第一年代記
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惑星エラム シリーズ 口上
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別の宇宙……ある恒星の第二番惑星。
エラムと呼ばれる、古代そのままの惑星世界の物語。
望まぬままに転移させられた主人公は、祖先が開拓したこの星の後始末を託されて、流れるままにエラムを彷徨う。
お供は絶世の美女軍団だが、困ったことが一つある。
そう問題は自身も、女性になっていたこと。
奴隷制度に魔法まで存在し、しかも女性婚が堂々とまかり通るこの世界。
お供の美女軍団は、変人ぞろいで始末が悪く、次から次へ問題山積。
ただでさえ、持て余し気味の美女軍団なのに、そのうえ巨大なハレムまで抱え込むことになる始末。
美女の色香に迷い、世界を救うために立ち上がるが、このまま行くと、だれに始末されることやら……
少しピンクの物語、いまここに恥ずかしながら開幕。
⇒本篇三シリーズの最初のシリーズ、次の順になっております。
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本篇第一部 放浪編
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別の宇宙……ある恒星の第二番惑星。
リーマン予想を、いとも簡単に解いたほどの天才数学者、吉川洋人。
英知の塊を見込まれて、祖先が開拓した惑星に転移させられた。
訳も分からず云われるままに、負債なるものの、後始末を判断するため、惑星世界を渡り歩くことになった。
彷徨い歩けばなぜか美女を拾い、なぜかお供にする羽目になる。
絶世の美女軍団に囲まれ、男冥利のはずなのだが、困ったことに、自身も女性になっていた。
女性婚が許容され、奴隷制度がはびこる古代の惑星世界、ただいま洋人、放浪中。
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本篇第二部 黒の巫女編
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別の宇宙……ある恒星の第二番惑星。
あららと思っているうちに、ジャバ王国女王に祭り上げられたヴィーナス=シュタルさん、同性婚多妻制に戸惑いを覚えながらも、愛人たちのためにと立ちあがることにした。
お供の美女軍団とともに、世界を救うための地位、黒の巫女の座につこうするが、そうはさせじと敵対勢力なども現れ、なんとヴィーナスさんが攫われるという事態が発生。
辛くも逃れたヴィーナスさん、それでも初志貫徹と、現在ヴィーナスさん、奮闘中。
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本篇第三部 動乱編
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別の宇宙……ある恒星の第二番惑星。
苦心惨憺、やっとこさで、黒の巫女になったヴィーナス=イシュタルさん。
これから世界を救おうなどと思うが、やはりそうはうまくはいかない。
お供の美女軍団は増殖の一途、急拡大でそろそろ怖くなってきた。
結局、美女軍団の力を借りて、洒落にならない戦さをする羽目に……
これがとんでもない大戦争で、惑星エラムに血の雨が降る。
しかも夜は、別の戦さを強要される体たらく、世界に平和を、ベッドに静けさを!
青息吐息でヴィーナスさん、戦争中。
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本篇第四部 新世界編
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別の宇宙……ある恒星の第二番惑星。
息も絶え絶え、何とか決戦に勝利した黒の巫女さん。
新たに世界の秩序を作ろうと、努力を重ねるが、やはりというか難問山積、人は思い通りに動かぬもの。
加速度的にハレムは拡大、いらぬ名前がどしどしとつく。
そんな中、再びエラムに血の雨が降る。
速戦即決、大怪我を負うも何とか納めたはいいが、恐ろしいことに、さらにハレムが拡大する事態に。
ここまで来ると、女性というのに女難の相、それでも奮闘努力を重ねた結果、ついにエラムの平和が目前に。
あと一歩のヴィーナスさん、奮闘中。
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本篇第五部 明けの明星編
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別の宇宙……ある恒星の第二番惑星。
やっとのことで内乱を収めた黒の巫女さん、あとは北の島々が残るだけ、ひそかにお別れなどをして、最後の戦いに出かけることに……
主席を倒し平和が……静かにベッドを楽しめるはず……だったが、ますます美女はハレムに集まり、ロリータさえも献上される始末。
その上さらに、トラブルメーカーがやってきた。
徐々に明かされる、エラムの驚愕の事実、二転三転する転移の真相、全てを乗り越えた黒の巫女さんの、最後の審判やいかに。
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ヴィーナスの女たちシリーズ 口上
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別の宇宙……ある恒星の第二番惑星
黒の巫女さんの努力の甲斐あって、エラムの平和は達成され、世界には明日が開けた。
黒の巫女同君連合体制により、エラムは繁栄を始め、人々はやっと平和のありがたさを知るが、黒の巫女のベッドでは連夜の戦いが繰り広げられる。
そんな平和の最中の、ささやかな物語を拾い集めた、惑星エラムシリーズのスピンオフ短編集。
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第一短編集 特別急行 氷結の魔女号
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別の宇宙 ある恒星の第二番惑星。
大陸馬車鉄道の見習い動力魔法使いジューンは、初めて憧れの特別急行 氷結の魔女号乗務を命じられたが、ささやかなトラブルが……
特別急行 氷結の魔女号 など六つの物語を拾い集めた、惑星エラムシリーズのスピンオフ第一短編集。
●第一章 ペネロペの物語 和解
惑星エラムにあるジャバ王国……寵妃ペネロペさんに起こったある出来事……
男子禁制のハレムに反乱軍が……お淑やかなペネロペさん、どうするの?
