第1話 東の女峰、西の……

 『おぜあかりん』、『きらぴ香』、『桃薫』、『あすかルビー』、みなさん何の名称か分かりますか? これ実は全部イチゴの名称だそうです。どれも近隣のスーパーでは目にしたことのない品種でして、調べると全国には実にユニークな名前があるようです。『越後姫』とか『雪うさぎ(白イチゴ)』とかカワイイですよね。私が普段よく目にするのは『ゆめのか』、『さちのか』、『あまおう』あたりなのですけど、どうして今日はこんな話をするのか? 実は最近気が付いたことがありまして、そこでタイトルの話に戻ります。


 東の女峰、西のとよのか、そう、かつて市場には『とよのか』というイチゴが出回ってました。私の小さいころなんかはイチゴ=とよのかというイメージで美味しいイチゴと言えばとよのかだったのです。それも形のいびつな大きいとよのか。フレッシュな酸味とさっぱりとした甘さが魅力のとても食べ応えのある大きいイチゴでした。


 それがですね、最近スーパー見てたらとよのかが全く売っていない! 気づいたのはほんの最近でして調べると、優れた品種である『あまおう』の登場によって世代交代が行われたと……そう、とよのかは私がぼんやりと暮らしているうちに市場から姿を消しておりました。完璧に姿を消しているわけではなくてイチゴ狩りや直売所などでは見かけることもあるそうですが。「そうか、とよのか売ってないのか」とちょっと肩を落とした出来事でした。


 立地上、一番見かけるイチゴは福岡と熊本、あとは地元の物ですかね。生産量全国一の栃木産は見かけません。関東の方なら栃木産が大体量を占めるのでしょうか? 


 ところで皆さん美味しいイチゴの見分け方知ってますか? 私は何となく雰囲気で選んでるのですけどちゃんと美味しい見分け方があるそうですのでご紹介いたします。


<美味しいイチゴの見分け方>


1)光沢がありツブツブが立っている物を選ぶ

2)ヘタ周辺まで赤い物(白身が少ない無い物)を選ぶ

3)ヘタが萎れているのは時間が経っているサインなので緑が濃く元気な物を選ぶ

4)いびつな形をしたものを選ぶ


 いびつな形をしたものが甘いというのには理由がありまして、イチゴは先端が甘いというのはご存知な方もいらっしゃると思いますが、ゆえにいびつで先端の体積が広いとそれだけ甘い部分も多くなるということのようです。


 最近「美味しい!!」と感激するイチゴに出会ってません。やはり、とよのかの味が好きでした。誰か再生産してくれないかな。

 みなさんごひいきのイチゴはありますか? 美味しいイチゴの食べ方などご存知でしたら教えていただけると嬉しいです。



いちごの選び方!甘い完熟を見分けるコツ(シュフーズ)

https://shufuse.com/33293

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