月が綺麗ですね

第２話 地味にスゴイ！ 校閲ガール

　何で今さら？　と言わないでください。とても大好きなドラマなのです。数年前にテレビでやってたドラマなんですけど、『地味にスゴイ！　校閲ガール』という作品を皆様ご存知でしょうか？　石原さとみさん主演、相手役は菅田将暉さん、その他本田翼さんも出たりとかなり華やかなドラマでした。

　景凡社（けいぼんしゃ）の発刊するファッション雑誌Lassyの熱烈な読者である河野悦子はLassyの編集部で働くことを夢見て何年も採用試験を受け続けています。万年不採用の悦子でしたが、ある年何と採用試験に合格します。景凡社に受かったと喜んだ悦子ですが、入ってびっくり、採用してくれたのはLassy編集部でなく校閲部と呼ばれる書籍の校閲をする地味な部署でした。

　どうして自分が？　と驚く悦子に校閲部の部長竹原は真面目な顔で告げます。河野悦子、略してコーエツだから！（半笑いで）。大変ガッカリした悦子ですが、竹原に頑張って仕事をしているとLassy編集部への移動もあり得ると励まされ校閲の仕事に熱心に取り組んでいくことになります。

　作家である是永是之（これながこれゆき）と惹かれ合ったり、大作家に堂々と言葉遣いの指摘をしたり（今時の女子高生はチョベリバなど使わない！　とか）、作家に親身になって本づくりに関わる悦子を気に入った作者たちは悦子の仕事に対し、楽しい校閲をありがとうと褒めたたえます。

　好きなことと天職は違う、そもそも天職とは何か。憧れと違う部署で懸命に働く悦子を見てふとそんなことを思いました。そして『働くことの意義』を教えてくれるステキな作品です。ストーリーも面白いのですが、とにかく悦子がおしゃれで毎週毎週見るのを楽しみにしていました。唯一録画していた特別編など何度見返したか分かりません

　ドラマにハマり、宮木あやさんの原作の小説（全３巻）も買いました。ドラマではシュッとしたイケメンの是永是之（菅田将暉さん）、原作ではアフロなのです。相手役がアフロと思って読むと微妙だなと読み始めたのですがそれでも面白かったです。珍しく原作を購入したドラマです。