第20話 祭りの無い夏

 今年は新型コロナの影響で、各地の祭りは軒並み中止だと思います。高知では今日8月10日は、例年通りだとよさこい祭りの本祭初日です。よさこいが終わるとああ、夏が本格化したな、といつも思うのですけど今年はそれが無くて、「何となく調子が狂うなぁ」という感じです。


 花火大会も一般的には中止だと思います。ですが、高知では昨日、何と花火が上がりました。青年会議所の方々が自腹で300発(確か💦)の花火を打ち上げて下さったのです。昨日、家のベランダから夜空を眺めまして、「ああ、花火見れて良かった!」と感激しました。花火ってとっても高くって父によると一発3万円? くらいするそうです。とってもおおきな自腹だったはず。ありがたいですね。何か、こう、「みんな頑張ろうぜ!」みたいな心意気を感じました。毎年花火を見ながら、日々を振り返るんですね。結果残したいな、とか結果残したいな、とか(笑)。日々の積み重ねが無駄なことになりやしないか、と上がっては消えていく花火を見てはいつも感傷的な気持ちになります。


 とまあ、この流れでする話ではないかもしれませんが、奥森基本的に祭りが嫌いな人です(何だと!!)。ぶっちゃけると、なんかこう、感情的なことが苦手なんですよね。みんなで盛り上がるとか。お祭りで、はしゃぐとか。はしゃいだ後はいつも自己嫌悪。しょぼーんとなる人です(何で?)。子供の頃よりはマシになったと思うのですけど、まだまだ「祭りが好きだっ!」となるには程遠いです。


 そんな私でも、よさこいと花火大会は別格なんです。季節を感じるという作業の中に組み込まれているみたいで、現地に行って楽しむことはないものの、祭りを通り越して秋に向かうという流れが年間の作業の中に入っているのですよね。多分、現地民のDNAですよ。テレビではよさこいの無い夏というテレビ番組まで組まれておりまして、悲しんでいる方も大勢いらっしゃると思います。


 今日テレビで見たら大文字焼きが勝手に照らされたと怒り心頭の方もいらっしゃいましたけど、犯人は多分みんなを喜ばせたかったんじゃないかなと思います(勝手な推測ですが)。


 祭りの無い夏、皆さんはどんな思いで迎えておられますか?

 お祭りが無いとなんか「夏!」という感じがしないですよね、と祭り嫌いなお前が言うなっ(+o+)! と。

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