●第二章 アリスの物語 管理人
ヴィーナスさんの愛人の一人、アリスさんは、どうしようもない女たちのお守で、今日も忙しい……
本人はストレスをため込んで、ノイローゼ寸前のつもり……
そこでヴィーナスさんを真似して、癒しの小さな旅へ出る事に……
十六歳といえどもそこは金のチョーカーの持ち主、とんでもない魔力をお持ちで……
●第三章 アメリアの物語 特別急行 氷結の魔女号
大陸馬車鉄道の見習い動力魔法使いジューンは、初めて憧れの『特別急行 氷結の魔女号』乗務を命じられた。
しかしそれは臨時運行、パリス連合王国の寵妃アメリアが、商業施設団を率いて、ホッパリアへ向かうために乗りこんできたのだ。
絶対に遅延が許されないのに、山岳区間で雨風が激しくなり、動力輪は空転……その時、寵妃アメリアはある決意をするが……
●第四章 サリーの物語 あるじ
サリーはもうすぐ死が訪れると自覚し、それを待ち望んでいた。
そしてついにそれはやってきたのに、遥かな暗闇の底から声が響いた。
黒の巫女の侍女になれ……
娼婦に身を落とした私が……
条件は黒の巫女の奴隷として仕える事……
ヴィーナスのハウスキーパー、サリーの、主を待ち望んだ日々のお話し。
●第五章 ビクトリアの物語 西部辺境諸侯領平定戦
勅命……ビクトリアは、あるじであるヴィーナスより、西部辺境諸侯領を平定せよといわれた。
歴戦の女傭兵である、ビクトリアの指揮能力を高く買っての事だった。
従う者はロマノフ名誉騎士団一万名、あとは弱兵と評判のホラズム王国軍。
数少ない味方が立て籠もる、トレディア城に転移して思う事は……三百年ぶりの故郷は変わらない……戦いに明け暮れ、戦う事だけは得意な西部辺境諸侯相手に、ビクトリアはある決意で臨むことに……
●第六章 コルネリアの物語 モルダウ居館
モルダウの至宝の一人、金髪碧眼のコルネリアは、思い出に浸っていた……
夫人という位をもつ彼女は、こみ上げる不安を振り払おうと努力していた。
フィン内乱の為に、ヴィーナスが危険な戦いに出ていく……
待つしか出来ないコルネリアだったが……
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第二短編集 リバーボート
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別の宇宙 ある恒星の第二番惑星
パリス連合王国宰相の孫娘アンジェリカは、大河ユーコンを遡上する川船プリンセス・ユーコン号の船上にいたが……
リバーボート など六つの物語を拾い集めた、惑星エラムシリーズのスピンオフ第二短編集
●第一章 ダイアナの物語 能天気
ネメシスの元領主で、いまは黒の巫女の女官長をしているシルビア。
その姪のダイアナは、とてつもない困ったチャン……
今日も今日とて、ネメシス城下で騒動を起こし、シルビアの眉間には皺がよるばかり……
しかし、この困った娘、ダイアナがさらわれた……
なんとかお転婆ぶりを発揮して、逃げ出したダイアナは星空の下、出会ってしまった。
●第二章 アナスタシアの物語 輿入れ
アナスタシアはジャバ王国に売り飛ばされた。
ジャバとの政治的な裏取引の飾りとして、ジャバ女王の愛人として購入されたのだ。
ジャバからお迎えの一行がやってきたが、その中の一人の女が気になって仕方がない。
名を小雪というその女に、歴戦のジャバの突撃隊も恐れていた、そんな中一行は襲撃されて……
●第三章 小雪の物語 女教師
ヴィーナスの愛人の一人、有機体アンドロイドの小雪に、あるとき、困った頼みごとが持ち込まれた。
エラム唯一の女子高等教育機関、学園都市カルシュにある『学問の府の女子部』、ここの臨時講師にと望まれたのだ。
もともと主(あるじ)であるヴィーナスも、一時算数の臨時教師をしていたし、この話を持ち込んできたのは、カルシュ自治同盟のアンジェリーナ女官長、……断り切れない小雪は、渋々引き受けるのだが……
●第四章 ペピの物語 ロリータ
ロマニア大公女ペピは、アウシュリネに一度は抱かれたのであるが、アウシュリネは以来ペピを避けている、とペピは思っていた。
なんといっても抱いてくれないのである。
十一歳になったペピとしては真剣に考え(それは傍から見れば支離滅裂な考え)、姉であるアンのためにも何としてもアウシュリネの寵愛が必要、と結論した。
そしてジーナ叔母に相談、この叔母の作戦通りに行動したら、望んだとおりになっちゃった。
