第54話 将軍謎のローキック【将軍・北村・トモ・ベッキー】

今回は、ぶっ飛んでる男「北村」とヤバい男「将軍」が初対面した時の話。


小島が高校2年生の時、北村とトモとベッキーとで初詣へ行くことになった。

小島達が神社の人気のないところでタバコを吸っていると、将軍が歩いてくるのが見えた。

将軍は、少年野球時代にベッキーの先輩だったし、トモとも何度か会っていて仲は良い方だった。

ただ北村とは面識がなかった。


何も言わず近づいてきた将軍は、無言のまま北村にローキックを打ち込む。

ひざをつく北村。

北村はすぐに立ち上がったけれど、将軍はまた無言のまま北村にローキックを打ち込み続ける。

小島達は黙ってその光景を見ていた。

北村は痛みに耐えながら小島に「兄やん…この人誰っすか?」と困惑している。

小島は「知らねぇ方がいいかもよ、間違ってもやり返そうなんて思うなよ、返り討ちにされっから」と笑いをこらえながら答えた。

結局将軍は、小島達にひと言も発することなく立ち去った。


これが北村と将軍の初顔合わせである。

北村は、そのあと彼女のシオちゃんと会う約束をしていたので足を引きずりながら帰っていった。

小島と出会った頃の北村なら、将軍でも構わず喧嘩をしてボコボコにされていただろう。

ちょっと成長した北村の後ろ姿を見て小島はうれしく思った。

そして小島とトモとベッキーは、ザビの家へ行き…

紙粘土チンコ事件に遭遇する。

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