第7話 服脱げ、おらぁん
先代勇者の仕事は完璧だった。
200年もの間、
世界は争いもなく平穏無事に時を刻んでこれた。
だからこそ・・・そこに油断が生じた。
魔王は前回の大敗から学習して、じわじわと女神側の勢力に手を伸ばしていった。
あの日、世界樹の燃える匂い。
魔獣の大群が押し寄せる音、
今でもまだそこにあるかのようにリアルに思い出せる。
そして、
そこまで優秀じゃなかった私ごときを
勇者のサポートに出さざる得なかった。
急がなきゃ・・・世界が終わる・・・
$$$
「ユシア・・・上着脱いで?」
「え、なんで」
ユシアは身の危険を感じて構える。
そんなユシアの姿をフェリは笑いながら不思議がる。
「どうして、
・・・それとも・・・私に 何か 隠してる?
冷たい低音からの憎悪に満ちた視線
ユシア自身、ちょっと引くぐらいの圧を感じる。
冷や汗が止まらない。
(さっきの探知魔法とやらの精度はわからないけど、上着の確認で疑いを晴らせるなら)
恐る恐る上着を脱ぐ。
舐めるような視線
じっくりとユシアの体を調べるフェリ
・・・
「良い体してるわね(ボソ」
「何か言ったか」
「え、別に」
「そっかー、私の勘違いかー、流石にこんな魔法の才能も無さそうな脳筋勇者が居たら、おかしいものねー」
にこりとほほ笑むフェリ
(機嫌戻ったみたいだな・・・)
なんてね!!
一瞬の油断
高速で下のズボンをズリおろすフェリ
そして、
ユシアの『勇者の証』は、白日の下に晒されたのだった。
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