第52話 最初で最後のスキー旅行②【トモ・ベッキー・マサカズ】
「マンハッタン」というストリップ劇場は、真っ暗な通路を抜けると大音量の場内に20人ほどの客がまばらにいた。
ステージでは、水色を基調とした羽飾りを身に纏った30代後半のスレンダーな踊り子さんが、セクシーダンスを踊っている最中だった。
小島達は、とりあえず一番後ろの席に座った。
踊り子さんが1枚、また1枚と衣装を脱いでいき、4人は夢中でおっぱいを見ていた。
そして小島が「ストリップ劇場って、こういう感じなのね」と関心しながら見ていると、その踊り子さんはステージ裏に消えて行った。
「こんだけ?」とマサカズが言った
小島も「たしかに思っていたのと違う」と思った。
トモが「もっと前で見ようよ!」と言ったので、一番前の真ん中の席の3人掛けのソファーに4人で詰めて座った。
しばらくすると少しポッチャリ目の踊り子さんがステージに登場した
一番前の小島達に時折妖艶な目線を送りながら、1枚また1枚と衣装を脱いでいく。
今度の踊り子さんはパンティまで脱いでアソコも披露してくれた。
小島が「アップ頂戴!」と踊り子さんにお願いすると、踊り子さんは小島達の目の前に座り足を拡げてドアップで見せてくれた。
小島達4人は、合掌して拝んだ
それには会場にいたお客さんが一斉に笑った。
小島がベッキーに「顔近づけてみろ」と言うと、ベッキーが踊り子さんのアソコに顔を近づけた。
すると踊り子さんが足でベッキーの頭を刈り取り、アソコにベッキーの顔を押し当てた。
ベッキーは苦しそうに踊り子さんの太もも辺りをタップした。
解放されたベッキーが大きな声で「くっさぁ~!」と言った。
会場が大爆笑に包まれた。
トモがベッキーの頭を叩いて「失礼な事言うなよ!」とツッコむと、ベッキーは「だって生ゴミの匂いがした!」と言うものだからまた会場に笑いが起きた。
踊り子さんもあわてて「石鹸で洗ってるからそんな匂いしないでしょ!」と言ってきたので「すいません!こいつバカなんで…気にしないで下さい!」と小島が謝った。
しばらくすると小島達の席にボーイが「あちらのお客様からです」とビールを4つ持ってきた
会場にいた中年男性の客が小島達にビールを奢ってくれたのだ。
みんなで中国の富裕層みたいな風貌の中年男性に頭を下げると、その男性はドヤ顔で右手を上げた。
そうこうしているうちにラストの踊り子さんが登場した。
ラストを飾るだけあって若くて綺麗な踊り子さんだった。
その踊り子さんも小島達の「アップ頂戴!」の声に応えてくれて、さっきの踊り子さん同様に小島達の目の前で大きく足を開脚してくれた。
さらに指で広げて中まで見せてくれた。
そして若い踊り子さんが「私…穴が小さいでしょ」と小島達に言ってきた。
そんなことを言われても、まだセックスのぺーぺーだった小島達には、その穴が小さいかどうかなんてわからない。
なので真後ろに座っていた20代のお兄さん二人組に「穴小さい方なんですか?」と聞いてみたところ、お兄さんは「うん(笑)小さい小さい(笑)」とちゃんと答えてくれた。
小島達は「ナイスま○こ!」といった合いの手を入れて会場を盛り上げ、とても楽しい時間となった。
旅館に戻った小島達は、だいぶ酔っていたこともあり、みんなすぐ眠りについた。
次の日、帰りの電車に乗る前に駅前のコンビニに寄ると、マンハッタン劇場で真後ろに座ってたお兄さん達がそれぞれの彼女を連れていた。
小島が「昨日はどうもm(_ _)mマンハッタンで会いましたよね(笑)」と当時カクテルのCMで流れていたセリフをお兄さん達に言うと、お兄さん達は慌てて「しぃー!」と人差し指を唇にあてていた。
その後お兄さん達が怒られたかどうか、小島達は知る由もなかった。
結局二泊三日のスキー旅行は、一時間滑った(転んだ)だけで、他は酔っぱらって騒いでいるうちに終わった。
けれどマンハッタンのおかげで、楽しい高校2年生の冬休みになった。
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