しかしロマニア大公夫妻は……
●第五章 ダフネの物語 お料理教室
今日もシビル神殿では異臭が漂い始めた、魔女が活動を始めたのだ……
エラムでは知らぬものはいない大賢者ダフネの、これまたあまりにも有名なお料理が始まったのだ……
神殿の女官たちは慌てて逃走の準備をはじめる……
次席賢者ジジと、黒の巫女ヴィーナスの策略で、この通称『毒薬料理』の使い方が見つかったのだが……
それはあまりといえばあまりの使い方……
一念発起したダフネは猛然と料理の勉強をはじめるのだが……なれぬことはうまくいかぬもの……
●第六章 アンジェリカの物語 リバーボート
里帰り中のエピロス王族であり、パリス連合王国宰相の孫娘アンジェリカは、首都パリスへ戻るために、大河ユーコンを遡上する川船プリンセス・ユーコン号の船上にいた。
初めてのユーコン・クルーズを楽しんでいたのだ。
チョーカーを不可視にし、何処かの裕福な家の令嬢との触れ込みだったのでナンパの嵐、若い男たちがいい寄るのに少々辟易していた。
しかしナンパの嵐で浮かれていると船が座礁、本物の難破に出会ってしまった……
そこでアンジェリカさん、頑張ることに……
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第三短編集 シュードラ島奇譚
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別の宇宙 ある恒星の第二番惑星
レムリア都市同盟は孤立無援、何とか国土を広げ、国力をつけたい……そこで宰相のフリードリッヒは未知の世界に雄飛することにしたのだが……
シュードラ島奇譚 など六つの物語を拾い集めた、惑星エラムシリーズのスピンオフ第三短編集
●第一章 ギルベルトの物語 男装の麗人
カティサーク号の船長ギルベルトは、海賊を蹴散らしながらキリーへ塩を運び、ジャバ王国第一の港町パレンバンへ戻ってきた。
久しぶりに娼館で女を買って大ドンチャン騒ぎ、そこにある男がやってきた。
その男のお陰でギルベルトは義勇艦隊を率いて、再びキリーへの航路を……航路の先に敵の武装船団が……
●第二章 ビアンカの物語 純愛
大陸北岸の田舎町キリーに住むビアンカは、長老ミハエルのたった一人の孫娘。
ぱっちりした目が印象的な可愛いお嬢さんで、いつも明るく笑い優しい、絶対に人に嫌われない雰囲気がある。
山ほどの求婚に見向きもしないのは、ミハエルの見る所、意外に高望み。
つまりは夢見る夢子さん、そんなビアンカが生まれて初めて恋をした。
ミハエルは何とかしてやりたいのだが、相手は得体のしれない他所者……
●第三章 アグネスの物語 女官
アグネスは神殿都市シビルの下っ端女官の一人、毎日のお仕事はかなりの肉体労働。
体も小さく、本当は辞めたいのだが、エラムの女官というのは神に捧げられている。
辞めるというのは死という意味……生きるためには、下仕事をするしかないのだが……そんな女官の世界にも、変化が起こり始めていた。
●第四章 アレクサンドラの物語 イーゼル騒動記
メルケル三姉妹のアレクサンドラは、妹たちとともに奴隷市場の競売にかかっていた。
そして見ず知らずの人物に購入された。
落ちるところまでおちたと思ったが、運命は底を打ち回り始めた。
そしていまやイーゼル直轄領を切り盛りする事務担当者、女官長バーバラのお守りを出来るのはアレクサンドラしかいない。
今日もイーゼルでは一騒動が……しかし、それは大事(おおごと)だった。
●第五章 ジャクリーヌの物語 懺悔
ジャクリーヌが、ホラズムの王女だったのは遠い昔、自分でも嫌な女だったと悔やんでいる……
エラムの戦さも終わり、黒の巫女同君連合体制が成立し、平和が訪れたが、ジャクリーヌは自己嫌悪に陥っていた……
悩みの中、ある言葉を耳にした……
●第六章 ヒルダの物語 シュードラ島奇譚
レムリア都市同盟はある問題を抱えていた。
大陸との交易で成り立っているレムリア都市同盟ではあるが、エラムで起こった最後の戦争の当事者であるレムリア人は、大陸にすむキンメリア人とはどことなく仲が悪いのである。
レムリア都市同盟は孤立無援、何とか国土を広げ国力をつけたい……
そこで宰相のフリードリッヒは、未知の世界に雄飛することにしたのだが……
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