第133話 パーティ会議
ユシア一行は、
魔王領を抜け、
今現在は、辺境の小さな村に滞在している。
夜、夕食後
4人とフェリは卓を囲む。
「さて、これから、パーティ会議をおこないます!」
議題は『次の目的地』について!
フェリは意気込んで叫ぶ。
対して、パーティのテンションはやや低めだ。
「あのさ、一つ質問していいか?」
センシが手を挙げる。
「そもそも、俺らは、『何』を目指してるんだ?」
・・・
一同は沈黙する。
フェリは、とぼけた質問に、一考して、静かに口を開く。
「まぁ確かに、何も知らないんじゃ、そう思うのも無理ないわね・・・今こそ、『隠していた秘密』を打ち明けるべき!」
わー!!
ユシアは騒いでフェリの口を塞ごうとするが、フェアはひらりとかわして避ける。
「ただし、約束して欲しい、これを聞いても・・・『絶対に笑わない』と!!」
・・・笑い?
「いや、どういう事だよ?」
「何でもない何でもない!」
「・・・絶対に笑うなと言われると・・・ぷぷ、なんか笑えてきてしまうな」
ソウリオは、既に笑っている。
これは布石・・・徐々にユシアの真実を仄めかし、外堀から埋める事で、最終バレちゃっても、違和感なく受け入れられるはず・・・
(埋め方それで良いの?)
マジョは心の中でツッコむ。
$$$
さて、
残りの四大神は3つ、
『木の神』
『風の神』
『水の神』
「木の神のたもとの世界樹は・・・」
マジョの呟き、にフェリは泣きそうな顔になる。
「風の神がいるロスト・ロイスは・・・」
「あーそこは多分空振りかもねぇ」
マジョはバツが悪そうに誤魔化す。
「じゃあ、水の神?が居るらしい、ドゥモレイク行くか」
センシが地図を指差す。
「ドゥモレイク・・・『王立の魔術学校』がある辺りね」
ドゥモ・・・
その名前を聞いた途端、ソウリオの顔は真っ青になる。
「ん、どうした?ソウリオ」
「な、何でもない、何でもないぞ、ユシア殿」
ソウリオは、慌てて取り繕う。
だが、その姿は、どうにも大丈夫ではない様に見えた。
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