ自体では無く、セリフに至るまでの前の段階、徐々に作品内の空気を熱く盛り上げていくという雰囲気作りが下手くそなんでしょうね。
漫画なら人をたくさん描いて腕を突きあげて『ワアァァ』という効果音を盛大に加えれば完成なんでしょうけど、小説はそういう風に行きません。いわゆる歓声というものを表現する難しさを感じています。
というわけで現在、作品に魂を込める難しさ、熱量を込めることの重要性を感じながら執筆してます。士気の高まりって表現するのがつくづく難しいなあ、と。
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