第3話 入学式後の出来事

 ふと、気がつくと周り真っ白な保健室にいた。親友のたかすは、俺の事が心配でずっと横にいたと言う。

 

 「あれ、俺何やってたんだ?」


 そうだ!俺は、クラスに入った瞬間美少女三名を確認した後……

 あれ、やっぱり思い出せない。


 「目覚めたかおがち!心配したぞー!」

 「あぁ……俺ってなんで保健室にいるんだ?」

 「それはな、教室に入った瞬間急に鼻血がでて倒れたからだよ」

 「おぉ……まじかよ」


 翔太は驚いた。いくらなんでも初めて鼻血を出して倒れたからだ。

 俺ってどんだけ変態なんだ、まぁ確かにあんな美少女を見たら仕方ないけど。

 

 「まぁ帰るかたかす」


 そう言って家に帰るとソファーに座る。そしてひたすら動画をみる。それが最近の楽しみだ。

 今日もいつも通り動画を見ていると、なんか見覚えのある顔があった。


 その動画は、歌を歌っている動画だった。

 再生数は八十八万と凄く多くの人に、見られている動画。確かに、凄い綺麗な歌声で透き通るような肌の色。と思った瞬間、この人どこかで見覚えがあると思った。妹に聞いたけど、わからないと言うし。全くわからない。でもなぜか覚えがある。


 まぁ明日誰かに聞いてみてよ。


 ――朝一番、僕は登校した。

 昨日と同じ通学路、男子だらけの通学路。

 スカートのビンタ女子はいなかった。


 「おはよ、おがち」


 「おはよう、たかす」


 昨日と変わらず、たかすと一緒にクラスに入っていった。

 たかすと座りながら喋っていると、スタスタと歩きこっちに向かってくる美少女が一人いた。

 翔太は、緊張のあまり顔を見れなかった。


 「おい、そこのあなた!」

 「顔を上げてみて!そこのあなた!」


 「お、俺?」


 「やっぱりあなたは、あの時のスカートガン見の人だ!?」


 「あ……」


 ここで、それ言う!?あぁ終わった……

入学式の次の日に変態扱い決定だ。

 その時、ふと思い出した。この聞いたことあるような綺麗な声に透き通るような肌の色。


 「歌歌って動画出している人だよね」


 「うん」


 綺麗な声でそう言った。

 



 

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